見出し画像

初対面のイタリア人との会話は…

「こんにちは。YUKIです。」
初めての人と会う時、大概、こんな感じで挨拶をする。

分かりやすい名前だからか、「あなた、ニホンジン?」と聞かれる事もあるし、「どちらのご出身?」なんて聞かれる事もある。
私が日本人であることが分かると、急に笑顔になるのだけれど、その変わりように、なんだか嬉しいような、くすぐったいような、こそばゆい気持ちになったりする。
それだけ、イタリア人にとっては、「日本人」に対するイメージが良いってことなんだと思う。いや、私自身は、何もしていないんだけども。

そうして言うのだ。
「一度は行ってみたいのよ、日本に…」と。

日本人の私たちが、西洋文化に憧れて、一度は行ってみたい…と思うのと同じで、イタリア人もまた、「日本」に憧れたりするのは、「隣の芝生は青い」的なもので、お互い、無いものねだりなのかもしれない。

「ねぇ、ところで、あなたの名前、どんな意味があるの?」

イタリア人は、日本人の名前に、それぞれ意味があると思っている。
日本の事をちょっと知っているイタリア人だと、「YUKIは、『雪』でしょ?」と言われたりもする。

本当のところを言うと、名前自体に大きな意味を持ってはいない、私の場合。大きな意味は持ってはいないんだけど、大きな願いがこもっている。
「一生幸せでありますように…」と、両親が字画で決めた、私の名前。

そんな話を、初対面のイタリア人に説明するのもなんだから、
「漢字は違うんだけど、『雪』みたいなものかな。」と軽く流す。
「『雪』なの?白くて素敵ね〜!」
よく知らぬイタリア人は、そう言ってくれる。
ごめんなさい、本当は、夏生まれの私です。

そんなイタリア人が、「ぜひ、行ってみたいのよ…」という日本は、「桜の咲く季節」が良いらしい。
日本人の愛する、お花見文化はまた、イタリア人の憧れの文化でもあり、初対面で、そんな話になったりするのである。

#名前の由来

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?