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「詰め込み教育」は大切なのか?

「詰め込み教育は大切」「まずは基礎知識を固めるべき」という考え方は一理あると思いますが、適した学習法は個人の認知特性によって違うため、この言い方には注意が必要だと思います。

1、継次処理型と同時処理型


教科書通りに丸暗記できる人もいれば、
認知特性によっては「今これを学んで、何の役に立つのか」目的や全体像が見えないと頭に入らない人もいたりします。

継次処理型と同時処理型の違い
https://note.com/yullyart/n/nac20ddd00cad


2、歴史、理数系科目の注意点

歴史の勉強なら、一問一答式ではなくストーリー的に覚えるのが向いている人、

もしくは「大局的な社会構造や文化の変化」を知った上で、具体的な出来事を結びつけてゆくなど、「全体像→細部」の順に学ぶのが向く人もいます。

理数系の科目なら、その公式が「どういう経緯でできたか」、「何に実用されているか」などを知ることでようやく頭に入りやすくなる人もいるようです。⬇️


化学の元素表も“水兵リーベ僕の船”と「語呂合わせ」で覚えるよりも、各物質が何に含まれ実用されているのか、説明や写真入りの元素表があった方が覚えやすくなるなど、

視覚優位で、関連付けて記憶するのが得意な人もいるとのことです。⬇️


3、漢字や英単語を覚えるときの注意点


他にも、ADHDに多いとされる「同時処理型」傾向の人は、

漢字や英単語を覚える時、繰り返し書いて覚えるのには向かず、部首や接頭辞などの組み合わせやパターンごとに類型化して覚えると効果的な人もいるとのこと。


4、まとめ


まとめると、「詰め込み教育は大切」「まずは基礎知識を固めるべき」という意見には一理ありますが、

個人の認知特性や発達凹凸によって、効率の良い学習法は違うので、人によっては暗記のやり方に工夫の余地はあると感じます。

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