見出し画像

”100人の者の上に立つものは、100人の者の下に心を置け”

先日、突然姉からラインが届きました。

そこには、このように書かれていました。

ゆうき色々とおめでとう!!まだまだなところもあると思うので、体大切に気を付けてください。

100人の者の上に立つものは100人の者の下に心を置け
1000人の者の上に立つものは1000人の者の下に心を置け

つまり、上になるほど心は下に置くこと。低い心で通ることです。恩返しをできるように、たくさんの人に喜びを与えられるように頑張ってください。

姉がラインを送ってくるタイミングは本当にいつも不規則で気まぐれなのですが、たいていの場合、僕が何か物事で上手くいったときに連絡が来ることが多いです。今回は、僕が試合で活躍をできたことを家族に伝えた後に、個別ラインが来ました。そして、彼女からのメッセージはいつも自分を見直すきっかけをくれます。

今回伝えてくれた、

”100人の者の上に立つものは100人の者の下に心を置け
1000人の者の上に立つものは1000人の者の下に心を置け”

という言葉は、姉が言ったわけではなく、とある先生が過去に口にされていたワードです。それを姉が僕に教えてくれました。

今回はこの言葉について考えていきたいと思います。

心を置くということ

この言葉を一番初めに聞いた時、「これは今後も絶対に忘れてはいけない大切なことだ」と強く感じました。

今、僕は100人の上、1000人の上に立っているという気はないし、自分が人よりも高い位置にいるという気持ちは全くありません。そして、そのことは姉も分かっている上で、この言葉を送ってくれたのだと思います。

姉はおそらく、「物事がうまくいっている時や調子の良いときこそ、そこには周りの人の支えがある。それを忘れないように。」

ということを伝えたかったのではないかと思います。

よく、何か自分の取り組んでいることが好転したり、活躍度合いが大きくなるにつれて、人と接する態度も同時に変わっていく人がいるかもしれません。もちろんそこには、本人の努力があってこそ物事を成し遂げられていることは当然ですが、必ずそこには自分の活動を支えてくれている人たちがいいるはずです。それは目に見える形の応援かもしれないし、目に見えないものかもしれない。でも、必ずいるはずです。

だからこそ、そういった人たちの存在を絶対に忘れてはいけないと思います。

僕の場合、「100人の上」ということはなくても、今経験できていることは「100人に一人、1000人に一人」のことかもしれません。やりたくてもできない、やってみたくてもその機会がない人たちがいる中で、僕は相当恵まれた環境にいるのだと思います。

そんな自分には、周りの99人、999人の思いを背負い、ともに歩き続ける使命があるはず。

これが、「心を下に置く」という言葉の僕なりの解釈です。

実際、今いる場所まで来れたことも、いまだにチャレンジを続けらていることも、ほぼ奇跡に近いです。綺麗ごとでもなんでもなく、本当に、どう考えても一人だけでは挑戦を継続することが出来ないタイミングが何度もありました。そのたびに、僕の周りには応援してくれる人たちがいて、励ましてくれる人たちがいて、手を差し伸べてくれる人たちがいました。こんな経験をさせてもらっている自分が、今まで支えてきてくれた人たちを忘れるようなことがあっていいはずがありません。

絶対に誰もおいていかない。

今後自分がどんな立場になろうとも、どんな役職に就こうとも、どんな道を歩もうとも、絶対に周りの人たちを置き去りにしません。常に、心はみんなの下に。

「そんなの無理」とか、「偉くなったら忘れるもんだよ」とか言われるかもしれないけど、絶対に僕は忘れません。それを自分の人生を通して証明していく!

アイスホッケーよりも大切なことを改めて思い出させてくれた姉に感謝です。そして、常に自分を見直すきっかけをくれる家族全員にありがとうと言いたい!

父からの試合後のフィードバックも、母からの「体調崩してないか」という確認も、姉からのふとした瞬間の言葉も、妹からのふざけた写真も、そのどれもが、何も着飾らない素の自分を思い出させてくれるし、本当に大切なものに気付かせてくれます。本当にありがとう。

常に低い心で、これからも通っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

三浦優希


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?