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生きる力を育てるなら家のキッチンがいい。食材の生命に触れること。

食べることも、料理をすることも
それは生きるという選択をしている
という行為である。

そして私たちは生きるために他の
生命を頂いている。

保育園で栄養士として働いていた時に
食育の一貫として子供たちと
野菜を育てたり
料理や、お菓子作り。

また、栄養を信号の色に例えて
自分がどんな栄養を
摂っているのかを、
食べている給食の素材の模型で
遊びながら分けてみたり。

赤はタンパク質
黄は炭水化物
緑はビタミンという具合に。

はじめは、考えたり間違えたり
するけどみな卒園するころには
ササッとできるようになる。
 
日々食事をしながら
今、自分がどんな栄養を
摂っているのか。
また、栄養バランスの良い食事というのが
赤、黄、緑が全部揃っていること。
というのがしっかりと
インプットされていていく
食育活動だった。

クッキーを作ったり、お団子やパンを
作ったり。節分の豆を鍋で炒ったり
料理をしている時の子供の顔は
本当に楽しそうだった。
目がキラキラとしていた。
私は、今もその顔が忘れられない。

「お日さまパン」という絵本に
出てくるお日さまパンを作った思い出。


生きるために食べる。
その食べている食材各々の
生命があり、それを頂いている
ということを子供に伝えるとしたら
それは料理が1番良い。

とりあえず難しいことは
考えなくてもいいと思う。
家庭ではなるべく、子供に台所を見せ
何か作業をさせてあげて欲しい。
野菜を洗う。
野菜を切る。
卵を割る。混ぜる。
肉を焼く。

とても簡単な作業だけど
これは食材の生命に触れている瞬間。
子供が飽きたらその日は終了。
それはそれでいい。
無理はしない。


ケガやヤケドをさせたくない。
面倒くさい。
そんな気持ちもあるかもしれない。
   
ケガやヤケドをしたら
痛い。だから気をつけないと
いけない。ケガをしない為には
どうしたらいいのか。
それを教えるのも
大切なことだ。


私が思うのは
自分が食べている食材を知ること、
その生命を頂いていることや
料理をするいう行為。

その行為のどれかを
子供のうちに知る、気付く、体験する
ということが
そのまま子供の生きる力に
なるのではないか。
ということ。

みな生きるために食べている。

飽食の時代と言われ
お金を払えば何でもすぐに
買えるし、食べられるけど
生きる力はお金では買えない。


1番身近な家庭で台所で一緒に
料理をしながら子供たちが生きる力を
つける機会が少しでも増えたなら。と
心から私は思う。








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