【Vol.4】エンパワー⑧:できるグロ女は褒め上手
過去の記事で、世界共通語の「ありがとう」のパワーについて触れました。
詳細は以下をどうぞ ↓↓
今回は、もう一つ有効なアプローチをご紹介しましょう。それは、相手を褒めることです。世界共通語の「ありがとう」とセットにして、笑顔で相手を褒めれば無敵です。
あなたは褒められると伸びるタイプ?
それとも、厳しい指導を受けた方が成長するタイプ?
十人十色かとは思いますが、私は間違いなく前者です。厳密にいうと、褒められたいというよりは、叱られたくないといった方がいいかもしれません。
高校時代、私は剣道部に所属していたのですが、週に1回、ものすご~く厳しい有段者の先生のスパルタ稽古があり、とにかく叱られまくりました。毎週その日が気が重かったのを覚えています。私のように、昭和時代に部活動などを経験した人は、うんうんと頷いてくれるかも。
さてさて、時代を早送りして、今の時代の話に行きましょう。
昨今ではうって変わり、ひたすらビシバシと厳しく指導するよりも、ほめて育てるアプローチの方が高評価を受けているようです。
あなどるなかれ、褒めパワー
ユニークな一例が、三重県にある南部自動車学校です。
ここはひたすらほめちぎる教習方針の自動車学校として有名で、練習車のボディーにもばーんと「ほめちぎる教習所」と載っている、一風変わった自動車学校です。
この教習所では、生徒の運転技術をとにかくひたすら褒めます。
例え脱輪しても、
「大丈夫!今ここで失敗しておいた方が、本番でやらないからね」
車線変更をしくじったとしても、
「惜しい!でもいい感じだったので、次はいける!」
といった感じ。失敗をとがめることはありません。
この教習所、2013年に方針を従来の方法からほめちぎり作戦へと変更したところ、生徒達のモチベーションや学習態度がよくなっただけでなく、運転技術も向上したそうです。
また、この自動車学校のデータを見ると、卒業生の事故率が、2013年には1.57%でしたが、2017年には0.49%まで改善したそう。
これを見ると、ほめて育てるアプローチは有効のようですね。
褒められると伸びるタイプ?
私は今までさまざまな国、文化、宗教、言語、慣習をバックグラウンドに持つ人達と出会ってきましたが、十中八九、褒められると伸びるタイプがほとんどです。
私が個人的に体験した例を1つ、ご紹介しましょう。
以前私は、社内の懇親会バレーボールのチームを管理する役目を任されていました。そもそもの目的はレクリエーションであるため、試合で絶対1位を取るぞというよりも、社員皆で就業時間後に和気あいあいと楽しもうよというのが主な趣旨だったのですが、毎週試合を重ねていくうちに、だんだんと、どうしても勝ちたい派と純粋に楽しみたい派の2派閥に分かれてきました。
そんな真逆の派閥メンバーが、同じチームで試合をしたところで、うまくいくはずがありません。
楽しみたい派がしくじった時は、勝ちたい派は総スカン。
楽しみたい派からは笑顔が消え、いつ叱られるのかとビクビク。
全体の雰囲気もギスギスしてしまい、もはや親睦会どころではなくなってしまいました。
このままではお互いのためにならないということで、試合に勝ちたい派と楽しみたい派を、それぞれ別のチームに分けることになったのですが、面白いのがその後です。
勝ちたい派チームは、お互い厳しい指示を出し合って、ガンガンのスパルタ路線。一方楽しみたい派は、メンバーがボールを落としても、笑顔でドンマイ!そしてなんとそのシーズンは、最終的に、後者の楽しみたい派チームが優勝したのです。
叱咤激励しても必ずしも好成績につながるわけではないんだなと、第三者からの目で見て興味深かったのを、今でも覚えています。
やっぱり、叱られるよりも褒められる方が、誰だって嬉しいですよね。
褒めるのが大好きなアメリカ人
アメリカ人は褒めるのが大好き。
色々なシチュエーションで、惜しみなく社員を称えます。
スーパーやホームセンターなどの入り口の壁には、Employee of the month(今月よく頑張ったで賞のようなもの)と銘打った掲示板があり、その月に頑張ったスタッフ達の笑顔の写真をよく見かけます。
駐車場を見ると、その月に頑張った優秀社員へのご褒美として一番アクセスのよいところに駐車スポットが確保されていて、社員がご褒美として1か月間そこに車を停められるようになっています。
企業でも「スポットライト・アワード」と言ったような賞を準備している会社が多く、小さいことでも皆の前で社員を表彰してお祝いしようという文化が根付いています。
ここでのポイントは、皆の前で褒めるということです。
褒められて嬉しくない人はいないですよね。
しかも、それを皆の前でやってもらえたら、嬉しさもMAXです!
人って単純なのねと思うなかれ。「褒める」力を侮ってはいけません。
ぜひあなたの日々の姿勢にも取り入れてみましょう。
世界で通用するグロ女となるために、どんなアクションが必要?
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