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思い出と今_【見た夢の光景】

 親戚と親戚の繋がりがある人たちとホテルのようなところに来ていた。
 私の20コ下の従姉妹も来ていて、彼女よりももっと若い女の子もいた。私はその子を自分の従姉妹だと認識している。(実際には存在しない)そして、その従姉妹よりももっと若い、子供たちもいた。その子達は親戚の知り合いだったと思う。
 ソウくんとレンくんという二人の小さな男の子がいて、とても可愛かった。ソウくんがお兄ちゃんだった。弟のレンくんはまたひときわ可愛くて、私はレンくんを足で持ち上げてあやした。というより可愛すぎてちょっかいを出したと言った方が正しい。それでもレンくんはキャーキャー笑って喜んでくれたので、私は嬉しかった。

 私はこの子供達を見ながら、この子達が育って大人になった時のことを想像した。どうしても想像してしまった。そして、自分はそこに同じ年代の人間として存在できないことを残念に思った。彼らが大きくなった時、彼らは青春を謳歌し、その一瞬の時を楽しむのだろう。そんなことを思い、そして私はどれだけ歳をとるのだろうと想像していた。歳をとることは嫌ではないが、若くいられないことはどこか寂しく感じる。それは私が若さを存分に謳歌してこなかったと思っていたり、若い頃の美しさを自分自身が自覚していなかったり、どこかやり残してきてしまったという感覚があるからだろう。私はもう一度青春がしたいのかも。まだ小さい子供たちをみてそんなことを思っている。
 でも今の私で、今のみんなで、こうやって食事ができるのも今だけなんだと、「今」を強く感じる一瞬でもあった。

*   *   *

 私は、何人かとホテルを出た。その中に小学校の時同級生だったあをちゃんもいた。あをちゃんは赤いニットを着ていた。大人になってから初めて会ったかもしれない。お互い懐かしさや挨拶などは傍において、目的のために進んでいた。
 あをちゃんは地元にいて、結婚もしていないみたいと母から聞いていた。でも、一緒に歩いているあをちゃんからは、付き合っている人がいるのを感じた。
 地下にある隠れた工房に連れて行ってくれて、ふすまくらいの大きさのものに特殊な加工をする技術を見せてくれた。あをちゃんは自慢げにこちらを見た。私たちは歓声を上げた。あをちゃんは寡黙だったが、その奥にいる彼の存在があをちゃんを力強くさせているようだった。やっぱりどうやら結婚するみたいだった。
 あをちゃんとあをちゃんの彼の技術が、私たちを助けてくれた。素晴らしかった。

//夢ここまで
at 20240107


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