ikiru

(画像　The Atlas of Beauty/Mihaela Noroc）
「自分が何を望んでいるのか、何を求めて生きているのか
自分に何が起こっているのか、本当に必要なものは何なのか

何でああしたりこうしたりするのか、
自覚しながら生きる人生にしたい。

そして何よりも、
他人から評価されたい、認めてほしい、と思うのではなく

自分が自分を評価すること、自分を愛すること。
それが一番大切なんだ。」

何度かセミナーでお世話になった、
産婦人科医ミリアム先生の言葉。

私も月経講座でそれを伝えたいと思っています。私がもっと前から知りたかった、とても大切と思うことだから。

自分の身体と繋がることは、自分を知ること。
性のタブーやジェンダーのステレオタイプは、社会的に強いられてきた信条から生まれたもの。
それを知る大人がもっと必要です。

当然と思っていることは、実は当然ではないかもしれないのです。

身体のことを知って、愛して、誇りに思うこと。
我が子に愛情を注ぐように、それを育んだ私の身体にも、愛情が必要なんだ。

身体の仕組みや熟していくプロセス、その時その時の自然な変化、
全てず―――っと昔からあったもの。
色んなタブーや固定概念は、あとから作られたもの！
変えることは、出来る。

今は、あらゆる情報が、瞬時に手に入る時代。
でも、性被害も性感染症も望まない妊娠も、一向に減らない。

「これからの世代はもっと男女平等になるはずだ」という期待とは裏腹に、10代の性被害者は増えるばかり...。

平等って何だ？

「女性の解放」は、ただ単に男性しかできなかったことが、
女性もできるようになった、ということだけなんじゃないか？
必要あらば身体の自然な機能を拒むかのように生きる。

それで人の自尊心は満たされるのか。
これは、長らく私の疑問です。

スペインで生理用品のテレビCMなど見てると、悲しいというか、嫌気がさすというか。(日によって感じ方が違いますが。笑)
「ばれない」 (えーーっと、生理があるから人類存続してるんですけど)
「臭わない」 (使い捨てナプキン使うともっと臭うんですね、本当は。)
「恥ずかしい」 (なんで恥ずかしいんだ、戦争の血流れシーンはいくらでも見るくせにー！😭)
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月経は「気持ち悪い、不快なもの、隠すべき」と定義され、
「不安から解放させてあげますよ～」という宣伝文句や
キラキラした少女が幸せそうにジャンプする映像を使って、
どんどんいらないものが商品化する。種類も色も、限りない。
(日本はどうだろう。皆さんのお住まいの国では、どうですか？)

「理想像」のおかげで、どれだけ多くの女性が、どれだけ見た目を気にしてお金とエネルギーを費やしていることか…。

女性が自由、とは到底言えない、
つまりは消費や性や教育、色んな場で、
女性はまだまだ獲物扱いになっている？

これでは望まない妊娠は減らない。

今の性教育では
相手からのプレッシャーや周囲の評価を気にする少女は減らない。

相手の同意は大切、と理解する少年少女は、増えない。

身体への誇りは、得られない。

「若い子で、「コンドームが膣内に残ってしまいました！！」と恐れおののいてクリニックへ訪れる子が多い。身体のことをちゃんと教わっていたら、自分で解決できることなのに…。

初めての性交渉年齢は下がり、周りに解放的な印象を与える子は多い。でもそれはただの「印象」で、本人が自分の「快」を求めるわけでも性欲を満たすためでもなく、本当は自尊心の低さ、誰かに認められたいという願いが潜んでいるケースが多いことが問題なのだ。」
とミリアムさんは言っていた。

未だにお姫様、王子様的なストーリーは絶滅(笑)しそうにないし、
多くの場所で「女性の美」は勝手に決められているし、
その「美」の基準を満たし、優しい、従順な女性は、社会的に受け入れがいい。
他にも満たすべき条件みたいなものが多すぎる。

これじゃあ世界は豊かになりませんよね。

「他人の快」のために「ありのままの自分」を譲って、「自分が快を求める存在である」と自信もって言い切れない。

男性もそれに縛られる。
「男だから」概念に自分が「当てはまらなければ」という呪いがまだ、ある。

子供たちに引き継ぎたいとは思えない、
今ある表面的な乏しいステレオタイプ。

まず大切なのは、本人がそうしたいか、
健康を犠牲にしてまで無理していないか、
心身のバランスが良いか、ではないかと思うのです。

人を愛するために、自分を愛することを学び教わる教育が広がるといいな。
ちなみに、個人的意見ですが…
髪の毛、眉毛、まつげ、鼻毛(笑)以外はどこにも毛が無い必要があるんでしょうかね…。
The Atlas of Beauty、素敵です。お勧めです♬

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