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企画をねりねりするときは

「誰をどう思わせたいの?」

「今度作るサイトにインタビュー記事を掲載してリアリティを出します!」
そう上司に伝えたときに言われた言葉。その瞬間何も言えなくなった私はディレクターして普通に失格…

考え直すと、私は「こんな企画をしたら、こんな記事を見たらユーザーは気分上がるだろう」ここまでしか言語化できていなかった。
多分、「気分上がるだろう」と思うまでの過程の中で無意識に5W1Hは浮かんでいるだろう。
しかし、とにかく言語化できていない。自分の企画を魅力的に語れない。
そんな企画は結局ユーザーを虜にできないのだ。

カスタマージャーニーから考え直す

言葉に詰まったときにさらに上司が教えてくれたこと。
「ものを買わせるために、カスタマージャーニーのどの位置の人をどこに持っていくことが必要なのか、どんな手段を取ればユーザーが最短の道でそのゴールに到達できるのか、という観点で考えればいいよ」と教えてくれた。

当たり前に見えるようで、この言語化って本当に難しい。
しかもターゲットの心理なんて突き詰めれば突き詰めるほど妄想だけが進んでいくし、突き詰めるほどユーザーの顔がのっぺらぼうになる。

でも、これまで斬新なアイデアを取り入れたいという私利私欲しかない私の企画は、浮かんでは実行できなまま消えていっていた。
「スタマージャーニーのどの位置の人をどこに持っていくことが必要なのか」ここをリアルに突き詰められた人だけが新企画を成功させることができるのだ。

企画を妄想で終わらせないために

「誰に 何を どのように」この軸がはっきりするだけで、たった1ページの記事に生命が宿る。

そして何より企画者の実行力も段違いに上がる。
人間とは厄介で、「仕事だから。お金もらってるから。お客さんに期待されてるから」じゃなかなか動かないものだ。

常に最大のパフォーマンスを発揮できるのは、「自分の熱意があるか」
それが一瞬で忘れるものだったとしても、日々変わるクライアントとユーザーだったとしても、憑依して悩みを自分事化する。
クリエイターとは毎日その繰り返しなんだろう。