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イノベーションの鍵はインクルージョン、多様性の中のグローバル ~An-Nahalってなんの会社?~

こんにちは、An-Nahal代表の品川優です。
この『多様性とイノベーションの科学』シリーズは、“インクルーシブリーダーシップ”や“グローバル・ダイバーシティ”について創業者の私が日々感じていること、日本企業のD&I推進に奔走する現場のリアルな日常をお伝えするnoteです。ぜひマガジンをフォローしていただけたら嬉しいです。

イノベーションとグローバル

「イノベーション」は今や多くの企業でテーマの1つになっています。壮大な変化を起こそうとするものだけでなく、チームを変えていこう、組織をよりよくしよう、新しい取り組みをしよう、そんな日々の挑戦もイノベーションの1つです。
そして、よりよく変えていく、新しいサービスや事業を生み出していく試行錯誤の土壌に欠かせないのが「インクルージョン」です。

ところで、「ダイバーシティ(多様性)」と聴くと何を思い浮かべますか?
ジェンダー、LGBTQ、障がい、多世代…

日本では近年ようやく「ダイバーシティ&インクルージョン」という言葉が企業経営の中でも重要トピックスの1つと認識され、市民権を得たワードになりました。ダイバーシティの中でもさまざまな切り口がある中で「グローバル」は未開発なところが多い分野です。

An-Nahalがフォーカスするのは『グローバルインクルージョン』
私たちがこの日本社会にインクルードしたい要素は、グローバルパースペクティブ、グローバルな視点、タレント、リソース、情報…「グローバル」というダイバーシティをいかにイノベーションに繋げられるかに注目しています。
そのために現在2本の柱で事業を進めています。

企業への伴走と、市場への貢献

1つは、グローバル人材を雇用している企業向けのダイバーシティ&インクルージョン推進支援です。多国籍なタレントが揃うチームがいかに機能するか。一人ひとりの視点や価値観、文化的背景の多様性を組織の成果や成長に繋げていくインクルージョンな組織づくり、インクルーシブリーダーの育成に伴走しています。

2つめは、日本での外国人起業家の活動促進事業です。
日本社会のイノベーションエコシステムそのものに、グローバルな人たちを呼び込む取り組みです。外国人の起業家や外国企業がより日本の市場で活躍しやすくする環境づくりを、神奈川県と一緒に取り組んでいます。

日本にグローバルな視点が自然と入ってくる状況づくりを加速させたい。
日本の大学で学ぶ留学生は約30万人。政府の政策としても今後留学生を増やしていこうとする中で、日本に来た外国人材が日本で働き続けるためのハードルはとても高く、ましてや日本で起業するとなるとさらに難しいのが現状です。 既存の日本企業で多国籍な人材が活躍できるための支援と、同時に日本で暮らす外国人材が就職以外にも起業の選択肢を持ち活躍する道筋を作っていきたいと考えています。

企業におけるイノベーションとは、未来への投資の領域です。新しい製品やサービスをつくる、新しいマーケットを開拓する、新しい概念や価値を生み出していくための人材戦略として、これまでの企業には居ない人材を採用しよう、異なる分野の人やチームと協働していこうとする文脈の中で、「グローバル」要素も必要不可欠です。
私たちはグローバルインクルージョンをイノベーションのために支援する会社です。

色んな人がいる、だけでは不十分。D&IからI&Dへ

ここ数年、日本でも企業の広告や新商品のプロモーションの打ち出し方が「配慮に欠けている」と炎上する件が目立つようになりました。
「公開する前に気づけなかったの?」と思う方も多いかもしれません。
きっと打ち合わせや制作段階に携っていた人、広報部門の中には女性も男性もいたでしょうし、年齢やバックグラウンドが異なる方が揃っていたはずなんです。ではなぜこのようなことが起きるのか。

それは、ただ環境として色んなメンバーがいるだけでは不十分で、
意思決定のプロセスに多様な視点が反映されていないからです。

世に出すまでの過程で「これっておかしくない?」「こうした方がいいんじゃない?」と、立場を問わず多様な“視点”を共有できる心理的安全性があったのか。その多様な視点からの意見を受け止め、議論ができる健全性が組織であったのか。そこに男性も女性もいるし、若い世代もいればシニア世代もいて外国人もいるけれど、意思決定はいつも特定の 人・役職(の意見)ですとなっていたら、それはダイバーシティはあるけどインクルージョンではない状態です。
これは「グローバル」要素だけではなく、ジェンダーやLGBTQの文脈でも同じことですが、いかに多様性を包摂し一人ひとりの活躍を組織の成果や成長に繋げられるかが重要視されるようになってきています。そのメッセージを込めて、「D&I」ではなく「I&D」(インクルージョン&ダイバーシティ)と打ち出す企業も増えています。私たちもこの「インクルージョン」(for Innovation)に注力して支援を続けていきます。

「グローバルな環境」の原体験が少ない日本人のためのプログラム

同じコミュニティ内に日本人しかいない状況は、多くの人にとって当たり前かもしれません。
グローバルな多様性があるチームの方がパフォーマンスが高いというデータは既に出ているのですが(※)、「それって大事だよね」と原体験をもって実感し、実行できる人は残念ながら少ない状況です。もし明日から多国籍なチームに配属になったら、隣の外国籍の社員になんて話しかけたらいいか分からない…という方も多いと思います。

そこで、グローバルな環境を実体験しインクルーシブリーダーシップを学ぶ場として開発したプログラムが、
異文化メンタリングプログラムの『MILE
多文化協働体験プログラム『SHIP
です。(ぜひリンク先をご覧いただけたら嬉しいです)

これらは企業研修やコンサルティングサービスとは異なり、複数の企業からの参加や個人、一般参加、学生から社会人までダイバーシティに富んだ属性の人々が集まる中でインクルーシブな状態をつくり、学びを深めたり1つの成果をつくりあげるプログラムです。リーダーシップ育成や企業の新規事業(サービス)開発の一貫として活用していただいています。
参加いただいた方からは、参加後に新しいアクションを起こすきっかけになったという声を多くいただいています。これからも多くの企業や日本で学ぶ・働く外国人の方に機会を提供していきます。

(※)出典:Diversity is good for business. Image: World Economic Forum/Korn Ferry Institute(参考ページ


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