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たこやきの新しい食べ方

我が家に時々やってくる「粉もん食べたいウェーブ」。
波が来れば、粛々とたこやき(時々もんじゃ)を作って食すのみ。
愛用プレートは「タイガーホットプレートこれ一枚(商品名)」。
立派なたこやきプレート付属。大玉で、外はカリっと中はふんわり焼ける。
難点は大きくて重いこと。引っ張り出すまでは良い。
万事終了し、プレートを洗い、乾かして片付けるまでが一苦労。
これではウェーブがやってきたとしても【食べたい VS 億劫】のせめぎ合いを制し、波に乗るのは数ヶ月に1回となる。

ところが、もっと波に乗りたい夫の勧めで小さな「電気たこやき機」を購入してから、我が家のたこやき率は劇的に増えた。
粒は小さく、何ターンも焼かねば家族の食欲に追いつかない。
そんな難点を差し引いたとしても、とにかく気軽なのだ。
高波が生じたとき、迷いなくサーフボードを小脇に抱えて駆け出せる。
これさえあれば、普段からウェットスーツを着用しながら寝起きしているようなものだ。

話は逸れたが、いざ食す段。
お好みソースにマヨネーズはマスト。
天つゆ、万能ねぎが、青のりもやはり必要。
これまではそれで満足していたはずだった。
がしかし、ある時、夫の思いつきで塩オンリーで食べてみたところ・・・天地がひっくり返るほどの衝撃を受けたのだった。

【今までわたしが食べとったのって、たこやきじゃあないわ。ソース(もしくは天つゆ)じゃったわ~!!】(備後弁)

余韻冷めやらぬ咆哮とともに目からバラバラと大量のうろこが落ちていった。
とにかく美味しい。
塩をたった一粒、まあるい頂に乗せるだけ。
粒が多すぎるとたこやき本来の甘味を打ち消してしまうし、第一からだに毒になってしまう。
直島(香川県の島)で購入した「SOLA塩」がよく合う。

口に含むと訪れる、粉とタコとだしのハーモニー。
こうして、我々は最高の食べ方に辿り着いたのだった。
さあ、次の波はいつだろう。
ウェットスーツはますます手放せない。

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