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【雑記】家出少女になりきって■リコンの闇を見てきた話

プロローグ

冬から春に季節は変わり少し前までの厳しい寒さも次第に春の陽気につつまれようとしたある日の深夜2時のこと。いつもだったらこの時間はまだ夢の中にいるはずだが、この日は特に何の理由もなく目覚めてしまったのだ。だが深夜2時という少し半端な時間、何もすることがない。

そうだ、家出少女になりきって■リコンを釣ろう。

どうしてこんなことに至ったかというと、この日より少しばかり前にネットで「男だけど家出少女になりきってSNSでネットカフェの利用料金をせがむ投稿をしたら■リコンがお金をくれた」という書き込みを見たのだ。

乞食行為まではせずとも自分が女子中学生となりきってSNSに投稿したらどうなるか…これは見てみたい。

ちなみに乞食行為は軽犯罪法で禁止されているらしい。実際にネット配信にてリスナーにお年玉をせがんだ配信者が検挙されたという例もある。詳しくは各々で調べてくれ。

架空の家出少女爆誕

まずは家出少女の設定からだ。この辺はこだわった。

  • 今年14歳になる中学一年生

  • いじめでクラスに馴染めず保健室登校

  • 親は34歳のキャバ嬢の母親のみ

  • 家には母親の彼氏がいる

といった感じの構想で練った。自分で作った架空の人物とはいえなかなかの環境で過ごしている。普通に考えて児童相談所の案件の話だ。

これをみんなご存じ天下のTwitterのプロフィールやツイートに落とし込む。なるべくこのアカウントを見てくれている■リコン諸君にこの家出少女が実在する人物かと思わせるように少しずつ少しずつ…我ながらに演技派だと思った。ネット上のアカデミー賞があるのならば女優賞を頂いてもいいぐらいだ。

そしてある程度情報を小出しした後に極めつけのツイート

行くところがありません。誰か泊めてください。 #家出少女

これが開戦の合図となった。

家出少女争大奪戦のはじまり

といってもこの時の時刻は朝5時だ。誰がこんな時間に反応を示すんだ、と、ツイートした少しした後に気付いてしまった。

自分という人間はいつもそうだ。

何事も後先考えず先走った行動のせいで後々の自分にしわ寄せが行く。そうやって後先考えなかった過去の自分を恨んでは、しわ寄せを処理するためにまた後先考えずに先走った行動をして…。

そんな後悔をしていた矢先のことだった。スマートフォンの通知が鳴りやまない。普段は全然鳴らない、むしろ壊れているんじゃないか?と思えるほどのスマートフォン。しかしこの時ばかしは違う。通知に通知、更に通知と全く鳴りやまなかったのだ。

そう、朝5時でも■リコンは獲物を探していたのだ!

最初はいいねでも押されたのかと意気揚々とTwitterのアプリを開く、が、すべてダイレクトメッセージだったのだ。

どんだけ獲物に飢えているんだこの■リコンどもは。

やっぱり悪いことをしているという自覚はある■リコン

そのDMの内容はというと、

何があったの?

話聞こうか?

などと言った「僕はただ君のことが心配だからメッセージを送ったんだよ?」といった聖人君主装い系■リコンや

〇〇に住んでいます。お小遣いもあげます。交通費もあげます。

といった相手が必要としているであろう情報を一気に書き出したテンプレートを作って複数人に送っているんじゃないか?と思わせるような文体のライン工系■リコンや

大人出来ますか?

※大人=性行為(ちなみにこちらは中一設定だから完全に児童ポルノでアウト)

といったド直球!相手に探りを入れずに自分の欲を押し付けてくる脳味噌が下半身に行っちゃっている系■リコンや

…上げだしたらキリがない。

しかし、どの■リコンにも言える。彼らは紛れもない■リコンだ。

キングオブ■リコン

そんな■リコンの中でも一際目立った■リコンを一部脚色をつけて紹介しよう。ちなみにこの■リコンとDMのやり取りをしたとき自分はかなりの気持ち悪さにめまいがし、半日ぐらい精神が病んだ。

紹介する前にこの■リコンの軽い情報を出していこう。

  • 都内在住

  • 一人称が「〇〇君」

  • アイコンの顔写真から推測するに50歳オーバー

  • お世辞にもかっこよくはない

  • 結婚経験ありで娘もいる(真偽不明)

  • Twitterのプロフィール欄に住所と携帯電話の番号を載せている

■リコン「都内住みだけど泊まる?」
自分「■リコンさんはじめまして!東京のどこらへんですか?」
■リ「〇〇近辺ですね。ライン交換できますか?」

1~2回のやり取りでラインを聞きだすあたり、かなりの積極さが垣間見える。

自分「会うってなったらでも大丈夫ですか?」
■リ「わかりました。何歳ですか?」
自分「今年で14歳です!」
■リ「制服見るの楽しみ」

まだ泊まるとも決まってないのにすでに女子中学生の制服姿を拝む気マンマンである…非常に積極的というより早漏…。

自分「補導されたら嫌なので泊まるとしたら私服で行きますよ!」
■リ「料理は出来ますか?」
自分「出来ないです」
■リ「〇〇まで来てください」

ここまで来て気づいたが、なんというか…会話のキャッチボールが出来ていない。相手からの豪速球をなんとか自分が打ち返しているという状況だ。

そしてここにきて悲報だ。自分自身■リコンとのやり取りに疲れてしまったのだ。精神的疲労と肉体的疲労、その両方を感じた。もしかしたら■リコンから生気でも吸い取られているのではなかろうか。疲れてしまった自分はそっと家出少女のアカウントから離れた。

だが、そうとは知らずこの■リコンの独り相撲の猛攻は続いていたのだ。

■リ「いくらで泊まりに来ますか?」

ここから翌日

■リ「もう止まる場所決まった?」

さらに数日後

■リ「今どうしているの?連絡ちょうだい」

さらに数日後

■リ「今どうしているの?連絡ちょうだい」

さらに数日後

■リ「今どうしているの?連絡ちょうだい」

一方的に同じ文章を送り続ける、その虚像を追っかけるその姿はただただ悲壮感に溢れる。

趣味:虚像追っかけ

あまり関係ない話になる。この文章を書くにあたってログアウトしていた家出少女のアカウントに再度ログインし、DMの内容を確認するついでに■リコンのアカウントなどを覗いてみた。が、そこには何とも言えないツイートが広がっていた。

具体的に言うと、ツイートの約半分が昭和に活躍したとあるアイドルの画像に「〇〇〇〇(アイドルの名前)は永遠」という文章が添えられていたものだった。

ちなみにこのアイドルの方は若くして亡くなっている。昭和を知らない自分でもかなりの有名人だが、故人を追っかけるのは非常に虚しすぎる。それがツイートの約半分ともなると自分の理解の範疇を越えてくる。

存在しない家出少女をDMで追撃する様と故人であるアイドルを追っかける姿はなんだか似ている。

最後に

相手が未成年と知った状態で保護者の許可もなく自宅に泊める行為は誘拐にあたると言うのを聞いたことがある。まあ、これを■リコンどもの耳元で唱えたとしても馬耳東風、馬の耳に念仏だ。彼らが親切心だけで泊めるわけではない。もし身近にこういう人がいたのなら、そっとその人から離れることをオススメする。

そして、遊びでも家出少女を名乗って■リコンとDMのやり取りは本当にやめたほうがいい。相手を騙しているという点では微塵も良心が痛まないが、単純に精神が病む。最悪、男性不信になってもおかしくないので本当にオススメしない。

しかし自分的に得たものもある。

生きてきて20数年、自分は様々な業種に携わってきた。その中には男性にお酒を注ぐ仕事もあり、ある程度は男性の気持ち悪い部分も見てきたつもりだ。しかしそれは"つもり"でしかなかった。世の中にはまだまだ自分の知らないことがたくさんあるからこそ、自分の知らない世界が広がっているインターネットは面白いのだ。

改めてインターネットは面白いと実感できた。それが収穫だ。

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