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微妙なお天気が続く中

日本一時帰国から戻ってきて、20日ほどが過ぎた。
ようやく落ち着いてきたので、
お土産を持って、友人に会いに行く。

「ユキさん、いつも忙しそうだから…」
そう言われてはじめて、
私って、忙しいのかしら?と思った。

フィレンツェとオリーブ畑のあるマレンマ地方を行き来している現在は、
週の半分、フィレンツェ、残りをオリーブ畑で過ごすことが常になっている。
やることはそれなりにあるけれど、
とりわけ、「剪定」やら「収穫」やら、要所要所の項目さえ
時期を見ておさえておけば、
あとは、全く、期限らしき期限もなく、
だから、忙しいのか?と聞かれれば、さして、そうでもなく
じゃあ、やることもなしで良いか?と聞かれると、それもまた違う感じがする。

今年はとりわけ、雨が多くて、涼しい日が続いていて、雑草の生え具合が半端ない。
trinciatura(草刈りと細断)をやってくれることになった、ご近所のアレッサンドロも
「年に2回はやった方が良いかもしれない…」と言っていた。

そうそう、今年は、
オリーブの天敵、コバエの対策として
世話役フランコが分けてくれた trappola(トラッポラ)というのを、少し木に括り付けてみた。
これは、ペットボトルのような容器に液体が入っていて、
その香りに誘われて、オスのコバエだけを誘い入れる、ネズミ捕りならぬ、コバエ捕り。
交配さえ行わなければ、オリーブに卵を産みつけることもない…というのが定義になっている。
殺虫剤のようなものをオリーブに散布することもないから
オリーブに化学的なダメージを与えることもないし、
コバエからオリーブを守ることもできる…らしい。
雨が多いと、オリーブの表皮が柔らかくなっているから、コバエが卵を産みつけやすい。
昨年は、その影響を受けてしまったから
今年はこれで様子を見ようと思っている。

当たり前だけれど、毎年、微妙に違う。

それでもオリーブは例年通りの時期に花開き
今はその実を膨らませている途中である。

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