想定外を想定内にするために?
こんにちはこんばんは yumenohi です。
仕事、働くことにおいて重大事故を未然に防ぐために以下の統計学的法則を利用する場合が多々あります。
いち早くミスに気付く、ヒヤリハットや大きなインシデントを防ぐためです。
ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則とは、労働災害の分野でよく知られている、事故の発生についての経験則。1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの。「1:29:300の法則」とも呼ばれます。
アメリカの損害保険会社で技術・調査に携わっていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが、ある工場で発生した数千件の労働災害を統計学的に調査した結果、この法則を導き出し、その成果を1931年に発行された著書『Industrial Accident Prevention-A Scientific Approach』にまとめたことから、ハインリッヒの法則と呼ばれるようになりました。
バードの法則
バードの法則は、297社の175万件にのぼる事故報告を分析した結果から導き出され、1969年に発表されました。 「重症または廃疾を伴う災害の起こる割合が1に対して、軽い傷害を伴う災害の起こる割合が10、物損のみの事故が30、傷害も損害もない事故(ヒヤリハット事故)の割合が600になる」という分析結果です。
ドミノ理論
ドミノ理論(ドミノりろん、英語: Domino theory)とは、「ある一国が共産主義化すればドミノ倒しのように隣接する国々も共産主義化する」という、冷戦時代のアメリカ合衆国における外交指導者が唱えた理論である。 実際に
連鎖する論法と言われ、「AならばBが起こる、BならばCが起こる、CならばDが起こる、ゆえにAならばDが起こる」という連鎖していくという話です。
私自身こういった法則がある事は知っていましたが、細かく内容まで勉強した事がなく、迷信だとばかりだと思っておりました。
想定外
最近よく聞く「想定外」と言う言葉。
インシデントが起こってしまった後の話ですが、ある意味とても便利に使える逃げ口上でもあります。
「まあ、しょうがない、世の中人間様でも理解できないことが起こるもんじゃー」と言ってしまえば、そこでおしまい。
いわゆる、「どーにもならないものをどーしろと?」開きなおりにも聞こえる。
しかし、その通り、事が起こってしまったら仕方がない。
では、私のインシデント対策、と言っても大した話ではないのですが。
フリーランスの運送業、ほぼ毎日一日中と言ってもいいほど車の運転をしている私のインシデント対策は、とても単純で簡素。でもとても重大。
お馬鹿なり考えております。
車の運転などと簡単に考えてしまいがちだが、自分もそうだが他人の生命にかかわる、言わば想定外が通用しない職業のひとつでもある。
しかしながら、他の職業と同じく想定外が起こってしまう。
想定外だからこそ事故が起こるとも言えなくもないですが。
そこで私の場合は、いつもこの想定外が起こりそうな事を考える癖をつけるよう努力している。
そして、「通常では考えられない事を、当たり前に起こる事」として考えるようにしている。「だろう」運転をしよう!などと警察の講習会などでお話と同じじゃんと言われるかもしれません。
例をあげれば、
見通しの悪い道路の先には車が止まっているのは普通。
高速道路に、システムキッチンが落ちているのは普通。
高速道路を逆走してくるのは普通。
人が酔っ払って横断歩道で寝ているのは普通。
山道で土砂崩れが起こるのは普通。
左折する時後ろから自転車が走ってくるのは普通。
目の前を信号無視して走り去る車がいて普通。
突然目の前を人が出てくるのは普通。
実際にヒヤリとした実話です、挙げればきりがないので、、、。
つまり常識で考えてあり得ないことを、
「そんなの普通に当たり前、当然だよ。よくあることさ」。
と、逆に思うようにしている。
そうすることで、上に書いた例で説明すれば「横断歩道で人が寝ているのは普通」と言うところでは、
夜の繁華街、終電近い時間帯などを通らないといけない場合、横断歩道は歩行者優先ですから、安全に走行しながら人の動きに注意しますし、もちろん酔っ払いが寝ていないか気を付けます。笑
「見通しの悪い道路の先には車が止まっているのは普通」と言うところでは、
見通しの悪いカーブの先に故障して車が止まっているかもしれません。事故が起きている場合もよくあるあるです。ボーっとしてますと突っ込んで、多重事故につながります。自分で顔をひっぱたいてボーっとしないように。
知り合いの同業者さんとの話で、「事故を起こすのもヘタクソ、事故に合うのもヘタクソ」などと、よく罵りあったりします。笑
事故を起こすのは論外、事故に合う、つまり起こされるのもプロなのだから未然に防げなければいけないということです。
危険な車に近づかない、危険なところは避ける、危険を察知するなどです。こういった事も想定外を想定内にするために有効です。
最近、他責と自責と言う話をよく聞きます。
責任は他人にあるのではなく、すべて自分にあるという話なのですが、問題の解決は自分自身にあるというところを元にしないと本当の解決にならない。
これになぞらえれば、「事故は自分に責任がある」と考える事でインシデントを防ぐ確率はかなり上がると思います。
「~だろう」や「~かもしれない」運転からもう少し踏み込んで、「そんなこと起きる、~だからこうする」と言う考え方だと思います。
要するに想定外を想定内に、常に考えるようにする。
まあ、常にがむずかしいのですが。
なぜなら、普通そんなことしないよね、普通ありえないよね、など問題の良し悪しを自分を中心に一般の常識的考えで物事を判断してしまうから。
自分が正しいと思っていたことを、真逆の発想から考える、こういった思考が大切カモと思っています。
よくある「常識を疑え」などの話と同じなのかな~なんて事も思ってもいます。
このひねくれた思考でどうにか、こうにか金色の運転免許証を維持しております。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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