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【2023年10月】読書記録

毎月の読書記録。
2023年10月の振り返り。


10月はこちらの9冊

  1. DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール / ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)⁡

  2. お探し物は図書室まで  / 青山美智子

  3. 青嵐の庭にすわる 「日日是好日」物語 / 森下典子

  4. じゃむパンの日 / 赤染晶子

  5. 世界は夢組と叶え組でできている / 桜林直子

  6. MINIATURE TRIP AROUND THE WORLD / 田中達也

  7. 居場所。 / 大﨑洋

  8. さみしい夜にはペンを持て / 古賀史健 (著), ならの (イラスト)

  9. 僕の姉ちゃん / 益田ミリ


この中で特に心に残った4冊をピックアップします。


■DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール/ビル・パーキンス

どんな金持ちも、あの世にお金は持っていけない。⁡
人生をよりよいものにするには、喜びを先送りにせず、お金、健康、時間という人生の3大要素のバランスを取りながら、人生の早いうちに良質な経験をする。⁡
だからこそ死を意識し、「ゼロで死ぬ」を実践しようというメッセージ。⁡

人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。⁡
最後に残るのは、結局それだけなのですから。⁡

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」より

私たちが一番恐れるべきは、「80歳になったときに潤沢な資産があるか」ではない。人生と時間を無駄にしてしまうことなのだ。⁡

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」より

先送りすることで使い方によるお金の価値が下がるもの・上がるもの、先送りすることで楽しみが減るもの・増えるものは上手に見極めていきたい。⁡

評判の通り、良書でした。⁡
家族の教科書に追加します!⁡


■お探し物は図書室まで /青山美智子

町の小さな図書室にいる不愛想なスーパー司書、小町さゆりさん。⁡

彼女がレファレンスしてくれた本を読んだ“人生に悩める5人の人物”たちが、大事なものに気づき、変化していく。⁡

1人の若い女性が「ぐりとぐら」を再読して、視座を上げ生き方を見直した⁡

1人の青年男性が「植物のふしぎ」を読んで、背中を押され夢に向かって動き出した⁡

1人のワーママが「月のとびら」を読んで、自分が今立っている場所を受け入れられた⁡

1人のニートが「進化の記録」を読んで、見失っていた生きる希望を再び見つけられた⁡

1人の定年退職者が「げんけと蛙」を読んで、自分は社会から外れたんだと誤解していたことに気づき、日々の明るさを取り戻した⁡

……私も小町さゆりさんに会いたいな。⁡
今の私にどんな本をレファレンスしてくれるだろうか。⁡⁡

「独身の人が結婚してる人をいいなあって思って、結婚してる人が子どものいる人をいいなあって思って。そして子どものいる人が、独身の人をいいなあって思うの。ぐるぐる回るメリーゴーランド。おもしろいわよね、それぞれが目の前にいる人のおしりだけ追いかけて、先頭もビリもないの。つまり、幸せに優劣も完成形もないってことよ」⁡

「お探し物は図書室まで」より

「人生なんていつも大狂いよ。どんな環境にいたって、思い通りにはいかないわよ。でも逆に、思いつきもしない嬉しいサプライズが待っていたりもするでしょう。結果的に、希望通りじゃなくてよかった。セーフ!ってことなんかいっぱいあるんだから。計画や予定が狂うことを、不運とか失敗って思わなくていいの。そうやって変わっていくのよ、自分も、人生も」⁡

「お探し物は図書室まで」より

表紙をあらためて眺めてみると、さゆりさんが付録として渡していた羊毛フェルトたちがうつっている。⁡
それらを見ながらストーリーをもう一度振り返り、一冊の本で涙が込み上げる場面に何度も出くわしたこと、心に響く言葉がたくさんあったことに感謝した。⁡

感動と驚きが交互に絶え間なくやってくる感覚。没頭しました……!⁡


■じゃむパンの日/赤染晶子

今までで一番衝撃を受けた作家さんかもしれない。

本当にそのまま、頭の中を文字起こししているよう。次々に浮かぶ言葉を一文字も落としていないような。
なんだかとても正直な文章だと思った。ふしぎな魅力があった。

プロフィールに1974年生まれと書かれていて「今49歳かぁ」なんて計算してすぐ、「2017年、42歳永眠」 という一文を見てものすごく寂しくなった。

エピソードによっては、芸人さんがコントネタとしていてもおかしくないくらいの面白さ。すべらない話。
ニマニマしながら読んだり、思わず声を出して吹き出したり。

日常の出来事を何でも笑いに変えてしまうなんて、最強だ。
会話の返す言葉がいちいち面白い。
書かれているほとんどのエピソードが大好きになってしまうなんて珍しい。

「ここだけの話である。誰にも言わないでください。お願いします。」

で書き始まるエッセイ。

なんかもう、とりあえず大好きです。


■さみしい夜にはペンを持て/古賀史健

――『嫌われる勇気』古賀史健が、はじめて13歳に向けて書き下ろした「自分を好きになる」書き方の寓話――(Amazonより)。⁡

我が子たちにも将来必ず読んで欲しい本に出会った。⁡

私はジャーナリング歴10カ月。⁡
「書く」を通じて、じっくり考えられるようになること、自分と向き合うこと、思考を整理すること、悩みが長引かないこと、嫌なものを自分と切り離せること、良かったことが自分により一層深く染み入ること……などなど
様々なことを実感している。⁡

こうなると、書くことがやめられなくなる。⁡

「書く」をイヤイヤやるのではなくて、ついついやってしまう、くらいの習慣になったら最強だ。⁡

この本では解像度を上げた優しい言葉で、読者を「書く」ことに導いてくれる。⁡
特に悩みを持って苦しんでいる子どもたちへ。⁡
この本が救ってくれると信じてる。⁡

来年中学生になる、友人の娘ちゃんと姪っ子ちゃんにプレゼントしよう。


読書時間の確保が難しくなっている……

11月から仕事を始めて、読書時間が取れなくなっているのがさっそくの悩み。

土日の朝時間がますます貴重になっている。
うまく時間を見つけていきたい!



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