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アメリカ大統領選、ハリスの支持はトランプを数ポイント上回るも経済政策で遅れも



今回は大統領選の最新情報をお届けします。

カラマハリスvsドナルド・トランプ、
新人と元職の異例の大統領選となりましたが
果たしてスイングステートを制するのは
どちらか?注目ですね。

前回のNote


ハリス、トランプを上回る数字に

ハリス氏とトランプ氏の大統領をめぐる構図は
まさしく白熱しています。

半世紀ぶりの現職大統領が再選を目指さずに戦うことで、
元職と新人の構図となりました。

結果はハリス氏が4ポイントほど
トランプ氏を上回っている状態です。


  8月5日から9日にかけて実施された登録有権者1973人を対象とした世論調査では、ウィスコンシン、ペンシルバニア、ミシガンの3州の投票に行く見込みの有権者の50%がハリス氏を支持した。トランプ氏は各州で46%の支持を得た。
一方、経済政策運営の手腕に関しては、トランプ氏の支持率はウィスコンシン州とペンシルベニア州で52%と、ハリス氏の46%にリード。ミシガン州ではトランプ氏が51%に対しハリス氏は45%にとどまった。

出典:ブルームバーグ 2024年8月11日 ハリス氏、激戦3州でトランプ氏にリード-NYT・シエナ調査

538の選挙人を巡る大統領選であり、
3州の合計は45名のため、
勝敗に大きく左右されます。

既にテキサス(共和党)ニューヨーク(民主党)のような
地盤が固められている場所でなく、
拮抗している選挙区でどれだけの有権者に
アプローチできるかが大統領選のポイントです。

だからスイングステートを
押さえなければなりません。

銃撃の利点、バイデンに対する高齢批判、全て覆される。

トランプ氏は先月の銃撃事件で強靭な精神と
銃撃に負けないものを見せつけ、
私自身も非常に感動致しました。

多くのアメリカ国民のあの姿には
大いに感服させられるような
シーンだったのではないでしょうか?

選挙は決して暴力に屈してはならないですし、
断固として銃撃犯について反対致します。

しかし一時のトランプ人気でほぼトラと思われていたことが
一転し、現職のバイデン大統領が辞退し、
カラマハリス副大統領が大統領候補となったことは
トランプ氏にとって、キツイものでしょう。


現職の実績を非難することも
高齢不安も封じられ、
ハリス氏を責める要素は
移民問題とスタッフの入れ替わりが多発している
ことの2点がメインとなったのです。

さらに高齢不安と言っていた部分は
バイデン大統領が不出馬となれば
78歳のトランプ大統領に対しても
ハリス氏はリスクなく
高齢不安を指摘できること。

加えてダブルヘイターは間違いなく
ハリスに行く可能性が高いでしょう。

またハリスがトランプの武器である経済についても
踏み込んだ発言をしています。

【ラスベガス=大越匡洋】米大統領選挙の民主党候補、ハリス副大統領は10日、副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事とともに激戦州の一つ、西部ネバダ州ラスベガスで集会を開いた。ハリス氏は「米国の労働者家族のために闘い続ける。最低賃金を上げ、サービス業や接客業のチップへの課税を撤廃する」と表明した。

出典:日本経済新聞 2024年8月11日 ハリス氏もチップ課税廃止 トランプ氏に追随、争点消す

【フィラデルフィア時事】米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は6日、自らの副大統領候補に「普通の家庭」出身を自任するワルツ・ミネソタ州知事を選び、「中間層の強化」を前面に押し出していく意向を鮮明にした。ただ、物価高が引き続き課題になっているほか、労働市場でも急速な鈍化懸念が浮上。ハリス氏はバイデン政権のナンバー2なだけに、好調だった経済の暗転は逆風となりかねない。

出典;時事ドットコム 2024年08月08日 好調経済暗転なら逆風に 「中間層強化」前面―ハリス氏・米大統領選

 【ワシントン共同】米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は10日、遊説中のアリゾナ州で報道陣の取材に応じ、大統領に就任した場合は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を尊重する方針を示した。「FRBは独立した組織だ。決定に介入することは決してない」と強調し、関与が必要とする共和党候補トランプ前大統領と対照的な姿勢を鮮明にした。

出典:中日新聞 2024年8月11日 「FRB決定に関与せず」 ハリス氏、独立性尊重

ハリスが中間層を軸にした経済政策を打ち出し、
経済への姿勢を鮮明化させています。

日本もそうですが、リベラルの政党は
個人への政策は強いものの、
全体の経済政策については
なかなか発信力が課題とも私は考えています。

特にハリス氏の場合は、トランプ氏が経済の部分でアプローチ
しているものを相殺することで、これから民主党が
よりハリス氏が中間層やスイングステート、
中でも前回固めたラストベルトの地域を
再び固められるかどうかが注目されています。

しかし、もしトラの可能性も極めて高いといえ、
日本は大統領選に向けてしっかり政策能力を高め、
新しい任期を迎える大統領をお迎えしなければならない。

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