「家まで送る」といわない男

深夜1時ごろ、家まであと5分くらいの交差点で、彼は「またね」と信号を渡ってしまった。待ちに待った初デート、「遅い時間だから家まで送るよ」ということばを期待していたわたしは、青信号をスタコラわたる彼に呆然とした。結構楽しく話していたつもりだったけど、脈無しなのかもしれない…

それから1年、脈無しと思っていた彼と付き合うようになった。もう1年になる。昔話をしていた時に「あのとき、家まで送ってくれればよかったのに―」といってみた。すると彼は、「まあねー、でも家まで行くっていうのも申し訳ないかなーと思って、遠慮してたんだよね」とゆったり話した。

女のわたしは「気になる女性に対して、夜遅い時間に家まで送るのは当たり前」だと考えていたが、男だったらどう考えるだろうと思った。気になること夜道で別れるとき、送ってあげると言おうかと思っても、家までついていくと嫌がられないかなとか、断られたらショックだなと思ってしまうと感じ、「家まで送る」申告ができないかもしれないと思った。

夜遅いと危ないので、やはり家まで女子を送ってあげるのが正解なのかもしれない。それでも、家まで送らないという選択をした男の人にも、男の事情があるんじゃないかと気づいた。

だから、もし片思いしている人に家まで送ってもらえなくても、「ひょっとしたら気を遣ってくれてるだけかも…!?」とプラスに考えるといいのかもしれない。きっと遠慮してるだけか、本当に脈無しかのどちらかだから。笑

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