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エッセイ*しあわせは、ごはんが連れてきてくれる

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思い出はいつも食べ物と一緒に蘇る。あの人と食べたごはん。旅先で初めて出会った味。一目惚れした器。また行きたいお店。 そんな食まわりのあれこれの、ひそやかなつぶやき。
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2020年11月の記事一覧

オリーブオイルのために、ブロッコリのオレキエッテ。

リーキ案件が続きましたが、noteはちょっとひと休み。 注文していた今年の新油が全て届きました。 イタリアのトスカーナ、カラブリア、シチリアと、小豆島から。 せっかくなのでオリーブオイルを楽しむパスタを、と先日イタリア料理研究家の友人が作っていたブロッコリのオレキエッテを作ってみようと。 オレキエッテ、プーリア州の耳たぶのような形のパスタです。 これまで何度も食べてはいたものの、作るまで知らなかった。 ナイフをあててすっと引いて、ナイフで伸ばした面を膨らませるように反

鶏と焼いてみました。|私流鶏焼きのコツ〜リーキの行方2

今日の東京は気がぬけるような、暖かさ。 セーターを着たものの、少し暑く感じるぐらいです。 仕事柄、今回のリーキのように食材を取り寄せることもよくありまして、重なる時は重なります。 月2回、滋賀のサカエヤさんというお肉屋さんの「わくわく定期便」なるお任せお肉セットもお願いしていまして、ちょうどこちらも届きました。 というわけで、リーキ&お肉祭り! まずは賞味期限の短い鶏肉から。 渋谷区おばさん/発酵看護師さんが鶏肉とネギを甘辛く味付けして、とコメントくださったので、そうしよ

まずはグラタンとスープに。|リーキの行方

今日の東京は冷え込みましたね。 さて、昨日の「リーキ」に関して、おすすめのお料理などアイディアをたくさんいただき、ありがとうございました! たくさんあるので、チャレンジしてみようと思います。 昨晩は、スープとグラタンに仕立ててみました。 長いまま煮るか、短くカットして調理するか迷ったのですが、まずは長いまま。 ぴったりの四角いお鍋があるのです。 こういう時に使わねば! お鍋に入る長さに切りそろえて、3本。 昆布だしを入れて、昆布ものっけて、弱火でじわじわ火を入れました。

柿とサーディンのテリーヌ。

10月・11月、食事会という形で、生徒さんに来ていただく機会を設けたのですが、ここにきてまた難しくなってきました。 お花のレッスンや書道のお稽古なら、マスクをしたまま、ということも可能ですが、料理教室は「食べる」ことがどうしても伴います。 久しぶりに会った生徒さん同士、おしゃべりも弾みますしね。 このままだと今年中はちょっと無理かなあ、とオンラインレッスンのみ、開催することにしました。 和食にしようか迷ったのですが、12月だとやっぱりクリスマス向けのお料理かな、ということ

秋刀魚の棒寿司と、うちのごはん。

久しぶりにこちらに書きます。 ここのところyukiが忙しくしておりましたので、こちらが少々疎かに。 とはいえ、食いしん坊の私のことですから、他のことは後回しにしても、毎日しっかり食べておりました。 先日、クックパッドマートで秋刀魚がセールだったのですよ! 今年は高値でなかなか手が出ない秋刀魚さんでしたが、なんと2尾で196円! しかも、生食用だったのですよ、オクサマ! ちょっとスリムだったけど、このお値段じゃ文句は言えまい。 シンプルに塩焼き、秋刀魚ごはんもいいなあ、と

101のスキと19のおすすめと44名の愛にありがとう。|水害支援レシピのその後

東京は爽やかなお天気の日曜日になりました。 7月6日にアップした水害支援レシピの記事、私の最初で(今のところ)最後の有料記事です。 おかげさまでたくさんの方に読んでいただき、スキをいただいたり、実際にご購入いただいたり、サポートしていただいたり。 皆様にご支援いただいたものは、これまで2度、寄付させていただきました。 トップ記事に固定していましたが、少し前にスキが100に達したこともあり、そろそろ固定にしなくてもいいかな、トップ交代かな、と思っていたのです。 が、先週

シチリアの風。|パスタ・ンカシャータ

シチリア島から毎日、素敵な便りを届けてくれるkaorina091さん。 ブロードをとった後の牛肉を使ってリメイク・パスタを作ってらっしゃいました。シチリアの郷土料理、その名もパスタ・ンカシャータ。 あら、うちにもちょうどポトフが残ってるじゃない! ポトフの牛すね肉を使って、チャレンジしてみました。 玉ねぎは入れても入れなくてもよいようでしたが、かさ増しもかねて。 kaorinaさんは、きっと完成したトマトソースを常備されていると思うのですが、我が家はそんな素敵なものはない

自由に作るのは、楽しい。|レシピのない料理教室

10月の食事会も昨晩が最後でした。 あ、もう11月に入ってますけど、昨日は追加だったので。 これまではがっちり試作して、事前にメニューもご連絡して、だったのだけど、今回、実験的にメインだけ決めて、あとはお任せにさせてもらったら、私自身とても楽しかった。 もともと、料理はあるもので作る、というのが好き。 教室を始めた18年前は、事前にメニューを決めないと生徒さんも参加を決められないだろうと思っていた。 だから試作して、メニューを決めてから募集する、というのを続けていたら、

日々の糧としてのパン。|京都・農家パン弥栄窯

2年前の6月。 教室の生徒さん達と1泊2日の京都旅行に出かけました。 一番目の訪問先は、「富士酢」の飯尾醸造さん。 そう、京都といっても広うございまして、目指す飯尾醸造さんがある宮津市は京都駅から北に向かって、電車でも車でも2時間ぐらいかかるのです。 飯尾さんとこのお酢のことも書きたいのですが、長くなるのでまたの機会に譲るとして。 飯尾さんは、お酢屋の五代目であると同時に地域の旗振り役でもあります。 「丹後を日本のサン・セバスチャンに!」と願い、まずは飯尾醸造から、と東京か

ポトフでおもてなし|料理教室のカタチ。

11月に入りました。 このところ、ちょっと忙しくなって、note時間が取れずにおりました。 なんとkaorina091さんから「よみがえる遺産」というバトンを受け取りまして、そちらも気になっているのです。が、バトンを受け取ってくださる方を探さねばいけない……どなたか、やってもいいですよ〜っていう方、立候補してくださらないかしら??? バタバタしていたのは、6月末以来、久しぶりにリアルレッスンを開催したから。9月に「手作りお醤油お披露目会」を開催しましたが、あの時は、お料理は