裏話②~絵本編~ 短編小説「ハコダテのがごめ」
短編小説「ハコダテのがごめ」裏話②
本編はこちら↓
今回は絵本風の物語についての話。
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お盆休みに実家に帰った際、自分が好きだった絵本を読み返してきました。
絵本について書いたnoteはこちら↓
【読んだ本】子供の頃に読んだ絵本【番外編】
いくつも続けて読んだことで面白いと思う絵本の法則が見えてきたこと、noteを書いたことで頭の中が整理されたこと、そしてそれがつい先日だったことで。
今回の絵本のような物語「ハコダテのがごめ」に自然と活かすことができた気がします。
僕が思う面白い絵本の要素は例えば……
・ちょっと怖い雰囲気
(「おしいれのぼうけん」「すてきなさんにんぐみ」等)
→「ハコダテのがごめ」でいうと……「夜の街」「幽霊」等
・耳に残る愉快な響き
(「めっきらもっきらどおんどん」「ぐるんぱのようちえん」等)
→「ハコダテのがごめ」でいうと……「がごめ」「シャーッ!」等
・似てるけど違う展開がテンポよく繰り返される
(「はらぺこあおむし」「100万回生きたねこ」等)
→「ハコダテのがごめ」でいうと……カモメ、ノラネコ、ニンゲン、おにいさん、シカとの出会い
「面白い物語を作ろう!」と考えると自然とこれらの要素が盛り込まれていきました。
それによって魅力的な絵本のような物語になったのではないかと思っています。
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「似てるけど違う展開がテンポよく繰り返される」と書きましたが、「ハコダテのがごめ」のそれぞれの出会いはがごめの成長段階を表しています。
・カモメに対しては何も言えず
・ノラネコからは「シャーッ!」を教わり
・ニンゲンたちに対しては「シャーッ!」がまだうまく言えず
・おにいさんには驚いて「キャー!」と言う
→これによって大きな声が出るようになる
・シカに対してはまだ本気で「シャーッ!」と言えない
・酔っ払いに対して、ママを守りたいという想いによって、本気で「シャーッ!」と言うことができる
おまゆさんは、この流れについて読んだ時点で気付いたと仰ってくださって、とても嬉しかったです。
そしてそれぞれの違いを見事に演じ分けてくださいました。
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ちなみに……
意識したという訳ではないのですが、執筆中に頭に流れていた曲は、BUMP OF CHICKENの「K」という曲。
おまゆさんは、
初めてがごめを読んだ時、BUMPのKを聴いた時の感情に近いものが生まれました
とメッセージをくださって、これまたとても嬉しかったです。
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まだ読んだり聴いたりしていない方、裏話を読んでもう一度読んだり聴いたりしたくなった方はこちらからどうぞ!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
幸野つみ
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