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38. 今の正直な気持ち

皆さんこんにちは!三浦優希です。
今日は、タイトルの通り、「今の正直な気持ち」についてお話させていただきたいと思います。それではよろしくお願いいたします。

私のことを応援して下さっていたり、私のnoteやツイッターなどをチェックしてくださっている方はもうすでにご存じかと思いますが、現在私は、所属する大学チームで試合になかなか出ることができていません。チームはここまで20試合をこなしましたが私が出場できたのは8試合のみ。そのうち、レギュラーとしてコンスタントに使ってもらえたのは5試合です。そして、シーズンはすでに後半に差し掛かっている中で、いまだにゴールやアシストを残すことができていません。

今まで約18年ほどのホッケー人生の中で、このような経験をしたことはありませんでした。

自分にとって今シーズン一回目の試合は、エキシビションゲームでした。そこで私は1ゴールを挙げることができ、「今年はやれる」と思っていました。しかしいざふたを開けてみれば、レギュラーからは外され、いまだに本戦でネットを揺らすことさえできていない自分の姿があります。最初は「そのうちポイントはついてくるだろう」と軽い気持ちで考えていましたが、どんどん時間が経つにつれて、不安な気持ちが大きくなっていきました。いや、不安というよりは”焦り”の方が正しい表現かな。合っているかはわからないけど、感覚を例えるのであれば、どんどん水が自分に向かって迫ってくる感じ。「今日は決めたい!」という気持ちが、「今日決めないとまずい」という思考にいつしかシフトしていきました。

不思議なもので、このような状況が続くと、アイスホッケー以外のことをやっているときでも、それが頭をよぎるようになりました。縛られてしまうんです、何をやるにしても。家にいても、いつの間にか「俺まだポイントできていないのか」といったことを考えてしまいます。また、過去にこんなことはなかったのですが、自分が試合でゴールを決めて「よっしゃ!」と本当に心から喜んでいたら、それが夢だったことに気付くということが増えました。朝起きてがっかりすることが本当に多かったです。結構、精神的にも追い込まれていたのかもしれません。

ただそんなある日、私はふとこんなこと疑問を持ちました。

「そういえば、なぜおれはここまで焦っているんだ?」
「なぜ焦らなければいけないんだっけ?」
「俺を縛り付けているのは何だ?」

それから私は、”焦り”の正体を突き止めるために、自分と向き合って考える時間を設けました。つまり、今までが自己考察。そして、ここからは自己分析になります。

まず私は、色々と心に思い浮かぶ”焦り”の原因を書き出してみることにしました。例えば、

・レギュラーに入れていない
・ポイントができていない
・活躍する下級生の存在
・限られた時間
・このままではプロになれない
・順調に勝利を続けるチーム

などです。
そして、これらのことを考えているうちに、私は自分が今まで無意識に持っていた(持ってしまっていた)ある方程式に気付きました。それが、

「ポイントができない=プロになれない」
つまり、今の自分を縛り付けている正体は、数字(ポイント数)!

という事でした。結局、今の自分をここまで追い込んでいるのは数字だけです。もちろん、今後レベルアップを目指していくうえで、数字(ゴールやアシスト数)などは、評価における最も重要な指標の一つになることには間違いありません。1ポイントも記録できていない選手を、「自分のチームに呼びたい」と考えるコーチはほぼいないでしょう。

ただ、ここでまた少し考えてみました。

「もし仮に、今俺が1ゴールだけでも決めていたら、自分はどう感じているんだろう?」

ということです。そして実際に、自分がすでにゴールを決めていると想像したとき、確実に気持ちが楽になったのがわかりました。つまり最終的に、今の私は「1ポイントもできていない自分」に対して焦りを感じているということが、自問自答を繰り返していくうちにわかりました。

そう考えると、「なんだ、たかがそれだけのことじゃないか」と思えるようになってきました。「こんな経験は今まで初めてのことだし、ここまで思い詰めてしまうのも仕方ないのかもしれない」と。何より自分は今、それだけ「レベルが高い」と胸を張って言える環境でホッケーができているんだから、元々そう簡単に行くチャレンジではないということを再認識しました。ましてや、チームは今全米トップ15に手が届くかもしれない状況。こんなに強いチームの一員として、常に上が目指せるなんて本当にありがたいことだと思います。もしかしたら、全米トーナメントにも出れるかもしれない!そう考えたら、ワクワクする気持ちがどんどん大きくなっていきました。

今、NCAAのバスケット界で大活躍している八村塁選手。今となってはリーグNo.1プレイヤーのひとりともいわれる八村選手ですが、このようにレギュラーとして大車輪の活躍をしだしたのはおそらく今年(大学3年目)からだと思います。もちろん、素晴らしい実力を兼ね備えていたからこそ、今こうして注目を浴びる事が出来ているはずです。それでも、八村選手は大学キャリア途中からでも、スター選手になれることを証明してくれました。同じ日本人、同じリーグで活躍する彼の姿に、本当に大きな勇気をもらいました。

自分にだってできるはず。
先がどうなるかなんて、始まらないと分からない。
そう、思えてきました。

自分が過去に他のことで悩んでいた時、
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」
という言葉を、早実時代の大切な友達がかけてくれたことを思い出しました。自分にとってまさしく今この瞬間は、「根を伸ばす」ための時間なのかもしれません。この言葉を教えてくれた友達には、心から感謝をしています。

良くも悪くも、物事というのは考え方や視点を少しずらすだけで、いくらでも感じ方を変えることができるんだなあと、今回の一連の流れを振り返りながら学びました。

そして最後に。
全く持って綺麗ごとを言うつもりはありませんが、本心なので一言言わせてください。こんなに悩んでいたり落ち込んでいたりしても、チームメイトとのちょっとしたふざけあいや、友達とのなんとなくする電話やライン、SNSを通して応援してくれる方々からのたった一言だけで、本当に晴れやかな気持ちになります。目の前がパっと開ける感じです。本当に、支えてくださっている皆さんには心から感謝しています。

初ゴールは相当気持ちいいんだろうなあ・・。待ちきれない!そして、そもそもゴールは待つものじゃない!自分で取りにいくもの!どれだけ時間がかかるかはわからない。でも、速くたってゆっくりだって、とにかく走り続ければたどり着ける場所がある!僕はこんなところで腐りませんよ!やってやろう!

なんだか最終的には勝手に一人で気持ち良くなってしまいましたが(笑)、今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!がんばるぞー!


三浦優希




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