#13 【片づけ】肉体的に負担がかかる
こんばんは。整理収納アドバイザーのゆみなかです。
体力に自信がない私にとって、片づけ作業というのは想像以上に身体に負担がかかるものだと思っています。
片づけをしないといけないと思いつつも、つい後まわしにしてしまう方というは、案外この体力面での大変さもひとつの要因となっているのではないでしょうか。
片づけをしていると、いつも思うのです。
もし私がおばあちゃんになったとき、もし「片づけ」に慣れていなかったら、この作業は大変な負担になって、今よりも時間も体力も何倍もかかってくるんじゃなかろうか……と。
その頃はきっと思い出も増えて、手放すのが惜しいモノもたくさん増えていると思いますし、取り組むのがよけいに億劫になるような気がします……
実際に、「実家の片づけが大変だ」とか、「心配だ」というお話も聞きます。
私自身、将来子どもたちの負担にならないための戒めとして、今回はこの「肉体的な負担」について書いていこうと思います。
<全文予定>
第1章 片づけをするうえで、知っておいた方がいいこと
第2章 モノが多いことでマイナスになっていた(なる)こと
第3章 モノが減ったことでプラスになった(なる)こと
第4章 モノを手放すために工夫していること
第5章 モノが増えないために工夫をしていること
<第2章>
第1節 時間を失う
第2節 お金を失う
第3節 心理面でマイナスになる
第4節 肉体的に負担がかかる
第5節 環境に悪影響
前回は、「第3節 心理面でマイナスになる」についてでした。
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第4節 肉体的に負担がかかる
モノを一カ所に集め、分別する
片づけというのは、これまで何回かお伝えしてきましたが、必要なモノと不必要なモノを分ける作業のこと。
これは、簡単なようで、かなり難しいんですよね……
まだ使えるモノ、そこそこ大事なモノを手放すかどうかというのは、なんとなく後まわしにしている方も多いのでは。
私は、ずっとそうでした。
「もったいないし、とりあえず今は捨てずに置いておこうかな‥‥」と。
第4章でも書きますが、今まで溜めてきたたくさんのモノと向き合うためには、まずカテゴリー別に一カ所に全部集めるという方法をとっていきます。
この方法、ご存じの方も多いと思います。
なぜならば、海外でも活躍されている近藤麻理恵(こんまり)さんの「ときめく片づけ術」で有名だから。
でも、これ、かなり大変な作業。
たとえば、本や服、靴に文房具など、まず段階を追いながら全部収納場所から出していく。
重いモノもありますし、取り出しにくい奥の方に詰め込んでいたり。高い所に置いている場合は、転倒しないように気を付けないといけません。
一カ所に集めるという作業だけでも、モノの量によってかなりの負担です。
以前、実家の冷蔵庫の中の片づけをしたことがあるのですが、そこだけでも大変な量となりました。
母は、むかしから料理がとっても上手。
息子たちも、帰省するときはおばあちゃんの料理を楽しみにして帰っています。
でも、私以上にモノをため込むタイプなので、片づけに関しては正直苦手な分野。
そのため、私が整理収納アドバイザーの試験を受けるとき母に片づけを実践するクライアント役になってもらうようお願いしました。
その際に家のどの箇所を改善したいのか尋ねると、一番悩んでいたのが冷蔵庫。
悩みの内容は、今の冷蔵庫は出し入れがしにくく、食材の状態が把握しにくい状態になり、よく食材の期限が切れたり傷んでムダを出してしまうとのこと。
つまり、「今よりも使いやすくしたい」というのが希望でした。
それで、まずはじめに食材を全部出していくことに。
こうして全体の量を見ることによって、ふだんはモノを捨てれなくても、自ずから少しずつ手放せやすくなります。
それにしても、収納スペースを100%以上積み込まれた食材を全部出すのは、
はい、、大変でした....
ゴミ捨て作業
そして次は、残すモノは工夫しながら収納していき、手放すモノはゴミやリサイクルなどの方法で処分していきます。
冷蔵庫の片づけをしたときは、予想通り、かなりのゴミが.....。
当然、これはリサイクルには出せません。
ゴミを捨てると言っても、地域によってキッチリ決められているところも多いはず。
プラスチックや生ゴミ、燃えないゴミ、リサイクル、硬いキャップ部分を外したりも。
重さもかなりありました。一度にゴミ捨て場に持って行くのも、体力がなく足腰が弱っていたら、それだけでも大変です。
場合によっては、粗大ごみや埋め立てゴミが出てくることもありますよね。
私が住んでいる地域では、粗大ごみは1年で〇個までと決まっており、それ以上になると個人でクリーンセンターまで持ち込まないといけないようになっています。
埋め立てゴミの場合は市役所で申請して、決められた期間に、やはり個人で埋め立て場まで持っていくという方法です。
車があり、運転ができて、重い荷物を運べる体力があればまだいいのだけれど、これができない場合はどうなるんだろうと心配になってしまいます。
多分誰かに頼んだり、依頼するかたちになるのでしょうが....
受験用としての課題は冷蔵庫のみだったけれど、これだけでも丸1日分かかりました。
でも、整理収納アドバイザーの知識を学んでいたおかげで予想以上にスムーズに行なうことができました。
そして使いやすくなったと喜んでもらえたので、やってよかったなと思います。
もし以前のじぶんだったら、母とケンカしながら片づけの段取りも取れず、険悪な雰囲気の中で体力も時間も奪われていたに違いません……
掃除作業。
そして、片づけと同時に掃除作業もおこないます。
断捨離や片づけをすると、たいていの場合、汚れに気付きませんか?
今まで隠れて見えなかった所の汚れが、モノを全部出すことによって浮き彫りになってしまいます。
ホコリや、こびり付いてしまってなかなか取れないシミや汚れを取るのも一苦労。
なので、片づけとは、掃除をおこなう体力も必要と考えた方がいいと思います。
収納作業。
さあ、これでモノが少なくなり、掃除してキレイになりました。
最後に、より便利に出し入れができるように収納ワザを取り入れていきます。
収納に便利な道具をすでに持っているのであればそのまま活用。でも、新たに持っていなければ、購入したり手に入れる必要が。
実家の冷蔵庫の例でたとえると、スペースを有効活用するため奥行きのあるトレーや、食材の見える透明、もしくは半透明のタッパーやビン容器を何カ所ものお店に買いに走りました。
*買い物が好きでじぶんで直接探したいという場合や、ネットなどで注文すれば問題ないですけれど(^^)
そしてこれらを活用していきながら、モノを適切な場所に収納していきます。
まとめてみると、
● 一カ所に集める作業
● 分別作業
● 不必要なモノの処分
● 掃除
● 収納作業
細かくいえば、片づけとはこのような労力が必要になってきます。
断捨離してモノを手放しても、また再び増やしてしまうと、同じサイクルを繰り返します。
もし、この時間と労力を使いたくないのであれば、片づけとは「肉体的な負担がかかる」ことをしっかりと自覚する。
これは、私自身のなかでモノをセーブする働きのひとつとなっています。
そのため、今回参考になったらいいなと思い、ここで書かせていただきました。
(当たり前のことなんですけど、こうやって書いてみると、改めて納得することができました)
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それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
次回は、第5節 環境に悪影響 について書いていきます。
片づけで、あなたの人生に良いことが起こりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます🙏