たかはたゆきこ

要介護4母と要介護2の父を在宅介護しながら、訪問介護とデイサービスで働いています。 在宅介護の考え方やノウハウを発信・共有していきます。 Blog 『猫とビターチョコレート』http://dadacat.net/blog/ 著書 『おでかけは最高のリハビリ!』(雷鳥社)

たかはたゆきこ

要介護4母と要介護2の父を在宅介護しながら、訪問介護とデイサービスで働いています。 在宅介護の考え方やノウハウを発信・共有していきます。 Blog 『猫とビターチョコレート』http://dadacat.net/blog/ 著書 『おでかけは最高のリハビリ!』(雷鳥社)

マガジン

  • 介護について思うこと

    雑感です

  • これから介護を始めるあなたへ

    ブログ内で「これから在宅介護をはじめる方へ贈る言葉」という内容でアンケートをとり、現在介護中の方々や、介護経験者の言葉を集めました。介護初心者へのアドバイスだけでなく、介護のつらさ苦しさを分かち合える言葉を掲載しています。

  • 今さら聞けない介護始め

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これから介護をはじめるあなたへ、はじめまして

はじめまして。 だだと申します。 介護中の皆様、毎日お疲れさまです。私も介護をしています。やることがいっぱいで、忙しくて大変ですよね。 もしも今あなたが不安にさいなまれ、ひどい寝不足だったら、この本を閉じて今すぐにでも寝てください。5分でも10分でも寝てください。それができなければもしくはお好きな飲み物でも用意して。まずは心を落ち着けましょう。 介護を始めるには覚悟がいります。怖いし、不安だし、決めたり考えたり、たくさん迷ったりすることでしょう。心細くてたまらない夜もあ

    • 味方を作ろう

      在宅介護をこれからはじめる方、はじめて間もない方にお伝えしたいことがあります。 介護保険は在宅介護を助けてくれる強力な味方です。ケアマネさんはさまざまな相談にのってくれるし、福祉用具は便利なものを貸してくれるし、デイやショートは預かってくれます。要介護の人にはたくさんの味方がいるのです。 では、あなたは? 介護をする人は誰が助けてくれるのでしょうか? 一人で介護をしている人が突然の病気になったとき、ケガをしたとき、ぎっくり腰になったとき・・・誰に手伝ってもらえるのでしょ

      • 高齢者こそスマートスピーカー・スマートリモコンを

        AmazonのAlexaやGoogleなどのスマートスピーカー。近頃ではあまりCMも見なくなりましたが、介護する者にとっては意外に「使える」ものなのです。我が家はではAmazon Echoをフル活用しています。 というのも、私の母には半側空間無視や片麻痺があり、ボタンがうまく押せず、電話も使いこなせません。でもスマートスピーカーなら「音声のみ」で作動させることができます。口さえ達者であれば使える可能性があるのです。 ・目覚ましがわり朝、決まった時間に音楽を流して起きてもら

        • 高齢者の運転を止めよう

          裁判が終わった。飯塚幸三被告に禁錮五年の実刑がついた。 高齢者の自動車運転の危うさについては、この事件の前からもずっと叫ばれてきた。それに対し「いや若者のほうが危ない」だとか「統計では」とかいう意見も聞こえてくるけれど。問題はそこじゃない。事件の数とかじゃない。 問題は、高齢者が危険に気がついていないことだ。運転をやめない高齢者の多くは 「運転には自信がある」 「私は一度も事故を起こしたことがない」 「ゆっくり走ってるし、すぐそこだから大丈夫」 などと思っている。 若者

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        • 介護について思うこと
          7本
        • これから介護を始めるあなたへ
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        記事

          持続可能な介護を目指す

          近頃、SDGsとかサステナブルという言葉をよく聞く。Sustainable。持続可能なという意味だ。在宅介護もそうありたい。持続可能な介護を目指したい。サステナブル介護。続けられる介護。なにしろ介護は「出口の見えないトンネル」に例えられるくらい、いつまで続くかわからないから。 私の母は65才で要介護になった。在宅介護を始めた頃はもう必死。母の介護に慣れていないから、退院して1か月は毎日がてんてこまいだった。これで正しいのか。このやり方で大丈夫なのか。どうしたらもっとうまくい

          持続可能な介護を目指す

          見守りカメラのススメ

          我が家が見守りカメラを導入したのは、父に認知症の症状があらわれたことがきっかけだ。私が仕事をしているスキに何をしでかすか分からない。留守番をしている両親を、仕事の合間に観察することができたら。そう思って見守りカメラを導入した。 介護用の見守りカメラ、といっても、赤ちゃんカメラもペットモニターもほぼ同じ。壁などに取り付けて室内を撮影し、その映像をスマホから見る。映像だけでなく音声も入るものが多く、機種によってはいろんな機能がついている。 私が去年、購入したのは、パナソニック

          見守りカメラのススメ

          在宅介護とワクチン接種

          高齢者のワクチン接種はだいたい終わったようだ。次は介護をする家族の番である。 新型コロナウィルスのワクチン接種についてはさまざまな意見がある。できるだけ打ってくれという人々と、鵜呑みにできない人々、アナフィラキシーや副反応の恐れ・・・どれが真実かわからない。打つのも打たないのも自分で考えて決めることだ。 私個人の意見としては、家族を在宅介護する人は、できることなら打ったほうがいいと思う。 もしも介護者が陽性になったら、要介護の家族はどうすればいいだろう。寝たきりだったり

          在宅介護とワクチン接種

          独居高齢者が熱中症になる理由

          ヘルパーの仕事で訪問すると、家の中で利用者さんが倒れていた、ということが毎年のように起こる。高齢者はいとも簡単に熱中症になってしまう。 今回は、これまで私がみてきた一人暮らし高齢者の熱中症の原因について書いていく。 暑さ寒さに鈍感になっている そもそもはコレ。高齢のせいで気温の変化に鈍くなり、暑いも寒いもわからなくなっている。そのため認知症や病気がなくても冷房を「30℃」に設定したりする。家族がどんなに口をすっぱく言い聞かせても、本人にしかわからない感覚なので変えることは

          独居高齢者が熱中症になる理由

          訪問ヘルパーとの付き合い方

          私は訪問介護の仕事をしています。一方で我が家には、毎週ヘルパーさんに来て頂いています。(規則で家族はヘルパーとして入れないので、職場とは別の事業所にお願いしています。) 訪問ヘルパーは、私室や寝室、トイレや浴室という超プライベート空間に入ってくる存在です。「他人を家に入れるなんて」と拒否感を抱く方も多いです。正直いうと私も若い頃はヘルパーさんが苦手でした。 でもイザという時ヘルパーさんくらい頼もしい存在はありません。なにしろ家の中を内側から知ってもらってるわけですから。実

          訪問ヘルパーとの付き合い方

          使用済みオムツの処理方法とニオイ対策

          夏になるとキツく感じられるオムツの臭い・・・。いや、夏じゃなくっても十分臭い。いつでも必ずオムツは臭い。でも生きている証だから仕方がない。ということで、使用済みオムツの処理方法とニオイ対策(我が家の場合)をお届けします。 新聞紙でつつむ病院で教えてもらったやり方。古新聞で包むだけ。簡単だけとアラ不思議。臭いがかなりマシになる。 メリット:安くて手軽 デメリット:  かさばるし、重い。新聞だけだと臭い漏れアリ いろんな在宅介護者に聞いたら、「新聞紙でつつみ、さらにビニール

          使用済みオムツの処理方法とニオイ対策

          オムツの種類について

           高齢になったほぼすべての人が多かれすくなかれお世話になるのがオムツでございます。とはいえ、今はいろいろな種類があり、オムツとは呼ばないものも多いです。 1)吸水パッド・尿もれパット 最初にお世話になるのが「吸水パッド」。あ、しまった!くらいのちょい漏れに対応。「尿もれパッド」はもう少し大きめのもの。どちらも使い方は生理用品とほぼ同じで、普通の布の下着にあてて使います。 2)失禁パンツ 「失禁パンツ(尿もれパンツ)」は吸水パットが仕込まれた下着。安心下着、といったところで

          オムツの種類について

          自己紹介

          HN:だだ(PN:たかはたゆきこ)  1974年生まれ独身B型。子供の頃から祖父母の介護・看病、重度重複障害をもつ妹の世話をしていた。  ヘルパー資格をとったのは、家族のために介護の知識がほしかったのと、「今の会社がつぶれても資格さえあれば食いっぱぐれないだろう」と思っていたから。介護の仕事を目指していたわけではぜんぜんない。  若い頃は宝塚歌劇にハマったり、ブラック企業に勤めて心折れたり、世界中を一人旅したり、それなりにのんきに過ごしていた。  ところが2013年2月、

          これから介護を始めるあなたへ(3)

          介護ブログ(猫とビターチョコレート)で「これから介護を始めるあなたへ」というテーマで、在宅介護をしている・していた人たちからメッセージを集めました。 みんな同じ出来ない事が増えていく父を受け入れられませんでした。何でご飯こぼすの!とか、しっかりリハビリしてよ!とか…。ご飯こぼすのには理由があって、リハビリしたくない事にも理由があって。いつまでも父でなく子供と思って接しなくてはいけなかったのかなと思ってます。(女性・50代・入院中) 復職して訪問看護師になりました。介護ある

          これから介護を始めるあなたへ(3)

          施設入所は悪いことなのか?

           一昔前までは老人ホームに入所させると「親を捨てた」と悪口を言われたものです。老人ホームは姥捨て山のように思われていました。  でも、本当にそうでしょうか?  施設に入れることは親を捨てること、悪いことなのでしょうか?  在宅介護か施設入所か? 悩んだときは想像してみましょう。在宅介護の場合、家で一日をどう介護して過ごすか。一週間をどう過ごすか。トイレの回数や食事やお風呂の介助など、できるだけ細かく想像してみるのです。夜、眠れない場合や、あなた自身が体調を崩したときはどう

          施設入所は悪いことなのか?

          親の介護をしながら介護職

          介護離職 親の介護のために仕事をやめたのは10年前。ある日突然、母が脳出血に倒れて要介護5の寝たきりになってしまったのだ。父は家のことは何もできず、妹は海外住み。介護できるのはどう考えても私しかいない。「母を施設に入所させるか、家で介護をするか?」 という二択で、悩んだ末に、私は母を家に連れて帰るほうを選んだ。在宅介護だ。 介護をするのだから、仕事には出られない。介護離職は覚悟の上の選択だった。だが失ったのは仕事だけじゃなかった。介護をはじめることで趣味もすべて失った。38

          親の介護をしながら介護職

          通所介護サービス

          ●デイサービス・デイケア「一日中家にいると退屈。お出かけして人と話したい!」 「おばあちゃんがずっと家にいるから、どこにも出かけられない!」 という双方のニーズを満たしてくれるものが通所サービスです。定期的に施設に通い、お風呂に入ったり、リハビリを受けられます。送迎と食事つきで朝から夕方まで預かってくれるところが多いので、その間に家族は自分の用事をこなすことができます。 通所サービスにはいわゆる「デイケア」と「デイサービス」の2種類があります。この2つの違いをざっくり表すと

          通所介護サービス