「海賊王の剣になる前に、勇者ロトが持っていた伝説の剣」: NFTのブロックチェーンに刻まれたストーリーの価値(感情的価値)が、パラメーターの価値(機能的価値)を超える
「心躍(こころおど)る物語」(出典)
「すべては物語の問題である。
私たちが悩みを抱えているのは良い物語がないからだ。
私たちは一つの物語の終わりと新しい物語の始まりの間にいる。
昔話はもはや機能しない。
しかし私たちはまだ新しい物語を読んでいない。」
(出典: Thomas Berry "The New Story" (日本語訳の出典).)
よい物語とはもちろんすべて絵と思想からなる。
それらがよく混ざりあうほど、問題はうまく解決する。
ヘンリー・ジェイムズ「ギ・ド・モーパッサン」
(出典: アルベルト・マングェル「物語と絵: ありふれた鑑賞者」のエピグラフ(題句), 『奇想の美術館』.)
「王侯将相いずくんぞ種あらんや」
(出典: 陳勝の言葉 「陳渉世家」, 『史記』.)
アーサー王の剣 エクスカリバー (出典)
「オレの残した宝は、世界のどこかに置いてきた。
それを見つけたヤツが海賊王だ!」
って感じで言った瞬間、大海賊時代が始まるのよ、ゲームの中で。
で、あちこちんなかんとこで、
最果ての島に行って、はたと剣(つるぎ)を見つけて、
ブロックチェーンを参照したら、
「これは、ガチ、海賊王の剣(つるぎ)じゃん!」
みたいな。
(出典: 国光宏尚「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由」(53:53~54:16).)
(注記: 引用文のなかの太文字などの文字装飾は、引用者によるものです。)
スマートコントラクトがおもしろいのが、
そこにコンテクストを書き込めるんだよね。
さっき言った、
「海賊王が持ってて、その前に、勇者ロトが持ってた剣(つるぎ)」
って感じとかが、
ちゃんとブロックチェーン上で参照できるから、
そうなると、そのアイテム自体に、
ストーリーが生まれるのよね。
(出典: 国光宏尚「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由」(54:49~55:07).)
(注記: 引用文のなかの太文字などの文字装飾は、引用者によるものです。)
「アーサー王」 (出典)
「…何も知らんようだな…
こいつは スライムなどでは無い………
いや 生き物ですら無いのだ
これは 道具(アイテム)だ…!!!
神々が造った “生きた道具アイテム”
神の涙と 魔界では呼ばれている…
神々の力をわずかながら内に秘め
手にした者の願いをかなえ
奇跡を起こす……!!
これによって天地魔界のバランスは
幾度となく崩されたという!!!
力無き者が これを手にすることによって
突如 大きな力を持つこともできるからだ!!!」
(出典: 神の涙(ゴメちゃん(ゴールデンメタルスライム))について語る大魔王バーンの言葉, 「神の涙の巻」, 『ダイの大冒険』.)
(注記: 引用文のなかの太文字などの文字装飾は、引用者によるものです。)
「伝説の道具(アイテム)」 (出典)
(※このページに書かれている内容は、こちらのワードプレスブログの記事の内容の一部分です。そちらの記事の内容を、一度にすべて掲載することができませんので、何回かに分けておつたえしています。)
大もくじ(このページを含む一連の記事の全体のもくじ)のページ
https://note.com/yukinobukurata/n/n66320171294f
小もくじ(このページ内のもくじ)
ブロックチェーンの活用事例: ブロックチェーンゲームのマイクリプトヒーローズと、ドリームシェアリングサービスのFiNANCiE
「海賊王の剣(つるぎ)」(出典)
ここから、すこし下のほうにスクロールしたところにあるYouTube動画のなかで、國光宏尚(国光宏尚)さんが、ゲームにおけるブロックチェーンの活用事例のひとつとして、つぎのような話をしてくださっています。その話というのは、おおまかに言うと、「ブロックチェーンをつかって、ゲームのなかのアイテムをNFT化(ノン・ファンジブル・トークン化)することで、そのアイテムにたいして、そのアイテムにまつわるストーリーがつけくわえられるようになる。そして、そのアイテムにまつわるストーリーがあることによって、そのアイテム(NFT)の資産価値が上がる」というような意味のお話です。
ちなみに、国光宏尚さんは、株式会社gumiの創業者で、現在は会長です。国光さんひきいるgumiは、ブロックチェーンゲームのMy Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ(通称: マイクリ))を開発・運営しているdouble jump.tokyo 株式会社にも、出資(投資)しています。
(※ ちなみに、マイクリプトヒーローズの運営元であるdouble jump.tokyo 株式会社の代表取締役の上野広伸さんについては、落合陽一さんや、齋藤精一さんの「SENSORS」の番組に、上野さんがゲストとして出演されているYouTube動画が、おもしろくて参考になるのではないかとおもいます。)
ついでながら、国光宏尚さんは、FiNANCiE(フィナンシェ)の創業者でもあります。FiNANCiEは、実現したい夢がある人と、それを支援するファンやサポーターの人たちをつないで、一緒に夢を実現していくためのSNS(ドリームシェアリングサービス)(ブロックチェーンSNS)です。具体的には、実現したい夢がある人は、FiNANCiEの機能をつかって、ブロックチェーンをつかったトークンを発行して、そのトークンをファンやサポーターの人たちに買ってもらうことで、資金調達をすることができます。
つまり、FiNANCiEの機能をつかうことで、たくさんの人たちから資金を調達するクラウドファンディングの手法のひとつである、ICO(イニシャル・コイン・オファリング, Initial Coin Offering)の個人版のようなこと、あるいは、個人版の「新規株式公開」(IPO, イニシャル・パブリック・オファリング, Initial Public Offering)とでも言うようなことを、おこなうことができるということです。
(※ FiNANCiE(フィナンシェ)のくわしいことについては、幻冬舎さんの「あたらしい経済」の企画としておこなわれた、FiNANCiEの経営陣の方々へのインタビューの記事をご参照ください。また、国光宏尚さんご自身がお書きになった、FiNANCiEについての記事では、FiNANCiEをとおして、「夢がみんなの「共有財産」になる世界」や、「誰かの「自己実現」を軸にして、「善意」によって世界が回る」ということを実現したい、という国光さんのおもいが語られています。)
NFTアイテムの唯一性と資産性: 「ブロックチェーンを参照したら、『これは、ガチ、海賊王の剣じゃん!』みたいな」
「海賊王の剣(つるぎ)」(出典)
【YouTube動画】
「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由(あたらしい経済 幻冬舎)」
(53:19~54:33)
この下の文章は、この上のYouTube動画のなかの、「53:19~54:33」や、「54:49~55:42」のあたりで、國光宏尚(国光宏尚)さんが話してくださっていることを書き起こしたテキストです。
その話の具体的な内容としては、おもに、「ブロックチェーンをつかって、ゲームのなかのアイテムをNFT化(ノン・ファンジブル・トークン化)することで、そのアイテムにたいして、そのアイテムにまつわるストーリーがつけくわえられるようになる。そして、そのアイテムにまつわるストーリーがあることによって、そのアイテム(NFT)の資産価値が上がる」というようなかんじのお話です。
このすぐ下の文章は、この上のYouTube動画のなかの、「53:19~54:33」のあたりで、國光宏尚(国光宏尚)さんが話してくださっていることを書き起こしたテキストです。
例えば、もう一個、別のアイデアで言ってんのが、
今までのMMORPGって、トッププレーヤーが引退する時って、
地味に辞めていくことない?
でも、もし、これがブロックチェーン上にあって、
すべてのアイテムがユニークで資産性があったとすると、
例えばよ、
そのMMOの中のトッププレーヤーが居たときに、
引退する時に、YouTubeとかでビデオ撮ってんのよ。
で、引退したその日にそのビデオが流れて、
「このビデオが流れてるってことは、オレはこの世にいない。
オレの残した宝は、世界のどこかに置いてきた。
それを見つけたヤツが海賊王だ!」
って感じで言った瞬間、大海賊時代が始まるのよ、ゲームの中で。
で、あちこちんなかんとこで、
最果ての島に行って、はたと剣(つるぎ)を見つけて、
ブロックチェーンを参照したら、
「これは、ガチ、海賊王の剣(つるぎ)じゃん!」
みたいな。
とかって感じができてくると、
そこがね、パラメーター以上の価値を持つみたいな。
ま、なんで、そういう感じでいくと、
結局ね、ブロックチェーンが関わるって感じのことで、
「まったく今までに無い、ブロックチェーンならでは」って感じが
生まれてくるだろうなみたいな。
ここは、けっこう大きい。
(出典: 国光宏尚「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由」(53:19~54:33).)
(注記: 引用文のなかの太文字などの文字装飾は、引用者によるものです。)
NFTアイテムの物語(コンテクスト): 「マリー・アントワネットが持ってて、ハプスブルクなんたらが持って、ナポレオンがなんたら、とか」
「伝説の武器」(出典)
「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由(あたらしい経済 幻冬舎)」
(54:49~55:42)
このすぐ下の文章は、この上のYouTube動画のなかの、「54:49~55:42」のあたりで、國光宏尚(国光宏尚)さんが話してくださっていることを書き起こしたテキストです。
あと、もう一個で言うと、
スマートコントラクトがおもしろいのが、
そこにコンテクストを書き込めるんだよね。
さっき言った、
「海賊王が持ってて、その前に、勇者ロトが持ってた剣(つるぎ)」
って感じとかが、
ちゃんとブロックチェーン上で参照できるから、
そうなると、そのアイテム自体に、
ストーリーが生まれるのよね。
で、結局、リアルな世界のモノの価値って、
「なんで、ルイ・ヴィトンに価値があるか?」っていうと、
やっぱ、供給量が限定されてるから。
とか、
昔の宝石から何からって、価値があるっていうのは、
供給量が限定されて、なおかつ、コンテクストがある。
「〔例えば、もともとは、〕マリー・アントワネットが持ってて、〔その次に、〕ハプスブルクなんたらが持って、〔その次に、〕ナポレオンがなんたら」とか。
これがやっぱ、リアルな世界での価値って感じのとこやから、
なんでその、
「供給量を限定できる」っていうのと、
「誰が持ってた」っていうコンテクストを含む
って感じのところを持てるっていうのが、
それが、ネット上で完結できるっていうのが新しい。
(出典: 国光宏尚「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由」(54:49~55:42).)
(注記: 引用文のなかの太文字などの文字装飾は、引用者によるものです。)
上記の、「NFTにストーリー的な価値(感情的価値)がうまれる」ということについての、国光さんのお話は、ゲームのなかのアイテム(NFT)だけにとどまらず、そのほかのいろいろな種類のNFTについても、おなじようなことが言えるのではないかとおもいます。
また、「いろいろな種類のNFTにたいして、感情的価値(ストーリー的な価値)が付け加えられることで、人々の価値基準が、従来の、よくある、機能的価値(パラメーター的な価値)だけしか見ない単一的な価値基準から、もっと多様で複合的な価値基準に変わっていく」ということも、起こっていくのではないかとおもいます。
参考1: 「あたらしい経済」のサイト内の、「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由」の講演についてのページ
【参考1】
この下のリンクの記事は、「あたらしい経済」のウェブサイトのなかの、さきほど紹介した、「U25が今「ブロックチェーン業界」に身をおくべき理由」の講演についてのページです。ご参考までに。
「U25が今ブロックチェーン業界に身をおくべき理由」gumi國光宏尚氏、LayerX榎本悠介氏、あたらしい経済竹田匡宏 | あたらしい経済
https://www.neweconomy.jp/features/eventsound/38816
参考2: 「海賊王の剣のたとえ話」を書き言葉にした、文語体の文章の記事
「海賊王の剣(つるぎ)」(出典)
【参考2】
ちなみに、さきほど引用した「海賊王の剣(つるぎ)のたとえ話」は、下記のリンクの記事にも掲載されています。さきほどの引用文は、話し言葉の口語体の文章でしたが、下記のリンクの記事では、書き言葉の文語体の文章になっています。ですので、場合によっては、こちらのほうが読みやすいかもしれません。
僕がVTuberとVR、ブロックチェーンに懸ける理由 「自律分散型メタバースと民主主義2.0」|国光宏尚 gumi (Hiro Kunimitsu)|note
https://note.com/hkunimitsu/n/n4898e7daea73
MMOのRPGで、そこに登場する剣や、鎧などが、仮にブロックチェーン上で管理されてユニークで資産性を持ったらどうなるでしょうか。
そう考えると、今までのゲームとは大きく変わっていくのではないか、と考えています。
例えば、MMOのゲームにブロックチェーンを組み込み、海賊王を目指す大海賊ゲームみたいなものがあると仮定します。
MMOでトッププレイヤーが引退する時、その引退する次の日くらいに、そのトップレイヤーが、持ち物や宝をその世界のどこかに置いてきた、見つけたやつが海賊王だ、といった感じで発表したとすると、みんな探しにいくわけじゃないですか。
それで、どこかのゲーム内のエリアで、そのトッププレイヤーの剣を発見した人がいて、ブロックチェーン上でそれが昔トッププレイヤーの持っていた剣だと参照できると、その剣はプライスレスな価値を持ちます。
そういうMMOの世界で自分の持っている持ち物が誰かに渡って継承されていくような形になれば、今までにないゲームになるのだろうなと考えております。
(出典: 国光宏尚 「僕がVTuberとVR、ブロックチェーンに懸ける理由 「自律分散型メタバースと民主主義2.0」」.)
(注記: 引用文のなかの太文字などの文字装飾は、引用者によるものです。)
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この記事の内容の、最新版&完全版は、下記のリンクのワードプレスブログの記事でご覧いただけます。下記のリンクの記事は、随時、内容を追加・修正していますので、そちらのほうが最新版の内容になります。また、いまご覧いただいているこのページでは、システムの都合上、使用できない機能があるため、しかたなく表現や記述や注釈などを、一部削って掲載しています。そのような、表現や記述や注釈などの制限がない完全版は、下記のリンクでご覧いただけます。
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https://wisdommingle.com/?p=22918
「これ好奇のかけらなり、となむ語り伝へたるとや。」
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