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広島の交流戦低迷の要因を探る

先日Twitterにて気になること、分析してほしいことを募集したところ、交流戦についてのお題を複数頂きました。 その他お題を頂いた方も含めて、改めてご協力ありがとうございました。 個人的にも、前々からなぜここまで交流戦を苦手にしているのか、解き明かしてみたいという思いもあったので、本noteでは交流戦をテーマとしたいと思います。 1.得失点状況から苦戦の要因を探る連続最下位が続いてることや、過去の戦績からも広島が交流戦を苦手としていることは明白ですが、その要因は投打のどち

    • 2023年広島打線の打順構成ついて考える

      先日Twitterで以下のような募集をしたところ、非常に多くのリクエストを頂きました。 リクエスト頂いた方、ありがとうございました。 その中でも打順関係のお題を多く頂いたので、それにお応えする形で2023年シーズンにおける私の理想と考える打順構成について、述べていきたいと思います。 まずこちらが個人的な2023年の理想打順構成となります。 6小園海斗 7西川龍馬 8秋山翔吾 3マクブルーム 2坂倉将吾 5デビッドソン 9野間峻祥 4菊池涼介 以下にて、それぞれを解説してい

      • 2022年広島の得点圏アプローチに迫る

        大黒柱・鈴木誠也のMLB移籍があり、得点力の大幅な低下が予想された2022年の広島ですが、終わってみるとヤクルトに次ぐリーグ2位の得点を記録し、倍近い163本塁打を放った巨人を上回る大健闘ぶりを見せました。 打線の核が抜け、長打力が低下したにもかかわらず、何故得点力は大きく落ちることがなかったのでしょうか? その謎を解き明かすカギは、得点圏での好成績にあります。 得点圏での420打点は両リーグトップと、長打で得点を奪えない分、得点圏に送り込んだ走者を確実に返すことで得点力

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        • カーブの効果的な使い方を探る~2022年広島投手陣を例に~

          新たに高橋建コーチを招聘し、投手力改善を図った広島の2022年シーズン。 チーム防御率はリーグ4位、守備の影響を除き投手の責任範囲をより明確にした指標tRAにおいてもリーグ4位と、強力な投手陣を作り上げられたとは言えない結果に終わってしまいました。 そんな中、個人的に試合を見ていて気になったのが、カーブで思うようにカウントを取れなかったり、不用意な痛打を浴びてしまうシーンです。 その代表例が森下暢仁で、ストライク率は昨年の58.3%から49.6%へと10%近くの低下が見られ

        広島の交流戦低迷の要因を探る

        • 2023年広島打線の打順構成ついて考える

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          2022年広島二軍個人成績まとめ

          2017年のウエスタン優勝以降、勝率5割にも届かないシーズンが続いた二軍でしたが、今季は5年ぶりに勝率5割に到達と勝利の味を多く感じることが出来たシーズンとなりました。 野手に抜きん出たスタッツを残した選手がいなかった一方、投手陣の奮闘 が目立った形となりましたが、個々人で二軍ではどのような収穫と課題があったのでしょうか? 本noteでは、一軍のものと同様に一定の出場機会を得た選手の各種成績に簡単な個人寸評を添えたものをご覧になって頂き、今シーズンの振り返りとして頂ければ

          2022年広島二軍個人成績まとめ

          2022年広島一軍個人成績まとめ

          大黒柱の鈴木誠也のMLB移籍で、最下位予想も少なくない中で迎えた2022年シーズンでしたが、よもやの開幕6連勝で首位発進。 もはや恒例ともなった交流戦での大失速、なかなかベストメンバーが揃わないといった苦しい事情もありながら、シーズン最終盤までCS争いを続け、開幕前評価以上に善戦を見せました。 しかし結果は最下位中日と0.5ゲーム差の5位と、決して満足のいく結果に終わったわけではありません。 そんな中でも個人に目を転じると、西川龍馬、坂倉将吾、新加入の秋山翔吾、マクブルーム

          2022年広島一軍個人成績まとめ

          2022年広島フェニックスリーグ成績まとめ

          10/31をもって終了した、3週間に渡る若手育成の舞台であるフェニックスリーグ。 期待の長距離砲や先発投手陣の活躍もあって11勝4敗2分の好成績を残し、参加14球団中見事1位に輝きました。 末包昇大、田村俊介、二俣翔一といった近未来の広島打線を担うべき打者が結果を残し、森翔平、コルニエルといった来季一軍先発ローテ入りを狙う投手の圧倒的な投球も光る、収穫の多い3週間だったように思います。 そのような3週間の成長の跡をまとめて見られるようなサイト等は存在していないので、本no

          2022年広島フェニックスリーグ成績まとめ

          林晃汰の低迷についての考察

          昨年、小園海斗や坂倉将吾に代表されるように、多くの若手が飛躍を遂げたのは記憶に新しいところかと思います。 彼らは今年もチームの主力として一軍の舞台に立ち続けてますが、その一方でいまだ一軍昇格すら果たせず、二軍で苦しみ抜いている男がいます。 それが林晃汰です。 昨年は堂林翔太以来となる高卒3年目以内での二桁本塁打を記録するなど、102試合に出場し3Bのレギュラーに最も近い位置まで一気に上り詰めました。 しかし、今年は2月の一軍キャンプから精彩を欠き、開幕前には二軍降格。 その

          林晃汰の低迷についての考察

          広島期待の即戦力ルーキーをデータ面から徹底分析

          2022年広島の大きな注目ポイントを一つ挙げると、ドラフトで多く獲得した即戦力の選手たちがどれほど活躍できるかという点が挙げられるかと思います。 昨年のドラフトでは、黒原拓未、森翔平、中村健人、松本竜也、末包昇大の5名の大卒・社会人出の選手を獲得し、まだまだ層の薄い投手陣の拡充、鈴木誠也が抜け急務な右の強打者補強に打って出ました。 上記のような期待を向けられての一軍キャンプスタートとなったこの5名ですが、ローテ入りを期待されるも炎上続きで二軍調整となった森翔平を除いては、全

          広島期待の即戦力ルーキーをデータ面から徹底分析

          四球を減らすアプローチの考察~島内颯太郎を例に~

          ルーキー投手の躍進が光った2021年の広島において、既存の投手で最も成長を見せたのが島内颯太郎ではないでしょうか。 平均150㎞超で質の良いストレートを持ちながら、投球の7割以上をストレートに頼る投球構成であったり制球難が災いして、入団から2年はこれといった結果を残せずにいました。 ところが、昨年はチェンジアップをレパートリーに加えたためか課題が解消され、シーズン終盤にはセットアッパーに定着しました。 ここでの課題が解消されたとは主に制球難の部分を指し、BB%は16.9%

          四球を減らすアプローチの考察~島内颯太郎を例に~

          2022年坂倉将吾の最適な起用法を探る

          昨季リーグ2位の打率.315をマークし、一気にチームの主軸打者まで成長を遂げたのが坂倉将吾です。 捕手としてチームトップの62試合に先発出場しましたが、その一方で経験のない1Bでの出場も多くなるなど、本人が頑なにこだわる捕手以外で出場機会を得る形となりました。 加えて、秋季練習では3Bにも挑戦しており、首脳陣の構想の中では本格的に起用も考えられそうな様子です。 ただ、坂倉本人は1B出場時だと打撃のことしか考えることがないため、打撃成績が落ちてしまうと語っているように、捕手

          2022年坂倉将吾の最適な起用法を探る

          森浦大輔の起用法について考えてみる

          圧倒的な成績を残した新人王・栗林良吏の陰に隠れる形となりましたが、ルーキーイヤーから54試合に登板し、17ホールドと水準以上の成績を残したのが、森浦大輔です。 当初からリリーフでの起用が検討され、開幕後もそのままリリーフに定着しましたが、多くのファンからは先発を待望する声も聞かれました。(かく言う私もその一人です) 当初の印象はどちらかというと技巧派タイプで、回跨ぎの登板では色んな持ち球を駆使して好投していたのを見ると、そのような感想は抱かずにはいられないでしょう。 しか

          森浦大輔の起用法について考えてみる

          広島主要打者の適切な打撃アプローチを探る

          2021年シーズンを通して週間打撃成績と称したものを、以下のような週間の基本的な成績とスイング率やコンタクト率といったPlate Disciplineデータの2種類定期的にアップしてきました。 その中で各選手において、例えばO-Swing%(ボール球スイング率)が低くなると打撃成績が向上するというような、Plate Disciplineデータと打撃成績が相関するようなケースも散見されました。 そこで本稿では、広島主要打者の週間Plate DisciplineデータとOPS

          広島主要打者の適切な打撃アプローチを探る

          2021年広島二軍個人成績まとめ

          一軍では若手の台頭が目立った2021年シーズン、二軍に目を移すと多く有望な若手を一軍に送り込んだためか、勝率.382と大きく苦戦し最下位を免れるのがやっとという成績に終わってしまいました。 特に投手においては、若手の鍛錬の場というより実績組や中堅層の調整の場という印象が強かったですが、そんな選手たちはどのような成績をこの一年収めて、どのような課題が生まれたのでしょうか? 一軍時と同様に、選手個別の各種成績+簡易的な寸評を作成したものをまとめたので、今シーズンの振り返りにご

          2021年広島二軍個人成績まとめ

          2021年広島一軍個人成績まとめ

          あわや優勝をも期待させてシーズンインした2021年の広島でしたが、外国人選手が思ったように機能せず、主力選手がコロナ禍に見舞われたこともあって、前半戦で優勝戦線からは離脱してしまいました。 シーズン最終盤に追い上げを見せ、3位の背中が見えるところまで浮上したものの、最終的には4位と3年連続Bクラスに甘んじることとなりました。 今年も苦しい結果に終わってしまいましたが、投手陣では栗林良吏、森浦大輔、大道温貴の即戦力ルーキートリオ、玉村昇悟、島内颯太郎ら既存戦力の台頭があり、野

          2021年広島一軍個人成績まとめ

          森下暢仁の成績低下の要因を考えてみる

          10勝3敗防御率1.91と、ルーキーイヤーとしては傑出した成績を残した森下暢仁ですが、2年目となった2021年は8勝7敗防御率2.98と成績を落とすこととなってしまいました。 2年目に入って対戦球団からのマークが厳しくなったこと、11月までシーズンが続いたことで2020年→2021年のオフ期間が短かったこと、シーズンを中断して行われたオリンピックへ参加したことによって疲労が蓄積してしまった、 等々の理由は考えられますが、実際のところ一体何が最も成績低下に結び付いてしまったの

          森下暢仁の成績低下の要因を考えてみる