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OTA YUKI
2021年9月27日 00:56
右も左も分からぬまま、急いで「独立」を決めたのには、訳があった。心の友が購入した敷地と家は、cancello chiusoと言って、敷地内全てのものが契約と同時に心の友の所有となった。その中には、2台分のトラクターも含まれていたのである。トラクターの所有にあたっては、農家であることに必要な税務番号が必要だったのである。既に家族で会社を経営している心の友は、別の税務番号を持つことが出来ない
2021年9月20日 00:05
イタリアで、仕事の独立申請をする。大概の人は、言う。「よく考えてからにしたほうがいいよ。」と。イタリアの税金が高いからだ。儲けがなくても、年々支払う金額は、安くはない。申請をせずに、利益を丸ごと儲けるというのをNEROとイタリア語で言って、不法で働くのは、昔は普通だった。最近は随分といろいろ整ってきたおかげで減ってはきているけれど、今のご時世にもちゃんと存在している。以前、メルカ
2021年9月13日 00:07
あれから、1ヶ月が過ぎた。銀行での手続きに時間がかかるのは、イタリアだからか、それとも、コロナ禍だからか。心の友が銀行からのローンに関しての返答を受けたのは、5月に入った頃だった。私が契約している銀行からは、いつも、「ローンを組みたいのであれば、いつでも相談に乗りますよ〜」的なメッセージをもらうけれども、実際そうしようと思ったら、本当は、面倒なことなのかもしれないと思う。私が借りれる金額
2021年9月6日 00:25
「あそこを買おうかと思ってるんだけど…」心の友がそう言った時、私はまだ、それが決意の言葉だとは、信じていなかった。「もちろん、11ヘクタールの土地が分割販売出来たら…の話なんだけれどね。」コロナという経済不況の最中、ローンを組むのも容易くはない。採算がつくのかどうかは、心の友の懐事情にもよるけれど、2件分のアパートを観光客に貸すことと3ヘクタールの土地を私が借りることとで、何とかな