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味方を作ろう

在宅介護をこれからはじめる方、はじめて間もない方にお伝えしたいことがあります。

介護保険は在宅介護を助けてくれる強力な味方です。ケアマネさんはさまざまな相談にのってくれるし、福祉用具は便利なものを貸してくれるし、デイやショートは預かってくれます。要介護の人にはたくさんの味方がいるのです。

では、あなたは?
介護をする人は誰が助けてくれるのでしょうか?

一人で介護をしている人が突然の病気になったとき、ケガをしたとき、ぎっくり腰になったとき・・・誰に手伝ってもらえるのでしょうか。介護保険で使えるのはレスパイトサービスくらい。家族が近くにいれば助けてもらえるかもしれませんが、一人で介護をする人は、孤立無援に陥りがちです。

孤立無援にならないために、介護者は日頃から「味方」を作っておくことが大切です。

在宅介護をはじめたことで他人とのつながりが薄くなった、という人は多いです。私もそうですが、介護をしていると自分の時間を持つことができず、友人とお茶を飲みにいくこともできません。職場の飲み会にも出られないし、ご近所付き合いをする余裕もなくなります。介護関係者以外に会うことがない、という人も多いでしょう。

こんな時代ですので難しいことですが、人間関係を大切にして、少しでも味方を増やしておくことをオススメします。介護をしていることを隠す人もいらっしゃいますが、信頼できる人には包み隠さず話し、現状を知ってもらい、何かあったときに助けてもらえる可能性をつくておくことが大事です。

もちろん、友人知人に介護の手伝いは頼めませんが、あなた自身の助けになってもらえるはずです。あなたが寝込んでいるときに薬や食べ物などを持ってきてもらったり、外に出られないときに買い物を頼んだり、泣きたいときに話を聞いてもらったり・・・ 。

実際に会わなくても、電話でもメールでもSNSでもなんでもいいのです。ネットなら同じように在宅介護中の人と交流をすることができます。同じ悩みをもつ人と愚痴を言い合ったり悩みを相談することもできます。

とにかく他人とつながっておくことが大事です。在宅介護をする人は、一人ぼっちになってはいけません。少しでも手をのばし、話をし、いざという時にそなえて現状を知っておいてもらいましょう。

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