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スペインバスク在住もうすぐ20年。通訳・ドゥーラ・2児の母。女性の身体、月経/妊娠/出…

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スペインバスク在住もうすぐ20年。通訳・ドゥーラ・2児の母。女性の身体、月経/妊娠/出産/育児、バスク文化や暮らしについて発信します。 【ブログ→ ameblo.jp/yukiekain2015 フェイスブック→ www.facebook.com/yumiko.doula】

最近の記事

【不安定って悪いこと?】

(画像@bloodydisgrace.org) 脳と卵巣のコミュニケーションによって、 絶妙なホルモンバランスで成り立っている、月経周期。 妊娠やお産もそうだけど、仕組みを知ると、それはまさに芸術で、 そんなことが自分の中で日々起こっているのか想像すると、 「身体に優しく過ごそう!」と思えるものです。 「あ~、ちょっと最近やりすぎたな~こりゃ。」と思ったら、 あとの調子が予測できる。 男性のホルモングラフは一定している一方で、 女性のそれは波のような動きでバトンタッチし

    • ikiru

      (画像 The Atlas of Beauty/Mihaela Noroc) 「自分が何を望んでいるのか、何を求めて生きているのか 自分に何が起こっているのか、本当に必要なものは何なのか 何でああしたりこうしたりするのか、 自覚しながら生きる人生にしたい。 そして何よりも、 他人から評価されたい、認めてほしい、と思うのではなく 自分が自分を評価すること、自分を愛すること。 それが一番大切なんだ。」 何度かセミナーでお世話になった、 産婦人科医ミリアム先生の言葉。 私

      • #赤ちゃんとは。

        3月から6月末のロックダウンから、9月初めにやっと終わった夏休みを含めた計6か月間、田舎で暮らす我が家は、義務的な(笑)午前中の子供のオンライン学習サポートのほか、家の修理やちょっとしたリフォーム、畑仕事、子猫育てなどに専念しておりました。 そこで今日は、「畑仕事」「子猫育て」と、「赤ちゃん」を絡めて書こうと思います。 *****************************************************************************

        • 春夏秋冬を身近に感じたい。

          こんにちは。バスク在住ドゥーラのユミコです。 地中海料理でも知られるスペインのトマト消費量は、ただならぬ量です。 温かい地域の産地バレンシア地方のとある町では、「ラ・トマティーナ」と呼ばれる、膨大な量のトマトを投げ合って皆で真っ赤になりながら収穫を祝う祭りがあります。 もともとは、住民の喧嘩で投げ合ったり、町政に不満がある住民が議員に投げつけていたことが由来だとか。 今では、町の人口が倍近くになる程有名な収穫祭になっているようです。 ゴーグルをしたり水着で参加したり

        【不安定って悪いこと?】

          毎日が3月8日

          例年通り何万人もが集まる、 「3月8日国際女性デー」、今年はバスク地方ビルバオの抗議デモへ! 今年は日曜日なのでストライキはないけども、張り切って参加しました。 男女平等、皆のありのままを受け入れ尊重しようという「フェミニズム」という言葉へ偏見や誤解は絶えず、意識作りへの道は長い。 性暴力もなかなかなくならない。違いがある限り、少なくともそれを受け入れ、お互いが生きやすい世の中を求めることは間違いじゃない。 権利を主張するのは正しいこと。女性がより自由に、より自分ら

          毎日が3月8日

          国際女性デー

          3月8日は「国際女性デー」です。スペインでは、毎年抗議デモがあります。 去年は平日だったため、育児、仕事、家事、消費における全国女性ストライキが組織され、小学校も教師、食堂従業員など女性職員は大半は通勤せず。 母達は旦那さん、男性の親戚などに全てを任せ、一日中ストライキに徹する勢いです。 もちろん各家庭できる範囲で、ですが、女性デーの意味を理解しストライキを支持する男性は、できる限り多くの女性が参加できるよう、代わりになってあげることで意思表示をします。 一方で宣言を

          国際女性デー

          #開業助産師 の言葉から考える

          一時帰国をした時、私にとって「日本の宝」である開業助産師さん数名に、インタビューをさせて頂きました。 助産院には様々なタイプの施設がありますが、 ・産前の検診を通して出産を出張、又は施設内で対応 ・母乳相談専門(おっぱいマッサージなども) ・産後の育児相談や母子参加型ワークショップ(ヨーガなどのエクササイズ、ベビーマッサージ、スリング講習など) ・産後の養生のためのデイケアや宿泊の受け入れ(自治体によっては病院で出産された方が、5日分の利用料の補助を受けられるシステ

          #開業助産師 の言葉から考える

          #待つということが難しい現代

          「自分の子供を産む。」 「新しい命の誕生を迎える。」  について、私なりに思うことを少し。(といっても長くなると思います) 「新しい命を授かる。」 赤ちゃんのためにもできる限り身体に優しい生活をし、できる限り幸せな、充実感ある出産体験をしたい。 妊娠中は色んな事を考え、感じ… そして何よりも無事に赤ちゃんに出会いたいですね。 私は、昔からなぜか「子供を産む=布団が敷いてある部屋で静かにウンウンしながら産む」 という風景が頭にあって (古い時代劇みたい… 産婆さん

          #待つということが難しい現代

          #自己紹介

          初めまして。ユミコです。スペインでドゥ―ラ育成を受け、育児と通訳業をしながら活動しています。 「ドゥ―ラってなに?」とよく聞かれます。  「ドゥーラ」(Doula)は、世界いろいろな国で、出産前後の女性を支援する専門家として確立している職業で、 ギリシャ語で「ほかの女性を支援する、経験豊かな女性」といった語源があるようです。 日本でも段々とその存在が知られてきているようですが、スペインでは、15年ほど前から「ドゥ―ラ」という言葉が聞かれるようになりました。 妊娠・出

          #自己紹介

          一人の女性として思うこと #3

          前回の#2では、怒りをぶつけるような書き方になってしまいました。 でも、これから書くことが理由で、黙ってはいられない状態になってしまったのです。 ある日、何故か突然、南で暮らす20年来のスペインの親友と話したいと思い、連絡してみた。偶然にも、彼女も私に電話をしようかと考えていたところだった。 彼女はとてもパワフルで知的な、女性であることに強い誇りを持つ、私がとても敬愛する大切な友人だ。 話さずにはいられない新型コロナの話題から始まり、のちに彼女は本題に入った。 捨てら

          一人の女性として思うこと #3

          一人の女性として思うこと #2

          私は12年前に出産してから、女性の身体、特に「月経」の世界にはまった。 月経が、死ぬまでの性のプロセスの主な土台であり、月経への気持ち、向き合い方によって、自尊心や意思決定、健康にも影響があると知ったからだ。 自分の世界を築き始める10代初めに迎え、約40年も繰り返される出来事を、今のように受け入れたままでいいのか、月経やセックスのことは話しやすくはなったけれど、もっと追求しなくていいのかと、強く疑問に思ったからだ。 自然に備わった身体のつくりを理解し、月経を恐れたり恥

          一人の女性として思うこと #2

          一人の女性として思うこと #1

          今年の新型コロナ流行のおかげなのだろうか、 ややストレスから解放された、 家族と一緒の時間ができて幸せ、真に大切なものに気づいた、自然は偉大だ。。。 こんなに心も身体も忙しい生活をしていたんだ、と気づいた方が周りに増えた気がする。 最近、どの情報が正しいのか、誰がどういう根拠に基づいて発信しているのか分からなくなってきて、ますます感じることは、 自分の身体を世話できるのは自分自身でありたい、ということ。 自分を一番よく知るのは、他にもない自分であるべき、ということ。

          一人の女性として思うこと #1