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社交ダンスの世界発見!

私は仕事も趣味も「社交ダンス」だ。つまり好きなことを仕事にしている。ダンスを教える事をしながら、ラテンのプロ競技ダンサーとしては珍しいアラフィフアスリートとして未だに試合会場のフロアに立っている。ダンス歴は大学の部活から始めてあと少しで30年。ずっと飽きることなく追及していけるものに出会えて幸せなものだ。

特にここ15年を振り返ってみると多くの夢が叶った。

30代はじめ、踊りたいのにダンスのパートナーも彼氏もいなくて、さすがに楽天的な私でも心細くなり、一体何をしているんだろう?と悩んだ。社交ダンスは1人では踊れない。二人で踊るからこそできるエネルギッシュなパフォーマンスと男女のドラマを演出できるストーリ性は私が感じる社交ダンスの魅力。もちろん、個性の違う人間しかも我の強いダンサー二人が集まるのだから、その工程は面倒くさいこともあったりモヤモヤしたドス黒い感情が生まれることだってある。だけど思うようにならないことがあっても、あるからこそ、相手とつながった時の達成感みたいなものは半端ない。1人で踊れる魅力的なダンスはあれど、私はやっぱり社交ダンスが良かった。そう、相手がいないとお話にならないのである。

そんな時に大学からの友人に、夢とか10年後どうなっていたいかというビジョンとか、とにかく書き出してみるようアドバイスをもらった。小さなことでも大きなことでも、突拍子のないことでも、何でも。

長く一緒にダンスを踊っていけるパートナーがほしい。自分のダンススタジオがほしい。そのスタジオは地域の人と交流をできる場所でありたい。一戸建てで犬を飼いたい。旅行に行きたい。セグエ(選ばれた人だけが参加できるショーダンスの競技会)を踊りたい。ダンス留学したい。

ほぼ、1人では成し遂げられない夢である。それで初めて真剣に願った。こんな夢を一緒に叶えられる人と出会って踊りたい。

ほどなく、とあるダンサーと出会い、パートナーシップを組み、自分達のスタジオをひょんな事情から開くことになった。そのパートナーと結婚をして、マイホームで犬を飼うことになった。40代になり競技ダンス選手は引退だろうかと思っていた矢先に、とある出来事で新天地で競技をすることに。その流れで、ホントにラッキーなことに念願のセグエを踊ることができたし、海外で開催される世界選手権に出場することもできた。そして今に至っている。出来事のきっかけはすべて流れの中で生まれたものな気がしていて、たいていは壁として痛みや恐怖を伴っているのだけど、その風まかせのような流れに思い切って乗った結果、とても良い経験を積めてきたと思う。

ショーダンス

しかし、恐ろしいほどに夢が叶っている。これは旦那のおかげらしい(笑)。まぁ確かにそうだ。出会ったことで世界が広がったのだから。

では・・・ここから先の夢は?一体何だろう?

お客様に社交ダンスという非日常を提供してリフレッシュしてもらいパワーチャージしてもらいたい!スタジオを地元のいろんな業種の人たちとの文化的な交流サロンにしたい!アラフィフダンスアスリートとして、年齢を重ねて競技をしている人の希望になれるような魂のこもった踊りをしたい!いろんな体験をして自分の好奇心を満たしてあげたい!

・・・すべて現在進行形のものだ。旅行も一人旅で国内、はたまた海外にも行けるようになった(マニアックな旅のため一人旅が丁度良いのである)。

30代の頃のような突拍子もないような夢はしばらく浮かんでこなかった。まぁ、そんなものかな?とも思った。やってきた事の積み重ねなんだな、と。

そして、このコロナ禍の中でそれは浮かんできた。

一つは、社交ダンスの延長にあること。もう一つは、社交ダンスとは直接関係のないこと。

この社交ダンスとは直接関係ないことがとてもワクワクした。ふとしたキッカケでnoteは自分でも気軽にクリエイターとして書けるのだと知り、投稿されている文章をいくつか読んでいるうちに、大学でダンスと出会う前の夢を思い出したのだ。

小さい頃、テレビ番組の「なるほど!ザ・ワールド」のレポーターや「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターにあこがれていた。いいなぁ~いろんな所に行けていろんな事できて。怖い事もあるけど、とにかく面白そう。それにタダで旅ができるんでしょ(笑)

いろんな面白い体験をたくさんする。それを体当たりなような熱量で人に伝える。

そんな何かを文章で書いて表現してみたい!(ひょっとして本とか書けたりする?)

これからももちろんダンスをしていくけれど、別の顔を持ってもいいのではないかとふと思いついた。ダンスに対する愛が減るわけじゃないのだから。

これまでもスタジオのブログは楽しんで書いていて、その文を好きだと言ってくれる人もいた。今度は、更にそれとはちょっと違った視点で文章を書いてみたい。そして、社交ダンスを通して体験してきたことを社交ダンスの世界にいる人に伝えるだけでなく、まだ体験したことのない多くの人たちにダンスそのものというよりも、+αなエピソードを伝えたいのである。幕張メッセの広い会場で1組だけでスポットライトを浴びたこと、世界選手権で表彰台にのったこと・・・こんな経験は一般人ではなかなかできないだろう。それにまつわる事件は珍事件に至るまでたくさんある。社交ダンスしかやってこなかったと思ってたけど、細かくいろんな角度で切り取ってみると、なるほど~やドキドキワクワクな体験をたくさんしてきたのである。もしかしたら、そもそも社交ダンスはやったことのない人からするとミステリアスな謎につつまれているのかもしれない。不思議な世界のいろんなエピソードを発見!そしてそれを文章でレポートしたい。なるほど~わぁ~というワクワクが伝えられたら嬉しいのである。

海外での競技会にて

私は常々、人生にはちょっとしたスパイスが必要と思っている。香道体験・和菓子作り体験・陶芸体験・ガラス吹き体験・十二単体験など、いろんな体験をしてきた。そこから趣味になるわけではなく、興味のある事柄をちょっとかじれる体験をするのが好きなのである。一人旅をしてしまうのも、自分の興味をじっくり満たしたり、いろんな体験をフットワーク軽くしたいからなのだ。

そして気が付いた。社交ダンスを通じた経験って相当スパイシーなものばかりなんだけれど、当たり前になって感覚が麻痺してたんだろうな、と。そんなスパイスをおすそ分けできたら面白いかな~どこかのだれかのスパイスになったらいいな~と思うのである。

結局は社交ダンスバカなのだな。

とりあえず、フワっと自分の中から浮かんできた想いに向き合って、頭の中にあることを書いてみようと思っているところである。これからそんなエピソード達を出していけるのが楽しみだ。

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