ブラック校則

今朝は名古屋市内で行われている朝活会に参加。
今日のテーマは「ブラック校則について考える」。
講師は4年間高校で勤められ、現在はマルチな活動をされている塾講師の先生。

講演内容

最近では全国のニュースでおかしな校則についていろいろ取り上げられている。
しかし、現実はもっと変な校則&理不尽な「指導」のオンパレード。

◆男子ツーブロック禁止
◆女子生徒の下着は白で指定
◆両眉の間の産毛を剃っただけで5日間の別室指導
◆パーカーはブレザーの上に着る
◆頭髪検査では男子生徒の「毛量が多い」ということで指導対象
◆女子のポニーテールはうなじが見えて、男子の欲情をそそる

他にも多々あり。
教員の立場からしても何じゃこりゃ?というものが出るわ出るわ。
聴けば聴くたび頭クラクラした(笑)
しまいには絶句。
こういった理不尽な校則に対して講師の先生いわく

理由が説明できないものはすべてブラック校則

校則は生徒の安全を守るためにある

また、生徒が複数で集まり、保護者が後ろから支援することで、学校に話し合いを求めやすくなるとのこと。

最後に「先生」とは何かについて講師の先生いわく

★先生は「先に生まれた」ではなく「先を生きる」人である。

ただただ共感。

振り返り

私は以前とある学校に勤め、これは絶対におかしいだろうという校則を何度も目の当たりにしてきた。
それでもその学校の校則に従って指導しなければならず、生徒や保護者から反発を多く受けた。
正直胸が痛かった。
結局私はその学校を退職したが、そういった苦悩から開放された気分だった。

私がこんなことを綴るのは非常におこがましいが、学校というのは世情に疎い。
また、大方の教員は現状維持バイアスが強い。
(それでも全国には学校教育を何とかしようと頑張っている先生は多くいらっしゃる)
そんな状況で校則を変えようというのは難しいところだが、生徒・保護者・教員がそれぞれグループをなして集まって協議し、三者が納得いく形で校則を見直すのが理想的ではないかと考える。

実際、私が以前勤めていた学校で生徒会が学校長に対して要望書を出し、校則を改定した事例がある。
その時に、生徒会が「私達は〇〇という点で努力をしますので、校則を●●というように見直しをお願いします」というように要望書を出したのが印象的だった。
それに対して学校側も、こうした生徒会の意見の示し方を絶賛され、校則改定を決められたんだとか。
本日の講師の先生のお話では生徒が複数で集まって行動することを仰ったが、実は生徒・保護者・学校の間で「大人の話し合い」ができるような土壌をつくることも重要ではないかとも思った。
それが「良い学校づくり」につながるというのは理想論だろうか。

追記

校則に対して生徒・保護者から何か指摘をすると内申点や受験に影響するとまことしやかに言われていますが、一般的にはほとんど関係はないようです。

ご意見・ご感想・ご質問などはこちらへ

理科教育力向上ラボ

info@yum-labo.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?