医療ソーシャルワーカー㉑(操作)
「病院から〇〇日までに退院しろと言われたので退院日を決めたと家族が言っているけど、自宅退院に不安があるみたいだよ」
あるケアマネジャーさんから連絡が入り、なんのことだろうと思いました。
なぜならその前日に患者さん、家族、主治医、病棟看護師、ソーシャルワーカーで話し合いをして退院日を決めたからです。
主治医から丁寧な病状説明があり、本人、家族としても理解され、看護師からは療養中の様子やADL(日常生活動作)を伝えられました。
ソーシャルワーカーからは必要な介護サービスの提案等も行いました。
主治医もある程度準備が必要だろうから、退院の準備が整ってからの退院で良いと伝えていました。
上記の説明後、本人、家族内で話し合い退院日が決まったので、私は担当ケアマネジャーさんに連絡し、「〇〇日に退院日が決まったので、ご家族と連絡を取ってサービス調整をお願いします」と伝え、ケアマネジャーさんも了承してくれました。
のはずでしたが・・・
一番上のケアマネジャーさんから連絡が入りました・・・・。
確認をするべく、家族に連絡したところ、「ケアマネジャーさんからもっと入院させてもらったほうが良いと言われたので、退院日を伸ばそうかと思って」との回答でした。
再度ケアマネジャーさんに私が連絡したところ、「そんなこと一切言っていない。おそらく家族が両方に違うことを言っていのではないか。サービス調整については退院日が決まれば対応するから決めてもらっても良いよ」とのことだったので、患者さんに一連の流れを伝え、患者さん自身から家族へ連絡をしてもらい、当初の日にちでの退院となりました。
こういうケースは私自身何度も経験したことがあり
・病院から退院しろと急かされている
・主治医はしばらく入院してても良いと言った。
・看護師はもっと入院出来ると言った。
・ケアマネがもっと入院していたほうが良いと言われた
・かかりつけ医の先生も退院は早いと言っている
・親戚からも自宅退院は心配と言われた
退院調整において丁寧に対応し、納得してもらったにも関わらず様々な理由を述べ、調整がスムーズにいかないことがあります。
しかも、〇〇から言われたと当時者ではない人の意見でお願いしていくることが多いです。
しかし病院側もチームで動いていますし、病院とケアマネ側とも連携を取っているので、〇〇が言ったというのはすぐに確認が出来てしまいます。
退院を伸ばしたい理由ももちろんあるでしょうが、ある程度適切な退院調整の期間を設けた上での今回のケースだったので、家族が退院日を操作しようとしましたがそうはいきませんでした。(患者さん自身も元気になっていたし、早く家に帰りたいと言っていたしね・・。)
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