見出し画像

躁になると睡眠時間が減る

 躁になると睡眠時間が減る。夜ふかしするし、早起きになる。

 わたしの場合は躁になると次から次へとしたいことが出てきたり、今していることを新幹線みたいな勢いでやっているので簡単には止まらなくなってしまい、それでついつい夜更かしになる。徹夜もある。

 野球に例えるなら打者一巡の猛攻どころか二巡も三巡もして打線が止まらないみたいな勢いである。一番センター近本から八番キャッチャー坂本まで打って打って打ちまくる。投手の青柳までがホームランを打つ。こういうときは頭もパッキパキに覚醒しているので全く眠くない。

 まともな人ならどれだけ楽しくて夢中になっていることでも次の日は朝から仕事ならば出来るだけ早く寝るだろうし、朝まで寝ないなんていうことは無いと思う。仮に徹夜しても次の日にはきちんと寝るだろう。

 わたしの場合は躁になって夜更かしモードに入った場合、就寝二時の起床六時なんていうことが普通になってくる。四時に寝て六時に起きることもあるし、あまりにひどい時は徹夜して次の日も二時まで起きているなんていうこともある。そしてこの状態が二週間ほど続く。

 じゃあそんなに夢中になって何をしているかというと、本棚の本を何度も何度も気が済むまで並び替えたり、クローゼットの中の服を全部畳み直していたりする。アイロンを掛けなおすこともあるし、風呂場のカビ取りをすることもある。

 パソコンの中にはいっている動画やら音楽やらのファイルやフォルダの名前を分かりやすいように全部書き換えたりしたこともあった。ようするにこういうどうでもいいような事を大真面目に夢中になってやっている。

 最近ではnoteの記事を夢中で書いてたりもする。一晩で何本も書いて、次の日に読み返してこりゃ駄目だと気づいて全部没にする。そして次の日も.…という具合。

 ただ、こういう極端なことは結婚してからはだいぶ減った。夫にワタシのコンディションを監視してもらっているので、ここまで酷くなることはいまは無い。

 でもやりたいことなんて沢山あるから、韓国ドラマなんかも観始めたら止まらない。一晩で四話も五話も観てしまうことがあるけど韓国ドラマは一話が一時間以上あるから五話もみたらあっと言う間にもう朝である。

 そして2〜3時間も眠ればシャキッと覚醒する。パチンと目が冷めたら速攻でスマホに文字を打ち込んだり、昨夜読んでいた本の続きを読み始めたりする。仕事にだって行く。ただ仕事中に眠くてたまらなくなったりすることもある。

 でも、こういうことが数日間続くとさすがにしんどい。そこで自分が躁転していると気づく場合もあるし、その後に及んでもなお気づかない人もいるらしい。わたしの場合はここまで酷くなる前に夫が気づいてくれる。

 ただひどい時はその夫のいうことすら無視する場合がある。わたしは大丈夫、だから病院に行く必要は無いとごねる。まるでタチの悪い酔っぱらいである。そしてこのあたりがわたし達夫婦の今後の課題である。

 そういう酷い睡眠障害が起きたら心療内科を受診し、薬の量や種類を調節してもらうことになる。

 睡眠導入剤をデエビコ10mgに変えたときは零時に寝て次の日の二十時まで寝たことがあった。相当肉体が疲労困憊していたんだと思う。そして帰宅した夫に起こされたが、いま何時なのか自分がどこにいるのかというような場所や時間の感覚がまったく分からなくなっていて混乱した。朝と同じ様子のままベッドに横たわっていて動かないわたしを見たとき夫はヤバい、こいつ死んだと思って焦ったらしい。そんなこともあった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?