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【子育て】習い事続けるかやめるか問題~子供の目標を傾聴する我が家の「習い事仕分け」♯059

春、新しく学年が変わる季節。
お子さんの習い事を続けるかやめるか、迷われている親御さんもいらっしゃるのではないだろうか。
我が家はそれが、この1、2カ月間の気がかりだった。
娘は、習い事の体験教室に行っても「やりたくない」と意思を明確に示すので、「やらない」という選択肢がとれるのだが、息子に関しては、何でも「おもしろそう」と言って足をつっこみ、楽しんでやっている。気づけば習い事は5つ・・・
なおかつ「野球もやりたい」と言い出すのだ。
これ以上、習い事を増やすと、いろいろ負担は増える・・・
ただ、本人が「やりたい」と言っていることはなるべくやらせてあげたい・・・
決断できぬまま月日が経っていた。

が、4月に年会費が徴収される習い事があるため、費用の納入期限2日前の昨日、ようやく重い腰をあげて「事業仕分け」ならぬ「習い事仕分け」を息子と一緒にやることにした。

先ほど習い事は5つと書いたが、数だけ見ると多いほうなのかもしれない。
だが、
・習字→月3回
・サッカー→雨が降れば無し
・探究学習→月2回
・英語→月3回
・Z会→通信
なので、種類は多いが、1週間の大半が習い事というわけでもない。
ただ、息子とは「数は減らしてもいいかもね」という話はしていた。

まずやったこと。それは「いつまでやるのか」を決める。
今年小学校3年生になる息子にとって、そろそろ中学受験をするかどうかも頭によぎる年齢になってきた。
私自身、中学受験を通じて得たこともあれば、失うものも多かったので、子供に無理強いをしたいとは思わない。だから、小2の頃から折に触れて子供の進路については自分で考えろと言い聞かせてきた。今回も、年齢表をつくって、まず自分が社会にどのタイミングで出るか、そしてどのタイミングで進路選択の機会があるのかを確認。もし、中学受験をするのであれば、自分が放課後に好きなことを存分にするのは、小4以降は少し難しくなるかもしれない旨、伝えた。
息子曰く、中学受験or高校受験どちらがいいかという選択肢については、早めに受験を終わらせて、自分の自由度が増える中学の時期に好きなことがやりたいから「中学受験」とのこと。これが明確にあるのはありがたい。なので、習い事は基本、今年度で終了するものだと思って、そのとき「やりきった」と思ってやめられるように、取り組んでみるよう伝えた。

次に重視したことは、習い事で学んだことが本人の強みになっているかどうか。

そして強みとは言えないものについては、楽しいかどうか、それだけではなく、目標を明確に持って、練習が普段からできるかどうかといった点であった。
幼児の頃は「楽しんでやっているなら、それでいい」と思っていた。
ただ、小学生になっても同じスタンスで、なかなか高みを目指そうとしない息子を見ながら、「う~ん」と思うことがあった。
自分に置き換えるならどうだろうか。
短歌や大学の授業の聴講、キャリアコンサルタントの養成試験、趣味にしろ、学び直しにしろ、お金と時間をかけて学びにいったものは、それなりにものにしたいから、課題にももちろん取り組むし、知識を定着させたいからすすんで勉強もする。やはり自己投資したものは、目的意識を持って取り組んできた。息子とて、ただ楽しいだけなんだったら、わざわざ習い事に行かなくても、お金をかけずにやれることも沢山あると思う。
実際、幼稚園のときにやっていたウクレレは、ある程度コードが使えるようになったので、スポットで長期休暇のときだけ、習いに行くように変えた。あとサッカーだって、高みを目指さず、ただ楽しむだけなら、放課後友達同士でやればいい。

どの習い事にどれだけの費用がかかってるのかを明らかにしながら、また本人はもちろん、家族がどれだけその習い事の送迎や弁当づくり等に時間を使っているか、かけている費用や時間を明らかにしながら、本人がどんな自己目標を語れるか、そしてそれに向けて実現可能な練習を語れるかで見極めることにした。

英語に関しては、昨年度受験したTOEFLや英検、習い事での成績の変化を考慮しても、またどこに行っても物おじせず、人種関係なく、仲良くなれるコミュニケーション力を本人の強みとして伸ばすうえでも、継続することは自他ともに明確だった。
本人もやる気を出していたので継続。
探究学習も一時期やめるかどうか迷ったが、家庭ではなかなか機会をつくれない商店街でのお商売体験や、peppaロボのプログラミング等、様々な体験ができるうえに、中学受験をするなら余計に学びがどう社会に活かせるか体験できる機会は大切だと思い、継続。

問題はイマイチ本人の強みになっていない&本人も面倒くさくとらえがちな節がある習字とサッカーだった。ただ、どちらも先生、コーチがユニークでなおかつ本人の成長を踏まえて指導してくださる点が迷うポイントだった。
本人も行くまでは面倒くさそうだが、行くと楽しいようなのでその点も悩む。ただ、サッカーについては、選手と試合中接触すると、痛いし、ケガもするし嫌だと最近話していたから、正直やめどきなのかな、とも思っていた。

これで本人が目標を語れなかったら仕分け対象と思っていたが・・・

「自分でこんな風になりたいとか、なんか目標なんかある?」
と聞いたら、サッカーも習字もどちらも力強い言葉で語るではないか。
曖昧な部分を質問してもちゃんと自分の言葉で返してくる。

それが、さらに私を悩ませた。

習字は昇級試験が毎月あり明確な目標が持てていたので、ひとまず継続。

サッカーについては、やめて、前からやりたいと言っていた野球をやる選択肢もあったけれど、本人なりに感じている手応え、そのうえでどうなりたいかある程度明確にあったので、本人も悩んでいたようだった。
ちょうど1年前、コーチに「気持ちが弱いところがあるからそこを鍛えよう」と言われたと思い出し、もしかすると今、「試合中の接触が嫌」というのも本人の気持ちを強くするため、成長を促すための試練なのかな、と思うふしもあった。

本人に、「この目標、コーチは知ってるの?」と聞くと、「言ってない」とのこと。コーチとコミュニケーション不足になっているのかも、と思い、
・本人のモチベーションが下がっている
・ただ目標はあるから、その目標に近づけるように毎日どんなことが練習できるのか本人にアドバイスしてほしい
とコーチにLINEをしてみたところ、幸い前向きなアドバイスが返ってきた。

ということで、息子の習い事仕分けに関しては、サッカー、習字も継続。

通信教育のZ会だけは、英検の上位級にチャレンジしたいようなので家庭での勉強時間を確保するうえで、やめる可能性は高い(とりあえず本屋で息子が行ってみたいと思っている中学受験の過去問&英検の問題集を一緒に見に行ったうえで決断)。
が、他の習い事に関しては、続けることにした。

ただ、四半期ごとにトレースをしようということも息子と決めたので、次は6月頃に、今回立てた目標の達成度を考慮しながら、習い事仕分けをすることに。

「子供に決めろと言っても、どうせ決められない。お金を出しているのは親なんだからと親が主導で決める。」というご家庭も多いと思う。それも一つの考え方だと思う。

時間やお金といった制約があるなかで、習い事を続けるかどうか、新規に新しいことを始めるか息子本人も頭を抱えながら悩んでいたが、ただこれも自己決定の練習だし、自分の何を強みとして育てていくかメタ認知、戦略をたてる訓練だと思う。

だから子供の言葉がたどたどしくても、親はなるべく誘導することなく(誘導したくなるけどw)傾聴しながら、なるべく子供に決定させることに意味はあると考えている。
(こういうところで、今学んでいるキャリアコンサルタント養成講座の学びが役立っているな、と感じるw)

さて、新学期、習い事の目標も明確に立てられたということで、息子がどんな風に成長してくれるか、見守ろう。

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