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朝まで眠れなかったけど、そんな日も悪くないね

私の記憶が正しければ、昨夜は一睡もできなかった。なかなか寝付けない夜はあったけど、全く眠れなかったのは人生初だ。

徹夜で何かをしていたわけではなく、ただ考え事が止まらなかった。どうでもいい考えが脳に入り込み、眠りにつけずに夜が明けた。日中はボーっと生きているのに、なぜ寝たい時に限って頭が活性化するのか……本当に不思議だ。

いま思えば、布団の中で浮かんだ考え事はどうでもいいものばかりだ。今の会社を去るまでやり残しはないか、引継ぎは大丈夫か、挨拶周りのお菓子は何がいいのか……。あ、そもそも転職先にはいつ出勤なのか。コロナの影響で延びるのか、、今さら内定切りにあったら無職になるのか…失業手当はどんな手続きだったっけ。。。内定切りや失業は深刻な問題だけど、深夜に考えたところでどうにかならない。考えるだけ無駄だと、頭ではわかっている。それでも考える力は一晩中機能し続けた。

そんな中でも、寝そうになった瞬間があった。次々浮かぶことばが止まって、目の中がじわーと暗くなり、身体が浮かぶような感覚だった。たぶん、身体は寝ようとしていた。ただ脳が「今、寝る直前なんだ!」と意識しだすと、急に「寝なきゃ」「いや寝ようと思ったら寝られないから、何も考えちゃいけない」「無心…無心…」と余計に考えが止まらない。

結局寝そうな瞬間は素通りし、気が付くと窓の外が明るくなっていた。

ただ寝られなかったメリットもある。夜型で朝が苦手なわたしは、知らない朝の世界に出会えた。寝そうになった瞬間をはじめて認識できたし、夜明けとともに鳴くカラスの声、早朝に起きる母の足音とひとり言、そして朝noteを書く清々しさも知れた……。どれも初めてで、なんか嬉しかった。

仕事中は眠くてたまらくなると思うけど(笑)、こんな日も悪くない。1日くらい寝ていなくても大丈夫だ。本当は気づかぬうちに寝ていたかもしれないし。うん、きっとそうだ。今日はゆっくり寝ればいい。そう前向きにとらえて、今日の長い時間を過ごしたい。

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眠れない夜に

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