【子育て２.０】 はじめに

はじめに

この世の中には、いつもドンヨリして心に元気がない人と、キラキラ輝いて心が元気な人とがいます。
どれだけ恵まれた環境にいても、心に元気がない人がいます。
どれだけ困難や苦労の多い人生であっても、心が元気な人がいます。
その違いは何なのでしょうか？
何が私たちにその「キラキラ輝く心の元気」を与えてくれるのでしょう？

こんにちは。
私は、教育の専門家の佐野友美（さのゆみ）です。『子どもの心が元気になる方法』を探求し続けて約２０年。心理学を使った子育ての講座をしたり、教育機関での研修や講演をしたり、心理学を導入した幼稚園をつくったり、世界の最新教育メソッドを調査したりしています。
日本で生まれ育ち、愛知教育大学を出て、名古屋市で教員を数年間経験した後、約２５年間の海外生活をしてきました。合計５カ国に居住し、５つの文化、６つの言語、４つの宗教の中で、実にいろいろな人の「生き方」に触れてきました。実にいろいろな「子育て」を見てきました。そして、「どうしたら、心が元気な子どもを育てられるのだろう。」ということを、周りの人が呆れるほどに、いつも考えてきました（笑）。
二人の小学生男児の母であり、ヨガインストラクターでもあります。

普段している講座や講演では、「心理学を使った子育て」の How to 的なことをお伝えしています。けれども、この【子育て２.０】では「人間の子どもを育てるということとは？」という、もっと本質的な部分に触れていこうと思います。
子どもの人生を長い目で見て、どんな人生を生きていってほしいと願うのか。
心が元気な人生を生きる、とはどういうことなのか。
そのために、私たちにできることは何なのか。

２０２１年、新しい価値観の時代になるということで、 世界中の人々がいろいろな予測をしています。みなさんは、どんな時代が来ていると思いますか？ いい変化を感じていますか？
子どもは１０年、２０年後に、この「新しい時代」をリードしていく存在です。激動の時期をくぐり抜け、新しい世界を創造するこのタイミングに生まれた、勇気あるすばらしい仲間たちです。

その彼らを育てている私たちは、今までと同じ子育てをしていていいのでしょうか。
「新しい時代」に向けて、どの様な価値観を身に付け、どの様な子育てに変革すべきなのでしょうか。

今までの子育てのいいところはたくさんあります。それは残しましょう。
「新しい時代」に向け、このままでは古くなるやり方があります。そこは潔く手放しましょう。
そして、「新しい時代」の新たな価値観を取り入れ、子どもが「新しい時代」で、キラキラした元気な心でしあわせに生きていくことができるための、新しい子育てを一緒に始めませんか？

「新しい時代」に合った子育てのひとつの案として、子どもの心を元気にする【子育て２.０】—子どもへの愛情とエネルギーの注ぎ方の、新しい手引きー　を、ここにシェアします。
この【子育て２.０】が、あなたにとって何かのヒントになれば幸いです。
読んでみてあなたがピンとくる部分だけ、受け取って下さい。そして、小さなことでいいので、始めてみて下さい。

本書では、ごちゃごちゃした理論の説明は一切していません。専門用語も一つも使っていません。「子どもにとって、どんな意味があるのか。」ということや、「長い目で見て、子どもにどんな影響があるのか。」ということは、詳しく書きました。常に「子どものため」になるよう、熟慮しました。 ここには、「これは子どもにとって、本当にいいことだ。」と、信じることだけが書いてあります。

【子育て２.０】を読み、目の前にいる子どもに当てはめてみて下さい。
この子が「今ここ」から、そしてこの先もずっとずっと、元気な心でしあわせになれることを願って、小さな変化を起こしてみて下さい。この子を一番よく知っているのは、あなたです。あなたが「これがいい」と感じることこそが、この子にとって一番いい方法であるはずです。
ご自分の感覚を信じて、
「いいな。」と感じることがあったら、取り入れてみて下さい。
わからないことがあったら、質問して下さい。
迷うことがあったら、相談して下さい。
共感できることがあったら、親しい人にシェアして下さい。
いい考えが浮かんだら、私にも教えて下さい。
いい手応えがあったら、みんなに伝えて下さい。
あなたの子どもの反応を、教えて下さい。

あなたと、あなたの子どもの心がキラキラ輝き始め、「新しい時代」で自分らしく生き、しあわせな人生を謳歌することができるよう、心から願っています。

なかよしプロジェクト　佐野友美（さのゆみ）
２０２０年１２月１日　イスタンブールの書斎にて

https://www.facebook.com/Nakayoshiproject
https://4cups.net

【子育て２.０】は全部で第６章まであります。noteに投稿済みの原稿はこちら👇です。 読んだらスキ❤️を押していただけるととってもうれしいです！