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2023年12月の日記

1日(金)
メルボルンは最低賃金が2700円という話を聞いた。やばい。最低賃金が「最賃」と略されることも今日知った。やばい。

2日(土)
息子のはじめての発表会。誰よりも踊れてる!誰よりもかわいい!と大はしゃぎしたが、考えてみるとよその子を見ていないので比較しようがない。きっと全親が「うちの子が誰よりもかわいい!」と思っているはず。

3日(日)
記憶力が全然ないので、幼少期の思い出がわずかしかない。子育てに不利である。が、短編小説『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読んで、甘くも苦くもないちょっとした思い出を思い出した。うれしい。私にも思い出せる過去があるのだ。よっぽどうれしかったので後日noteにそのことを書いた。

4日(月)
朝からとても素晴らしいメールをいただき、返信に時間がかかりそうだったので「やらなきゃいけないことが山積みだから後にしよう」という考えがよぎったが、こんなにも素晴らしいメールをくれる人との関係を大切にしたいと思い直し、一生懸命返信した。

5日(火)
実家の母から赤々としたみかんが届いた。夫が「めちゃくちゃ美味しそうな色だと思ったら本当においしい!おいしさって色に現れるものなんだね!」と喜んでいる。卵は黄身が濃いものがおいしいとは限らないそうだが、みかんはどうなんだろう。

6日(水)
かぼちゃを息子に食べさせたい気持ちとじゃがいもを消費したい気持ちを効率的に解消すべく、かぼちゃポタージュを作った。うまくできたけど私はポタージュがそもそも好きではないし、夕飯の献立と相性が悪いし、息子はぜんぜん食べず散々だった。効率化は時にすべてを台無しにする。

7日(木)
いろんないただきものが重なり、我が家には今リンゴ5Kg、みかん7Kgがある。とても食べきれないのでいつもよくしてくれるご近所さんにお裾分けしたら、なんと息子にアンパンマンの上等おもちゃをいただいてしまった。そんなことある?もらってばかりの人生である。

8日(金)
美容室を経営する友だちにわがままを言い、prime観ながらノンアルビールで乾杯美容室を経営する友だちにわがままを言い、primeで映画を観ながらノンアルビールで乾杯し、ポップコーンを食べながらパーマをあてた。すごくよかった。子が生まれてから色んなことをいっぺんにやりたい欲がすごい。映画は割とよかったのにラストが絶望的すぎて、「終わりかた」「いやほんとに」と言い合いながら店を後にした。

9日(土)
久しぶりに育児で落ち込む。友だちの子に自分の子が叩かれたとき、なにが正解なのかは分からないが、今日の私の対応はなかった。私が守るべきは息子であって場の空気ではない。

10日(日)
なぜか夫はよその子どもによくなつかれる。今日も突然知らん子が膝に乗ってきた。どうしてそんなに気を許してもらえるのだろう。私はそんな経験が一度もなく、すこし羨ましい。

11日(月)
夕方、息子を公園で遊ばせていると、とてもかわいくて口の悪い5歳くらいの女の子が息子と仲良くしてくれた。あまりにもかわいいのに口が悪いので大好きになった。

12日(火)
ここ数日、息子が乳を求める頻度が増えている。寂しいのかもしれない。昨日必死で終わらせた仕事があるから、あと2日は納期がない。チャンスだ。今日は保育園をズル休みして息子と1日遊ぼうか。そう思って朝、息子に「保育園楽しい?」と聞くとキラキラした目でコクコク頷いたことに怯み、ズル休みはやめた。夕方、お迎え後に公園に連れて行くと昨日の口の悪い女の子に会えて、ズル休みしなくてよかったと思った。お陰様でnoteも更新できたのでした。

13日(水)
政治家になればいいのにと密かに思っている人に、なぜどれだけ嫌な目にあっても立ち向かえるのか聞くと「母親が厳しくて愛情深い人だったから、叱られることを愛情だと受け取れるのかもしれない」と言われ、びっくりした。その発想はなかった。打たれ弱い人間は打たれた数が足りないとばかり思っていたが、足りないのは愛情なのかもしれない。

14日(木)
早朝4時に息子が爆起。犬の絵柄のパジャマを着たのが運の尽き。息子がむくりと起き、私のシャツを見るなり目をキラキラさせて「わんわん!」と。オワタ。パジャマめ。

15日(金)
今日はいつもより息子が激しく着替えを嫌がる。朝からトラブル続きで急いでおり、息子を押さえつけるようにして済ませてしまった。とても泣いた。着替えそのものが嫌だったのではなく、もう少し家族と一緒にいたかっただけなのかもしれない。本当なら一歳の子どもが何かを急ぐ必要はないはずなのだ。余裕のある人間になりたい。

16日(土)
毎年この時期になると、雑誌のベストコスメ大賞に感化されて美意識が一時的に上がるが今日はそれだった。田中みな美が美しすぎて田中みな美がおすすめするものをほとんど買った。料理中見ていたyoutubeで中田敦彦が「綺麗になりたいなら小麦粉と砂糖と乳製品をやめろ」と言っていて、すべて毎日摂取しているなと思った。夕飯のちゃんちゃん焼きに大量の砂糖を加えた。

17日(日)
雑誌『母の友』を読んだ。
「子どもの成長によって、親に求められるものもどんどん変化していきます。今、もし夫婦間で意見の食い違いや何らかの悩みがあってもそれはあくまでその時だけのことで、自然なタイミングでお互い必要なピースがピタリと当てはまることがあるかもしれません」という言葉に出会い、なるほどと思う。暴走しがちな自分への薬として、母の友を定期購読することにした。

18日(月)
夫と自分の両親にクリスマスプレゼントを買い、郵送した。贈り物を選ぶ時間が一番好きかもしれない。生まれ変わったらサンタクロースになりたい。あ、サンタはプレゼント指定されるのか。

19日(火)
何かの抽選でサーカスのチケットが当たったらしく、郵便局員さんがインターホンの画面越しに「サーカスが当たってますよ!」とテンション高く伝えてくれて思わず笑顔になった。ドアを開けたときも「いや〜ラッキーですねぇ」と機嫌よく、チケットよりもご機嫌なおじさんに会えたことがうれしい。

チケットは友人に譲ることにした。渡しに行くと息子用にお下がりの服をたくさんもらってしまった。来年一年服買わずに済むレベル。やはりもらってばかりの人生である。

20日(水)
息子のことはかわいいし、子を産んでからは人の子もかわいいと思うようになったけれど、子持ちというだけで初対面の人から無限に子どもの話をされるのは苦手である。鉛のように重い体を抱えて行ったマッサージ店で育児の話を避けるには嘘をつくしかないのだろうか。育児が症状に直結するのでできれば伝えたいところ。

21日(木)
本に「固執すればするほど、得られなくなります。手放せば手放すほど、入ってきます。『正しくやる』ということにこだわると間違えます。どん底を味わうとあとはあがるだけです。焦ると遅れます。」と書かれており、今年はこのことを実感する年だったかもしれないと思った。2024年のテーマを「手放す」に決めた。

22日(金)
chatGPTsが向かうところって、一昔前のいわゆる「奥さん」の仕事全般なのではとふと思う。「おい」だけでAIが茶を淹れてくれる時代が来るかもしれない。

23日(土)
友だちとLINEで憧れのおばあちゃんについて語り合った。私は西本喜美子。友だちは萬田久子らしい。すでにその気配があったので、なれるよと返信した。実は本当になりたいおばあちゃん像は鶴瓶の女版だと明かすと、友だちも「実は」を教えてくれた。

24日(日)
クリスマスイヴ。息子に夜ケーキを出してみたが一口も食べない。普段なら食べて欲しくない類のものなのに、舐めもしないことにムキになり、しつこく食べさせようとすると余計に食べなくなった。おいしいのに〜。

25日(月)
クリスマス。一歳の息子にはまだ理解はできないだろうが自己満として人生初のサンタをやってみた。息子は枕元のプレゼントに大はしゃぎ!あまりの可愛さにすっかり気をよくし、夕飯にサンタプレートなるものを作ってみたら爆食いしてくれて舞い上がった。インスタ映えには程遠いけど、ヨレヨレしたサンタプレートは頑張った感じが出ていてよかった。

26日(火)
今年の集大成のようなアドバイスをいただき、渦巻いていた思考がクリアになった。年末は色々とクリアにするのが吉。

27日(水)
今年最後のnoteを更新。ずっと書きたかった本について書いた。書き直しすぎてもはや客観的に読めず不安だったが、著者の方よりXに嬉しいコメントをいただきホッとする。書いてよかった。未熟でも書かなきゃ始まらない。

28日(木)
自分用に買ったセロリのスムージーを息子にあげてみたら全部飲まれた。セロリ嫌いの夫は息子がセロリ臭いと嘆いている。

29日(金)
家族みんなでデパートへ。気軽な気持ちで立ち寄ったゲーセンで、親2人がお菓子を落とすゲームに白熱。息子はポカンとした顔で見ていた。お菓子が欲しかったわけではない。山積みになったチョコタワーがどっさりと倒れ込んでくるロマンにお金を投下したのだ。おそらく2000円ずつくらい突っ込み、結局倒せなかった。待たせた息子への罪悪感で課金した車の乗り物が1番有意義な100円だった。

30日(土) 
2年くらい何かに気づきたい心境が続いており、私なりに努力をしたが結局上辺だけだったと気づいたのが今年だった。そもそも私は何かを変えたいとき特別なことをしなきゃいけないと思いがちだが、特別なことは日常の積み重ねに勝てない。

31日(日)
実家に帰省し、家族の不思議さを思う。実家はいつ帰ってもすこしだけ居心地が悪いが、居心地の悪さも含めて私にとってはふるさとで、懐かしい。ただいま。

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