見守りカメラのススメ
我が家が見守りカメラを導入したのは、父に認知症の症状があらわれたことがきっかけだ。私が仕事をしているスキに何をしでかすか分からない。留守番をしている両親を、仕事の合間に観察することができたら。そう思って見守りカメラを導入した。
介護用の見守りカメラ、といっても、赤ちゃんカメラもペットモニターもほぼ同じ。壁などに取り付けて室内を撮影し、その映像をスマホから見る。映像だけでなく音声も入るものが多く、機種によってはいろんな機能がついている。
私が去年、購入したのは、パナソニックの ネットワークカメラ スマ@ホーム。海外製品ならとても安くで買えるが、盗聴などの問題が気になるから思い切って日本のメーカーにした。
広角レンズ
約7畳の部屋がだいたい全部うつる。画質をあげるとわりと細かいところまで見られる。
赤外線LED
暗くなると自動的に赤外線が点灯し、夜間でもモノクロながらくっきりした映像を見られる。夜の見守りに超便利!
音声
会話の聞き取りには困らない程度の音質。ただテレビの音や蝉の声などにかき消されてしまうこともある。
温度センサー
温度計がついていて、設定しておけば、暑くなりすぎたり寒くなりすぎたときにスマホに通知してくれる。設置場所にもよるのかもしれないが、実際の室温よりも2,3℃くらい高めに表示されている。それを差し引けばだいたいの気温が分かる感じ。
動作感知
動きがあったらお知らせしてくれる。範囲は細かく設定できるし、感度も変えられる。タイマーつき。たとえば、「夜9時以降にベッドで動きがあればお知らせてしてもらう」とか、「ドア以外の動きは感知しない」とか設定ができる。このあいだも通知があったので様子をみにいったら、枕元で猫が寝ていた。
会話機能
トランシーバーのように、ボタンを押しながらしゃべると向こうに通じる。タイムラグがあり、電話のような会話できない。ないよりはマシだが、スマートスピーカーのほうが便利かな。
録画機能もついているが、使ったことがない。
センサーや赤外線LEDが不要ならAmazon Echo Show のほうが会話がスムーズにできていいかも。
見守りカメラに助けられたり、助けられなかったり
両親をおいて仕事に出るとき、仕事の合間や休憩時間に見守りカメラで様子をみている。あるとき父が、母の車椅子を押してどこかへ連れていこうとする映像が見えて、あわてて「やめてー!」と叫び、なんとか阻止したこともある。
だがずっと映像を見ているわけにはいかない。動作センサーは本人一人だけの場合は使えるが、猫が歩いても反応するので我が家にはあまり使えなかった。映像を見ていないときに親が転倒していたこともある。
また、ヘルパーさんにもちょっと申し訳ない気持ち・・・仕事を監視されてるのってイヤですからね。実際にはヘルパーさんが来ている間にカメラを見ることはないのですが。
あとは夜間。私は自分の部屋で寝ているのだが、母がちゃんと寝ているかどうか、自室にいながら様子を見ることができる。体調のわるい時などはとても重宝する。
ずっと一緒にはいられないけど「安心がほしい」という家族にとって、見守りカメラは最適なモノだと思う。遠距離介護はもちろん、同居での介護においても、見守りカメラは有効だと思うので、オススメです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?