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【87】不要なプライドと必要なプライド①


今回は「プライド」についてのお話です。


皆さんの「プライド」という言葉に対するイメージは、どんなものがありますか?

もしかしたら、ネガティブなイメージを抱く方が多いかもしれません。

「も~~、あんなちっぽけなプライド捨てて、もっと素直に接すれば良かったのに!」

とか、

「あの人はプライドが高くて近寄りがたいなぁ」

とか。


そもそも「プライド」とは、広辞苑でこう説明されています。

誇り(ほこり)や、自尊心(じそんしん) のこと。

誇りは、名誉だと考えることやその気持ちのことを指します。
自尊心は、自分自身を優秀だと思う気持ちのことを指しています。


【誇り】や【自尊心】は生きていく上でとても大切なものだと思いますが、どちらも高くなりすぎてしまうと、人の意見を聞かなくなったり自分の非を認めなくなったりして、周りとの不調和を作り出してしまうのかな、と思います。

「プライド」には、必要なものと不必要なものがあると思っています。

今回は、具体的なお話をラフィネの清水社長から教えていただいたので、私の実体験を基にお話しいたします。


不要なプライドとは

人って、自分の失敗や弱みを人には見せたくないですよね。

誉められたいけど、怒られたくないし。
成功したいけど、(だからこそ) 失敗したくないし。
うまくいかなかった事を知られたくないし。

私は今でこそグランドマスターセラピストという職位ですが、セラピスト2~3年目は、昇格試験に落ち続けていました。

職位1

当時、このランクの昇進試験には大体1~2回目で合格する人が多かったのですが、私は3回落ちていました。 (学科・実技・接客の試験)

しかも接客コンテストの決勝戦に勝ち進んでいた時期だったので、「ヅッキーなら一発合格間違い無いでしょ!」と周囲の先輩方にも言っていただきそれを真に受け、完全に傲りがありました。THE・O GO RI.

「みんなが1~2回で合格している試験。接客コンテストで勝ち進むくらいだから、きっとすぐに合格できるでしょ。」
と心の中では思っていたと思います。サイテー

今その頃にタイムスリップできるなら、当時の自分に何発かビンタしてやりたい。「セラピストの職位、ナメてんじゃないわよ!!!!」って。

社長からの金言

そんなこんなで試験には落ち続けていたけれど、社内の接客コンテストで優勝しました。
そこで清水社長とお話する機会があり、「優勝できたけど、セラピストランクは低いんです。先日、2回目のセラピスト試験でもまた不合格でした。」
とお伝えしたとき、社長はこうおっしゃいました。

「優勝したりすると、周りから注目されるようになるから。それを忘れずに。要らないところで嫉妬されたり、変な話、足を引っ張ったりされる事もでてくる。」

「失敗したり弱い部分は、自分からさらけ出しなさい。そうする事で周りも『なんだ、都築もこういう部分があるのか』と安心するし、自分も肩肘張らずに素直になれるから」

「そのプライドの高さを何とかしなさい」と言うのではなく、そう諭してくださいました。

その時までの自分は「試験に落ちた事を人に言うのは恥ずかしい」
「優勝したら皆に『すごいね』と誉めてもらえるだろう」
と思っていたので、「優勝したら足を引っ張られる事も出てくる」「不合格だった事を沢山の人に言いなさい」と社長から教えていただいた一言一言が目から鱗でした。

「まずは自分が自分の弱さを認めて、更にそれを人に言えるレベルにならないと、いつまで経っても同じところから抜け出せないんだ。」と気付きました。

そして、社内報で『接客コンテストの優勝インタビュー』を載せてもらう機会があったので、こう書きました。

新人時代

12年前です。若いなぁ~~~。眉毛が細くて吊り上がっているよ。
この記事から5年後の自分、グランドマスターになっているよ~。がむしゃらに勉強して、経験したよ。

この社内報が全国に配られた後、「試験落ちたの!?うそ~」「よく落ちた事を社内報に書けたねぇ( ゚Д゚)」等、色んな方からメール ( 当時はまだLINEが無かった )をいただきました。

人の不幸は蜜の味、とまでは言わないですが、人の失敗談に対して人は興味を示してくれたり、逆に今度は応援してくれたりするんだ。という事を学びました。

この、小さくて一見どうでも良い記事が、当時の私には大きな第一歩でした。

この経験が無かったら、チーフからマスターセラピストに昇格する時の試験に9回落ち続けていた途中で、心が折れて辞めていたかもしれません。


人に弱みをさらけ出すことは究極の自己開示

この時に
「人に弱みを見せると応援してくれる。その後に結果を出せば認めてくれる。」
という法則を見つけて、普段の接客の中でも、セラピスト同士でも、極力自分の悩みや弱い所は隠さずにさらけ出すようにしました。

そうすると相手も弱い所を見せてくれるようになり、より信頼関係が深まってくる。
究極の自己開示だったのです。

私の場合の【要らないプライド】とは、
●失敗してきた事を人に知られたくない
●人と比べて劣っていると思いたくない (負けず嫌い)
●頑張っている事をわざわざ人に話したくない

という事でした。

これを意識的になくすことによって、周りの人との「同志感」が強くなった気がします。

↓ これとか、究極の自己開示ですよ。。昔は絶対に書けなかった😂

私のセラピストとしての【要らないプライド】をなくせるように諭してくださった社長には本当に感謝しています。

でも!
グランドマスター試験の時には逆に、社長に「プライドを持て~!!」と言われているのです😂

その話は、また次回💛(↓こちらの記事です)

今日もお読みいただきありがとうございました。
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