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イタリア オリーブ日和

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「イタリア オリーブ日和」では、ありふれ日常の中で、どんな天候に晒されても、どんと構えているオリーブの木々に囲まれたオリーブ畑で、その時見たもの、感じた事をつらつらと書き綴ってい…
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#剪定

気になる樹形

気になる樹形

4月も、あっという間。

いつもより暖かい…というより、暑い日が続いた初旬は、
もう夏が来たのか…と思ってしまうくらい暑かったけれど
中旬過ぎから標準を下回るくらいに肌寒い日が続いている。
お天気はいつも、読めない。

オリーブは、いつもより少し早めに花芽をつけていて
今年は早く咲くのかな…と思うのだけど、どうだろう。

日頃お世話になっている農業組合へ
オリーブ畑の状況確認という名の年会費の支払

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いろんな手法

いろんな手法

あっという間に、4月。

今年は雨が多くて、暖かくなってきたこともあるからか、
雑草の成長具合が激しい。
登録している IGP の決め事で、trinciatura と呼ばれる除草や草刈りは
5月の中頃まで出来ないから、ほぼほぼ放置状態。
なので、オリーブ畑を歩き回るには、少々、歩きにくい。

先日、たまたま、知人に教えてもらって
オリーブではないけれど、日本にはいろいろな農法がある事を知った。

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オリーブの木々と向き合ってみる

オリーブの木々と向き合ってみる

雨の多い日々。

週末のみ滞在するオリーブ畑で、雨の降らない合間に、今、最も時間をかけているのは、広がった根から生えている小さな枝を切り落としていくこと。
この枝をイタリア語では「pollone」と言う。
ここを借りつけるまで、もう何年も放置され、2年前に収穫隊にお願いして一斉に剪定したものの、足下から生えているこの「pollone」は、残されたままの木が点在していた。

320本
この一本一本を

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剪定という哲学

剪定という哲学

今年のイタリアの冬は、本当に暖かい。
まだ2月だというのに、すっかり春の陽気で、日中は、18度くらいの日が続いている。

剪定にはもってこいの日々。
少しでも、経費をうかせる…ということもあるけれど、
きちんと、オリーブの木々と対面したいこともあり、
出来るところは自分たちでやっていきたいと早速、剪定バサミを買ってきた。

さて、どこを切れば良いのだ???

オリーブの木の、途方もなく広がっている

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初めての剪定

初めての剪定

ぽかぽか陽気の2月の初め。

日中は、15度くらいまで気温が上がるオリーブ畑は、すっかり春の陽気。
もう既に剪定をし始めていた周りに刺激されて、とうとう、やる気になった。

剪定をするのに、一番気になることは、気温の差。
特に、風向きの関係で、いきなり冷え込む日がやってくる可能性があるうちは、
オリーブの木に悪影響を与えてしまうから、先を読まないといけない。
春になったら安定するかと言うと、ここ数

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悩みどころ

悩みどころ

1月終わりのオリーブ畑。

透き通った青い空と、緑の絨毯に囲まれたオリーブのコントラストがなかなかに美しい。
遠くを見ると、パタパタと羽を羽ばたかせた沢山の鳥たちが、土を耕すトラクターの後ろを占領している。
鳥たちにとって、きっと何か美味しいものが掘り起こされているのであろう。
この時期は、畑を耕すのに良い時期なのか。
そんな姿を眺めている。

近くのオリーブ畑では、もう剪定を始めているところもあ

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