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70年前の二眼レフカメラ・ローライフレックスで草花を接写する〜中判フィルムカメラの醍醐味

10数年使っている二眼レフのフィルムカメラ、ローライフレックス2.8C。1950年代前半、ちょうど70年ほど前に作られました。惚れ込んでいるカメラ、といっても過言ではないほど好きな一台です。そのカメラで今年撮った写真の話をします。


ローライフレックス2.8Cとローライ35S

noteで私がよく書いているのは、もうひとつのお気に入りフィルムカメラ・ローライ35Sをランニングに持ち出し撮った写真のことです。どちらも同じドイツのメーカーが作ったカメラ。ただサイズはだいぶんと違い、ローライフレックス2.8Cの方が大きくて重い(本体重量1100gぐらい)です。

ローライ35Sはランニングに持っていきやすいのに対し、ローライフレックス2.8Cをラン用カメラにすることはほとんどありません(頑張って持っていくこともありますが)。

でも、ズシリとした質感、ビューレンズと撮影用のテイクレンズが別々に付いている二眼レフの存在感、そして使う楽しさは格別です。

ローライフレックス2.8Cにアクセサリーを取り付ける

このカメラで、私は最近草花や菜園の野菜を撮ることが多くなりました。本来は120フィルムという大きめのフィルムを使う中判カメラです。そこにローライキンというアダプターを入れ、35mmフィルムを使えるようにしています。120フィルムだと1ロールで12枚しか撮れないものが、35mmフィルムだと36枚撮れます(一枚のサイズは小さくなります)。

さらに、草花を近くから撮れるようにローライナーという接写レンズを付けます。

ローライナーは、上のレンズに付ける方が分厚い

これで、準備完了。

撮影した草花、野菜

今年撮った写真です。ヨドバシのネットショップなどで入手できる、ARISTA EDU 200というモノクロフィルムを使っています。

https://www.yodobashi.com/product/100000001003927244/

モノクロだと、色がない分花や実、葉のフォルムがはっきりわかるのが面白いところ。ちなみに、ローライキンを使うと基本「縦長」の写真になります。

シロツメクサ。

ノラボウ菜。菜の花の一種、アブラナ科です。

茄子。

ミニトマト。

ムスカリかな。色がないと、撮ってから時間が経った写真の判別がなることがあります。撮影記録とかをちゃんと残さない私の適当さのせいでもありますが、、。

これはもう、何かわかりません。多分、クルクル巻いている蔓の先端が面白くてレンズを向けたはず。

こんなふうにローライフレックスで身近な草花や野菜を接写するのは、至福のひとときです。上からファインダーを覗き込み、しっかりピントを合わせてシャッターを押します。撮影はゆったりしたものになります。ランニング時に数秒立ち止まって気に入った景色を写す、ローライ35の使い方とは対照的な使い方です。

どちらも好きですが、より「フィルムカメラ使ってるな〜」と感じるのは、ローライフレックスの方ですね。フィルム代も現像代も10年前からすれば信じられないぐらい高騰する中でも、細々と何とか続けていくつもりです。

最近、モノクロフィルムを使う機会が増えました。その理由の一つは、モノクロの方がまだ若干安くフィルムを入手できるから。カラーフィルムはこのところ本当に高いんです。

AmazonのBlack FridayセールでカラーフィルムのKodak Gold 200が14980円と少し割り引かれています。この値段にポイントアップが付きます。支払いをAmazonカードにするかどうかなど条件によりポイント数が変わってきますが、私の場合は約900ptと出ました。それを考えても高いけど、それでも現在の状況では安い方。カラーフィルムも使いたいし、思い切って買うべきか、思案しています。


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