親戚の集まりで「どぶろっく」を聞いてはいけない

まずい、と思った時にはもう遅かった。親戚全員が注目するテレビの画面からは、その場にふさわしくない曲が流れ始めた。

もしかしてだけど～♪（もしかしてだけど～♪）
もしかしてだけど～♪（もしかしてだけど～♪）
それっておいらを誘ってるんじゃないの～♪

エンタの神様を見ていた方ならお分かりだろう、芸人どぶろっくの曲だ。ドブロックは、女性をテーマにした曲をネタとして披露する。その曲は、たいてい下ネタ要素が強くなっている。エンタの神様がやっていた土曜21時ならよくても、お正月の昼間はしんどい。親戚が集まっていればなおさらだ。

親戚の注目があつまる状況の中で、どぶろっくの2人はうたった。ピーナッツバターのヌメヌメ感やおせんべいの固さをいかがわしいものに例えた下ネタソングを。下ネタはどぶろっくだけでなく、男性器に使うゴイス石鹸とか、ところどころ下ネタが織り込まれていた。非常に、非常に気まずかった。ただチャンネルを変えるのもあからさまな気がして、結局その番組を最後まで見続けた。

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この気まずさや焦りに、何と名前を付ければいいんだろう。誰も何も悪くないのに、なぜか悪さをしたような罪悪感を抱いてしまう。どうしたものか…。来年のお正月からは、下ネタ系は夜にしてもらいたいなーと思う2020年のお正月だった。