「宙を走る路面電車」 in 岐阜市
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「宙を走る路面電車」 in 岐阜市

1.宙を走る路面電車

私は、岐阜市の駅前を散歩していた。その日は、暑かった。できるだけ日光にあたらぬよう、日陰を探しながら歩いた。それでも、横断歩道を渡るときには、どうしても強い日差しが、私の頭上から降りかかった。私は、強い日差しを甘んじて受け止め、ようやく次の日陰に辿りつく。日陰に辿りついてもなお、私の体はほてっていた。私は、日陰から日向を眺め、日向を見下ろしている太陽に目をやった。ギラギラと黄色の強い光を放っている。長く日光を見すぎたのか、目がチカチカして、視界が奪われてしまった。私は、日陰の宙に視点をやり、視界が戻るのを待った。

おや?

そのとき、私の目に飛び込んできたのは、「宙を走る路面電車」だった。私は、そのとき初めて、今は無きはずの岐阜市を走る路面電車に出会った。

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2.岐阜市内を走る路面電車

かつての岐阜市内では、路面電車が走っていた。路面電車は、1911(明治44)年に美濃電気軌道により開業され、岐阜市内を走った。名古屋鉄道との合併後も、岐阜市の輸送を支えてきた。しかしながら、マイカー時代の到来により、乗客数が減少し、名鉄も様々な努力を試みたものの、2015年3月末に、岐阜市内の全ての路線が廃止された。
名鉄資料館「廃止から10年・岐阜の電車」(平成27年春季特別展)より要約


3.宙を走る路面電車を「旅のお供」に

今は無きはずの路面電車が、実はまだ存在している。この令和の時代にも、路面電車は、岐阜市の宙を走り続けている。私にとって、これは感動的な発見だった。岐阜市を走る路面電車に出会うことは、もう叶わないと思われていたのだから。
ノスタルジックな街並み、そして、この宙を走る路面電車は、私たちをタイムスリップさせる。私たちに路面電車が走っていた、当時の光景を想像させるだろう。まさに、身近にあるエンターテイメントだ。

あなたも、岐阜市にやってきたら、ぜひこの「宙を走る路面電車」を見つけてほしい。きっと、あなたの目にも、路面電車が道路を走っている光景が見えてくるはずだ。そんな光景を想像しながら、岐阜駅の周辺を歩いてみると、いつもよりもちょっと楽しい気分になるのではないだろうか。この「宙を走る路面電車」は、私たちが岐阜市を楽しむときの「旅のお供」になるだろう。

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