ヒロシです

好きなものは妻とHAWAIIと美味しいもの。facebookで自治体財政とか対話の場づ…

ヒロシです

好きなものは妻とHAWAIIと美味しいもの。facebookで自治体財政とか対話の場づくりとかについて発信していますが,過去の駄文を含め整理するためにこちらに別宅を構えました。日々の雑事はこちらhttps://www.facebook.com/hiroshi.imamura.50

マガジン

  • 自治体財政よもやま話

    地方自治体の財政担当者としての経験をもとに,自治体財政の仕組みや現状,課題,財政健全化の方策などについて,拙著「自治体の“台所”事情 “財政が厳しい”ってどういうこと?」で書ききれなかった内容をご紹介します。

  • 働き方の話

    不夜城と言われた財政課時代から今に至るまで、職場環境や仕事のやり方、働き方のことについてはいろんなことを考え、実践してきました。最近では公務員の副業、二足の草鞋みたいなことも考えたり、実践したり。そんな私の「働く」ということについての雑文をここに格納してきたいと思います。

  • 自治体経営の話(自治体財政よもやま話⑥)

    自治体財政は収入と支出のバランスだけを考えるものではありません。 自治体の将来像をどう描くか,それを市民とどう共有するか,そのために職員や組織はどうあるべきか,などなど,少し硬派なテーマはここに置いておきます。

  • 財源のことも考えよう(自治体財政よもやま話⑤)

    稼ぐ自治体って何?地方交付税の仕組みってどうなってるの? 私たちは予算と言えば使えるお金の額だと考えがちですが,自治体財政を考えるうえで必要な“収入”“財源”に関する話題を集めています。

  • 対話っていいな

    オフサイトミーティング「明日晴れるかな」や出張財政出前講座など,私のこれまでの活動で経験してきたこと,感じたことなどをご紹介しながら,「ゆる~い対話の場」の良さやそのあり方,持続の秘訣などについてご紹介します。

最近の記事

進まない変革を進めるために

お役所仕事と言うけれど どんなときも正確に平等に扱うように そう望んだのは市民じゃないのかい やり方を変えて苦情がきたら お前が責任を取ってくれるのかい #ジブリで学ぶ自治体財政 定年を待たずに地方自治体の職場を離れて新天地へ旅立つ仲間のことで最近いろいろと書きました。 退職の理由は人それぞれですが、世間で報道されているような給与等の待遇面での不満だけではなそうだというのが最近の見立てです。 むしろ新天地で得られるものや果たしたい役割への期待からの転職ではないかということ

    • 求められる期待

      誘われて転職することにしたの 私とじゃないとできないことがあるって 役所のほうは大丈夫でしょ 私でなくても替えが効くみたいだから #ジブリで学ぶ自治体財政 先日より一部でバズっている地方公務員の中途退職者増加の話題に関して、そういうお前はどうなんだという声が聞こえてきます。 私は22歳で大学を卒業した年に福岡市役所に入り、転職することもなくこの春34年目、すでにアラカンの年齢となり、役職定年まであと5年、定年退職まであと10年、役所人生はおろか自分の人生そのものについてもゴ

      • はみだし者たちの言霊

        どうして役所をやめるのかって この仕事が嫌いなわけじゃないよ うまく言葉にできないな 言えばそこが嫌いになっちゃうから #ジブリで学ぶ自治体財政 先日の投稿でご紹介した、元横浜市職員の石塚さんが実施してくれた「地方公務員の退職理由に関するアンケート」の結果が先日公表されました。 地方公務員の中途退職者が増えているという報道の中で「給与の低さだけが地方公務員の退職増加の原因であるかのような記事を見てイラっとしたという、単なる義憤がきっかけではじめたアンケート(石塚さんのno

        • 政治なるものへの抗い

          公平公正が身上なのに その魂を捨ててしまえって 政治のためなら仕方ないの それは本当に市民のためなの #ジブリで学ぶ自治体財政 先日の記事で、兵庫県知事の“パワハラ疑い”の件に関して、自治体の首長がパワハラを行うことが通常のパワハラよりも問題をはらむ懸念をお示ししました。 首長は様々な理由で組織に対して号令をかけますが、有権者の信任を背景に自らの主張の正当性を信じて疑わない首長は時としてその指示、号令に必要以上の「力」を籠め、部下職員がその「力」を強く感じることがありま

        進まない変革を進めるために

        マガジン

        • 自治体経営の話(自治体財政よもやま話⑥)
          83本
        • 働き方の話
          37本
        • 自治体財政よもやま話
          228本
        • 財源のことも考えよう(自治体財政よもやま話⑤)
          25本
        • 対話っていいな
          96本
        • 財政と対話(自治体財政よもやま話④)
          94本

        記事

          鼠を捕るのが良い猫か

          いいかこれは市長命令だ 市民から選ばれた市長の意向を 実現するのが公僕たる我々の務め 何の権限で抵抗できるというのかね #ジブリで学ぶ自治体財政 兵庫県で大変残念な事件が起きています。 現職の地方公務員(局長級)が知事のパワハラ疑惑(自身に対するものではなく組織全体に対して)についてマスコミ等の第三者に告発したが、そのことが原因として告発者が停職処分とされ、議会において事実解明のための委員会が設置されたがその開催を待たずに告発者本人が自死したという痛ましい事件です。 こ

          鼠を捕るのが良い猫か

          政策を実現する力とは

          私に異を唱えるのは 私を選んだ市民に歯向かうこと 私に従えないのなら その首を差し出してもらおうか #ジブリで学ぶ自治体財政 先日の東京都知事選の結果、広島県安芸高田市の市長だった石丸伸二氏が無党派層の票を集めて大善戦し、当選した現職知事小池百合子氏の対抗馬と目されていた蓮舫氏を押さえ、2位の得票であったという事実は各方面に驚きを与えました。 確かに石丸氏は、安芸高田市長時代には舌鋒鋭く議会との論戦を構え、彼が改革しようとする自治体運営の悪弊を是正していく様を自らSNS等

          政策を実現する力とは

          続・自治体職員と政治

          市民が選んだ市長の意見と 市民が選んだ議員の意見が違う時 どっちが本当の民意なんだい 選挙に行かない市民もいるってのに #ジブリで学ぶ自治体財政 自治体職員として行政運営に携わっていて悩ましいと感じるのは政治との距離。 自治体職員は政治的中立を求められ、私たちは日々公明正大に業務を遂行しているわけですが、その自分が担当する業務そのものが政治家である首長の肝いり公約であるなどの政治的な色合いを帯びたとき、業務内容そのものは公平中立な立場で立案され手続きが進められているにも関

          続・自治体職員と政治

          休みたいのはお互い様

          今の仕事一息ついたら旅行に行ってくるね また出産で休む人がでてきたから なんとなく休みづらくなっちゃたけど 休む理由に貴賤はないんだからいいでしょ #ジブリで学ぶ自治体財政 先日、NHKのニュースでこんな報道がありました。 高度経済成長期に定着した「長時間労働」「休日出勤」「男は仕事」といった働き方はいまも根強く残っていますが、こうした働き方を“マッチョ労働”と呼び、これが少子化の要因の1つになっていると指摘しています。 “マッチョ労働”(笑)とはなかなか秀逸なネー

          休みたいのはお互い様

          だが情熱はある

          うちの仕事を辞めたいだと? 給料が不満ならもう少しアップするよ 社長全然僕のことわかってくれていませんね 僕が給料欲しさに働いているとでも? #ジブリで学ぶ自治体財政 地方公務員の中途退職が止まりません。 このような報道を見るたびに私たち公務員界隈では「どこも同じだなあ」というため息が聞こえてきます。 親が子どもに期待する、将来就いてほしい職業ナンバーワンに未だに君臨する憧れの職業「地方公務員」ですが、現実は定年を待たずに退職、転職する方が年々増えており、そのことは私も

          だが情熱はある

          協働が育てるもの

          次のプロジェクトを手伝ってくれないか 君の得意なことをここで活かしてほしい もちろんお金は払うし権限裁量も与える そのかわり少し勉強もしてもらうけどね #ジブリで学ぶ自治体財政 「尼崎市では、市が行っているすべての事業について民間の事業者、NPO等からの委託提案を募集しています。」 令和6年5月30日に投稿されたFacebookでのこの話題が、自治体職員界隈でバズっています。 この書きぶりからは、市がやっている事業を全部民間に丸投げするかのような印象を持ちますがそうでは

          協働が育てるもの

          ゆく川の流れは絶えずして

          部長も課長も係長も異動 私以外全員ってどういうこと 人事は現場のどこを見て これで大丈夫だって思うのかしら #ジブリで学ぶ自治体財政 令和6年度がスタートして1週間が経ちました。 4月1日付の人事異動や組織変更、所掌事務の変更などで新しい職場で、新しいメンバーとともに、新しい業務に従事し始めた方も多数おられることでしょう。 また、自分自身には変化がなくても、上司や部下、同僚が入れ替わり、同じ職場で同じ業務を担当していてもなぜか新しい風を肌で感じる、春はそんな不思議な季節で

          ゆく川の流れは絶えずして

          さよならだけどさよならじゃない

          君と一緒に仕事ができるのも春までだね 異動したって私たちの関係は変わらないわ それともあなたは職場の同僚としてしか 私を見ていなかったの #ジブリで学ぶ自治体財政 いよいよ令和5年度もラスト1週間を残すのみ。 全国の自治体職員さんがSNSで人事異動のことをつぶやいておられますね。 毎年繰り広げられる人事異動に関する悲喜こもごもについてはこれまでも何度も書いていますが、書き忘れた大事なことを今日は書き残しておきます。 人事評価が異動や昇任に反映されないことへの不満やそれ

          さよならだけどさよならじゃない

          すみなすものは

          今度異動した職場そんなに楽しいの 前からやりたい仕事だったっけ いいや全然知らなかった仕事 わからないからワクワクするの #ジブリで学ぶ自治体財政 今日は2月の最終日。 年度単位で暮らす私たち公務員は年度末最後の1か月を迎えます。 この時期になるとどうしても気になってしまうのが「人事異動」です。 この時期の悲喜こもごもについては、これまでもいろんな形で記事にしてきましたが、特に私が主張してきたのは人事課の果たすべき説明責任についてです。 とはいえ、人事課がすべての異動、

          すみなすものは

          楽をしたいわけじゃない

          せっかくいらしたのにすみません 窓口に立てる者がおりませんので 本日は閉店させていただきました 諸般の事情をお察しください #ジブリで学ぶ自治体財政 公務員の労働環境改善への市民のかかわりについて、こんな記事を書きました。 市民はサービスを受ける主体である一方で、サービスを提供する自治体に納税し、自治体運営の権限を付託し、それを監視する経営者の立場であること、また、市民が職員の労働条件悪化をないがしろにして、その労働環境が生み出す業務成果の品質との関係性に無関心であれば

          楽をしたいわけじゃない

          続・経営者は誰だ

          市民からのお叱りを受けないように しっかり奉仕してくれたまえ 厳しいご指摘もあるだろうが それに応えるのが君たちの務めなのだから #ジブリで学ぶ自治体財政 地方自治体で精神疾患などによる病気休職者が増えています。 報道によると10年前の約1.8倍、年齢別にみると20代と30代が平均を上回ったとのこと。 この統計は民間企業あるいは社会全体との比較がないのでこの現象が地方公務員特有の事情によるものかどうかは判然としませんが、この世界に30年以上いる私の目から見ても、地方公務

          続・経営者は誰だ

          誰が負担してくれるのか

          赤字の収支均衡を図るために 料金を上げずに繰り出すなんてごまかしよ 基準外繰出を増やすのなら いっそ料金タダにして全部税金で賄えば #ジブリで学ぶ自治体財政 私たちの生活を支える社会基盤や公共施設の多くは、国や地方自治体が整備し、管理しています。 これら公共施設の多くは私たち市民が納める税金で作られ、管理されているというのが皆さんの常識ですが、実は税金だけではなく「使用料」「料金」のように、施設を使う際にその使った時間や回数、量に応じてその施設の整備や維持管理に要する費用

          誰が負担してくれるのか