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お客様が友達になるって心地よい。

山梨県甲府市にHIDEAKIさんが経営する無添加にこだわり抜いた食材を用いて創作される料理は異才を放ち、ペアリングにナチュラルワインを楽しむことができる素敵なレストラン、その名も「NOST(ノスト)」。ずっと行きたくて行きたくてウズウズしていた夢が先日、やっと叶いました。

NOSTの正面ディスプレイ
NOST入口のディスプレイ

僕は沖縄に住んでいながら、山梨県の「NOST(ノスト)」まで行きたくなった理由ってなんだろう?その明確な答えは無いかもしれないけど、何かある気がして、その何かを確かめたくて、心の中を整理して書き綴ってみよう思います。

あの日のフォトウェディング。

「NOST(ノスト)」を経営するHIDEAKIさんと、たまにお手伝いでお店に立つ奥様のNAMI(ちなみにNAMIさんも山梨県で美容師を経営されている敏腕スタイリストです)さん。まずは、おふたりと僕の出会いについて軽く触れておきます。

おふたりの沖縄フォトウェディング撮影のご依頼で、僕が経営するフォトスタジオ「photo studio ouchi」にお客様として、HIDEAKIさんとNAMIさんにお越し頂いたのが最初の出会いです。口数は少ないものの、とっても穏やかで優しい笑顔のHIDEAKIさん。明るい笑顔でニコニコしながら色んなことをお話してくれるNAMIさん。そんなおふたりは、実はまた別のお客様(この後に登場するおふたり)に紹介されて「photo studio ouchi」を認知していただいたそうです。まさにお客様が繋いでくれたご縁というやつです。

沖縄フォトウェディング
ご自身のスマホで自撮り中のおふたり(1番良い笑顔で、幸せそう)。

フォトウェディング撮影当日は、とっても良い天気に恵まれ、僕たちも安堵して、おすすめのビーチ、公園、サンセットスポットへとお連れして、とても充実した時間を過ごせました。純白のウェディングドレスがとてもよく似合うNAMIさんの隣には、唇のアロハシャツのHIDEAKIさん。。。

このシャツは「photo studio ouchi」でのレンタルなのですが、おそらく袖を通される新郎様は最初で最後ではないかと・・・(笑)。この唇のアロハシャツ、実はモンゴル800のボーカル上江洌清作さんがプロデュースしている「Aloha Blossom」。その唇のテキスタイルに惚れ込んで購入したものの、袖を通す新郎様に出会うことができず、スタッフからお蔵入りを宣言されていたものでした。それを見事に着こなしていただいたHIDEAKIさんは、とってもとってもかっこよかったですし、僕も嬉しかったことを記憶しています。もちろんNAMIさんも、とても美しく本当にお似合いのカップルでした。

なぜ行こうと思ったのか。

その時から僕は「NOST(ノスト)」に食べに行くことが夢の一つになりました。HIDEAKIさんとお話しする中で見えたのは、食への関心とご自身のお店のこだわり、そして自信の高さでした。おそらく、ご本人は「そんな自信はないですぅ〜」と謙遜されると思うのですが、真っ直ぐな目で淡々と話す姿からは間違いなく静かなる自信を感じました。そんな人柄から、、、

この人が作る料理を食べてみたい!

それが沖縄県から2061キロ離れた「NOST(ノスト)」に行きたいと思った1番の理由でした。そのように人の心を動かすことができるHIDEAKIさんはやはり只者ではなかったという話をこれからしたいと思います。

google map
沖縄から2061キロ離れた山梨県までの距離(Google mapより引用)

暖かくもひんやりしている店内。

一歩足を踏み入れると、そこはもうNOST(ノスト)ワールド。一般的なレストランより、もう1段明かりを落としているような印象です。タングステンの黄色い明かりから暖かな雰囲気に包まれ、徐々に目が慣れてくると、お店のディテールが存在感を表します。

NOST(ノスト)のメニュー表
店内に唯一独立した2名掛けの丸テーブル席。

お店の壁、ナチュラルワインの保管室、お手洗いに通じる階段はほとんどがコンクリート剥き出しのままで手を触れると冷たさを感じます。暖かさも冷たさもある店内はHIDEAKIさんの人としての温度感に近いのではないでしょうか。冷静で口数が多い方ではないHIDEAKIさんからは料理に対する強いこだわりとお客様への優しいおもてなしの心を感じます。まさに青い炎と黄色い炎が混在している蝋燭の火のように、火力ではなく、その風情から心温まる魅力がHIDEAKIさんには備わっていて、それがNOST(ノスト)ワールドに繋がっているのではないでしょうか。

撮ることを忘れさせる旨さ。

長旅の疲れもNOST(ノスト)ワールドでかき消され、今か今かと食事を待っている間に1枚。料理を作る後ろ姿がかっこ良すぎじゃないですか?

料理を作る後ろ姿
料理を作るHIDEAKIさん。後ろ姿もイケメン。

店内には大きなダイニングテーブルが1枚のみ。そこから調理場が見えるほど、コミュニケーションが取りやすい距離感があり、肩の力が抜けて安らげます。お客様と1枚のダイニングテーブルを挟んで、会話と食事、美味しいナチュラルワインを楽しんでいただくことを目的としたスタイルは、ご自宅のキッチンでお食事をいただくような感覚でした。

お店の雰囲気を象徴する一場面
写真左がNAMIさん、右端に店長のGANO。

いよいよ、食事のスタート。この時点でもうカメラで写真を撮ることを忘れ(かろうじて、スマホで撮影した写真を掲載します)その料理の美しさ、今まで食べたことのない味との出会い、そしてそのおいしさに魅了されてしまいます。

前菜
豆腐ディップソースに鮮やかな野菜、フルーツ、お花の盛り合せ。(スマホで撮影)

まずは前菜です。豆腐のディップソースがとてもおいしくて、野菜・お花・フルーツから感じる酸味、甘味、苦味などどんな味覚に、程よくそっと寄り添うクリーミーな味わいに驚きを隠せません。残ったディップソースをスプーンで掬いきって最後まで美味しく頂きました。よく見ると、葉っぱの裏が紫色をした苦味のある「ハンダマ」がありますね。沖縄ではよく見かける葉野菜ですが、県外で目にしたのは初めてでした。HIDEAKIさんの食材に対するアンテナの高さを感じます。

お料理
柑橘系のフルーツと豆苗、マリーゴールドの花。(スマホで撮影)

これはもう本当に覚えてないです。この時点でけっこう、ビールとワインを呑んでいて、、、ただただ楽しい記憶しかないのです。HIDEAKIさん、本当にすいません。。。かろうじて覚えているのは、柑橘系のフルーツと、豆苗、マリーゴールド、カッテージチーズが和えられているようなお料理という情報のみ。もう酔っ払ってますね。情けない。。。

鳥の胸肉のグリル
鳥の胸肉を低温で、バターをかけながら丁寧に焼いた至高の一品。(スマホで撮影)

そして、こちらは鳥の胸肉を低温で火にかけ、お風呂の掛け湯のようにバターを何度も何度もかけ流し、じっくり火を通した鳥胸肉のグリル。これはもう至高の一皿。胸肉ってパサパサしてて、硬いイメージだったけど、これを食べてそのイメージが崩れ去りました。とても柔らかく、ジューシー。それでいて、さっぱりとした後味で、ワインも進む進む。これはあと2回ほど、おかわりしたくなるほどのおいしさで、僕的には「NOST(ノスト)」No.1なメニューだと感じました。ぜひ、お立ち寄りの際は、このメニューを食べてもらいたいと心から思います。

特別ゲストのお客様。

そうこうしているうちに、素敵なゲストが相席してくださいました。前述しました通り「NOST(ノスト)」のHIDEAKIさんNAMIさんとの出会いを作ってくれた、RYOTAさんとSAKIさんです。

仲良しそうなご夫婦
真ん中の素敵なご夫婦がRYOTAさんSAKIさん。

このおふたりもphoto studio ouchiにて沖縄フォトウェディングをご依頼くださり、それ以後も沖縄でのファミリーフォトのご依頼や、一緒にご飯を食べに行ったりと、もう何度再会しているかわからないほどのお客様。当時のフォトウェディングの様子はこんな感じでした。

ざねー浜でのフォトウェディング
最高のお天気のもと、フォトウェディング!
サンセットのフォトウェディング
サンセットのフォトウェディングも素敵だったなぁ。

そんなRYOTAさんSAKIさんに「もう、友達と思ってください。」とメッセージをいただいた時は本当に嬉しくて、こんなにも歳の離れた素敵なお友達ができて、僕は本当に嬉しいです。そんなおふたりが来てくれて、話が盛り上がらない訳ないですよね。本当に本当に楽しくて、あっという間の夕ご飯でした。

ブレブレの写真群に奇跡の2枚。

仲良しなご夫婦
RYOTAさんとSAKIさん。

「NOST(ノスト)」のおふたりは営業しながら、僕たちとお話していただきました。それが少し残念だったなぁと今更、少し後悔しています。あんなに楽しかったんだから、その後の2次会は、もちろんあるに決まってます。でも、もう僕はベロベロでお腹もいっぱいでたくさんお酒を呑むことが厳しい状況でした。もっとHIDEAKIさん、NAMIさん、RYOTAさん、SAKIさんと乾杯をたくさんしたかったなぁ。でも店長のGANOはさらにペースアップして、記憶を無くすほど呑みつぶれていきました。そんなGANOを見て、みんなで大笑い。さすがGANOだね。こういう場でこそ彼女は生きる!でもその後の面倒は想像にお任せするとして、仕事のことも忘れて、それくらい振り切ってお酒を呑めたことはとってもいいことです。

仲良しなご夫婦
NAMIさんとHIDEAKIさん。

今度はHIDEAKIさんNAMIさんもプライベートでおふたりのおすすめの店で、しっかり酔っ払ってみんなで肩組んで甲府の商店街を歩きたいなぁと思っています。

この2枚の写真を撮影するのに10回くらいシャッターを切っているんだけど、その全てにピントが合っておらず、奇跡的にそれぞれ1枚ずつしっかりピントが合っている写真が撮れていました。本当に、ホッと一安心。これでピントが来てなかったら本当に悔やまれます。

本物とはこういうことか・・・。

最後になりますが、どう考えても「NOST(ノスト)」を経営するHIDEAKIさんは異才を放つ本物(個人的見解)の料理人だと感じます。もちろん、本物や偽物の区別なんて無いのですが、客観的に見ても人を惹きつける力がすごく高いです。

店に立つご夫婦
素敵な笑顔のHIDEAKIさんとNAMIさん。

だって、沖縄に住んでいる僕を山梨に引き寄せた事実がそれを物語っています。そしてその期待を裏切らず、また会いたい、今すぐにでも食べにいきたいと思わせるクオリティーの高さに脱帽です。

職種は違えど、僕も写真を提供するフォトグラファー。最近は経営のことばかり担っちゃってるけど、やはりフォトグラファーとして1番大事なのは、写真です。HIDEAKIさんが包丁を握るように、僕はカメラを持っています。そこから生まれ、提供するものでお客様を喜ばせること、また会いたいなぁと思わせることができてこそ、本物のフォトグラファー、料理人だと感じました。代表取締役としての職務ももちろん大事だけど、僕もまたカメラをしっかり握って、写真と向き合おうと心より思うことができました。

本物ってこういうことかぁ・・・

そう思わせてくれた、そんな出会いを作ってくれた、HIDEAKIさん、NAMIさん、RYOTAさん、SAKIさん。そして僕をここまで伸ばしてくれた店長のGANO。沖縄で通常業務をこなしてくれているスタッフのみんな。全てに感謝して沖縄に戻ります。

最後に。

今回、ご紹介した「NOST(ノスト)」のご夫婦(HIDEAKIさんとNAMIさん)、相席してくださったご夫婦(RYOTAさんとSAKIさん)に、ご依頼いただいた沖縄フォトウェディングを企画・撮影している弊社の写真スタジオ「photo studio ouchi」と「NOST(ノスト)」をご紹介させてください。お客様が友達になっていく心地良さは、何にも変え難いご褒美です。もっとそんなご褒美が生まれると嬉しいなぁ。沖縄のフォトウェディングやファミリーフォトの撮影はぜひ「photo studio ouchi」へ。そして、山梨県でナチュラルワインと美味しいお料理を堪能するのであれば「NOST(ノスト)」へ。ぜひ足を運んでみてください。

そして、相席してくれたRYOTAさんSAKIさんの夢も、もうすぐ目の前まで来ています。大切なお客様であり、友達の夢は僕の夢でもあります。その夢の実現に向けて、微力ながらサポートさせていただきたいと思っています。どうか、しっかりとその夢が実りますように・・・。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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