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介護について思うこと

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雑感です
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味方を作ろう

味方を作ろう

在宅介護をこれからはじめる方、はじめて間もない方にお伝えしたいことがあります。

介護保険は在宅介護を助けてくれる強力な味方です。ケアマネさんはさまざまな相談にのってくれるし、福祉用具は便利なものを貸してくれるし、デイやショートは預かってくれます。要介護の人にはたくさんの味方がいるのです。

では、あなたは?
介護をする人は誰が助けてくれるのでしょうか?

一人で介護をしている人が突然の病気になっ

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高齢者の運転を止めよう

高齢者の運転を止めよう

裁判が終わった。飯塚幸三被告に禁錮五年の実刑がついた。

高齢者の自動車運転の危うさについては、この事件の前からもずっと叫ばれてきた。それに対し「いや若者のほうが危ない」だとか「統計では」とかいう意見も聞こえてくるけれど。問題はそこじゃない。事件の数とかじゃない。

問題は、高齢者が危険に気がついていないことだ。運転をやめない高齢者の多くは
「運転には自信がある」
「私は一度も事故を起こしたことが

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持続可能な介護を目指す

持続可能な介護を目指す

近頃、SDGsとかサステナブルという言葉をよく聞く。Sustainable。持続可能なという意味だ。在宅介護もそうありたい。持続可能な介護を目指したい。サステナブル介護。続けられる介護。なにしろ介護は「出口の見えないトンネル」に例えられるくらい、いつまで続くかわからないから。

私の母は65才で要介護になった。在宅介護を始めた頃はもう必死。母の介護に慣れていないから、退院して1か月は毎日がてんてこ

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在宅介護とワクチン接種

在宅介護とワクチン接種

高齢者のワクチン接種はだいたい終わったようだ。次は介護をする家族の番である。

新型コロナウィルスのワクチン接種についてはさまざまな意見がある。できるだけ打ってくれという人々と、鵜呑みにできない人々、アナフィラキシーや副反応の恐れ・・・どれが真実かわからない。打つのも打たないのも自分で考えて決めることだ。

私個人の意見としては、家族を在宅介護する人は、できることなら打ったほうがいいと思う。

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訪問ヘルパーとの付き合い方

訪問ヘルパーとの付き合い方

私は訪問介護の仕事をしています。一方で我が家には、毎週ヘルパーさんに来て頂いています。(規則で家族はヘルパーとして入れないので、職場とは別の事業所にお願いしています。)

訪問ヘルパーは、私室や寝室、トイレや浴室という超プライベート空間に入ってくる存在です。「他人を家に入れるなんて」と拒否感を抱く方も多いです。正直いうと私も若い頃はヘルパーさんが苦手でした。

でもイザという時ヘルパーさんくらい頼

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親の介護をしながら介護職

親の介護をしながら介護職

介護離職
親の介護のために仕事をやめたのは10年前。ある日突然、母が脳出血に倒れて要介護5の寝たきりになってしまったのだ。父は家のことは何もできず、妹は海外住み。介護できるのはどう考えても私しかいない。「母を施設に入所させるか、家で介護をするか?」 という二択で、悩んだ末に、私は母を家に連れて帰るほうを選んだ。在宅介護だ。

介護をするのだから、仕事には出られない。介護離職は覚悟の上の選択だった。

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施設入所は悪いことなのか?

施設入所は悪いことなのか?

 一昔前までは老人ホームに入所させると「親を捨てた」と悪口を言われたものです。老人ホームは姥捨て山のように思われていました。

 でも、本当にそうでしょうか?
 施設に入れることは親を捨てること、悪いことなのでしょうか?

 在宅介護か施設入所か? 悩んだときは想像してみましょう。在宅介護の場合、家で一日をどう介護して過ごすか。一週間をどう過ごすか。トイレの回数や食事やお風呂の介助など、できるだけ

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