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「新規就農」に対する現場の農家さんと行政の考え方の相違

こんにちは、ウチダユメミ(@yumemi_uchida)です。

山梨に移住して7ヶ月目。
ぶどう農家しながら、音楽活動しつつ、
毎日noteを更新してます。

先日、山梨県の新規就農者の研修・交流会に行ってきました。
参加を希望した新規就農者と行政関係者がきてました。

他の新規就農者の方々と情報交換する時間もあったのですが、
みなさんがどのように就農したのかを話す場面がありました。

多くの方々が、
お金を貯めて、農業大学校へ行って、住む場所を決めて、畑を探して、始めるというルートで就農されてる印象でした(以下、王道ルート)。

インターネット上や行政と繋がりのある移住センター(都内だと交通会館内)で推奨してるのが、その方法です。

この農業大学校、
入学すると農業の様々な技術や特性など様々な事が学べるし、
これから就農する人たちとのネットワークも作れるのがメリットのような気がします。

農業大学校は、通ってる数年間は授業料もかかります。
通ってる間は、おそらく稼げないのかな、たぶん。

私たちは、運が良かっただけなのかもしれないですが、
上に書いたルートは辿らずに(その当時、知らなかった)
ネットで検索する前に、ご実家が農家の知人に訊ねて、
1年目から人並みの生活ができるように、とサポートして下さる農家さんにたどり着きました。

現場の先輩農家さんは、
「農家は高齢化で減ってく。技術は後から身につく。(他の転職同様)まずは生活ができるようにしないと人は来ない」と
言う方も結構いらっしゃいます。

農業大学校を否定するのではないです。
羨ましい部分もたくさんあります。

ただ、ここで書きたいのは、
現場の農家さんと行政の間に考え方の相違を感じるなぁ、と。

農家になるのは、普通の転職とは違うし、
ほぼ起業だけど、それにしては、スタートラインに立つのに
ハードルが高いイメージ。

農業大学校の授業料とそこに通ってる間の生活費が必要なのかと。
移住センターに相談に行った時には
「まずは300万円、貯めないとダメね」と言われました。
王道ルートなら、そのくらい必要なのでしょう。

こんな私でも、
「地方に移住を考えてる」
「農家をやってみたいと思ってる」と相談を何件か受けたりもします。

農家やってみたいけど、インターネットで調べると無理だと諦めてしまう
潜在就農希望者は、きっとうーんとたくさんいるのではないかと思います。

相談に乗った人々には、
私が手助けできる事はまだ無いので
「ネット上にはなかなか詳しい農家情報は上がってこないから、希望の作物や移住地があるなら実際に農家さんやその場所に行って直接、お話を聞いた方がいいよ」とだけ話すのだけども。

とにかく「顔を合わせること」とアドバイスしてます。
(それがなかなか大変なのですが。そして今、コロナで難儀だし…)

そして、山梨の行政の方は「今は畑はいっぱいある」と仰るのだけど、
貸して頂ける畑は思ってるより多くないように思います。
いや、あるところにはあるとは思うのだけど。
人によっては、畑を貸して頂くまで数年、探したという人もいらっしゃいます。

あと、就農するのに必要なのは、
だけじゃなくて、収穫したものを袋や箱に詰める作業場
そして、生活をするにはまず住居

他の自治体では、その3つ、もしくは住居と畑をセットにして
新規就農者を誘致してるところもあるみたいです。(又聞き)

この作業場、そして住居ってのが、
我が家も結構、手こずりました。
作業場は周りの方々にサポートして頂いたのだけど、
住居はさっさと畑の近くに構えたい。。。(今、畑から車で10分)
住居に関しては、今の詳しい状況、どうやって今の住居にたどり着いたかは
次の引っ越しが決まったら書こうと思います。

山梨県は人口流出率がとても高いのだけども
コロナの事もあったり、その前からも全国的に
地方移住希望者は(就農希望者も)年々、増える傾向。
移住者にとって住むところのハードルは、制度的にも建物的にも高い。
でも、謎な(不明な)空き家、空き地は結構ある。
でもそういうのは、空き家バンクには上がってこない(制度的に上がるわけがないのです。。。)

住居のことは特に、その県の新規就農者の会の時にも
行政の人たちにも訴えてみたのですがうまく伝わったかどうか。
その辺がうまく機能したら、
東京にも近い山梨、
人口も増えるのではないかなぁとも思うのです。

そう、簡単な話では無い事は分かるのだけど。。。


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