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パートナーさんからの久しぶりの電話

夕方17時すぎ。
ポケットに入れたスマホが電話着信でバイブがブルブル。
みると、パートナーの方からの久しぶりの電話だ。
ちょうどWeb会議中、PCを触りながらイヤホンマイクで喋りまくっている最中だったので電話を取ることができなかった。
その日は慌ただしく、コールバックをすることも忘れてしまう・・。

その翌日の業後19時過ぎ、オフィスから自宅に帰ろうとしている時に
急にコールバックしていなかったことを思い出した。


プルルルル・・・


「いや〜お久しぶりです!って今年初めてだから、あけましておめでとうですね〜。昨日はお電話いただいて・・・コールバック忘れててごめんなさい!貧乏暇なしでバタバタとしちゃってて今になっちゃいました」

いつもの調子でフランクに話し出す。
だいたい私の悪い癖だが自分の近況を喋りまくってしまう。

「で〜、なんか仕事のいい話でもありました?!すいません自分の話ばっかりで・・・笑」

「はい・・実は仕事の話じゃなくて、自分のことなんすが・・今月で今の会社辞めることになりまして・・・」

「うおーーー!そっち系の話ですかっっ!!! 最近そんな話結構多いんですよね〜 最近で三人目かな〜笑」


仕事の話かと思いきや、まさかの転職話に驚いた。
とっさに、年末に同じような転職話を聞いたことを思い出し、ちょっと失礼な適当な切り返しをしてしまう。

それからいろいろとお話を聞くうちに、ご本人にとって一大決心をしたということだった。


私と彼の関係はビジネスパートナー。
彼の会社の製品に、私が惚れ込んでいたこともあって、ここ5年くらいいろいろな営業アイデアを私が出しては、たまに声がけして一緒に営業をしていた。

その仕事を辞める。今の会社で限界を感じて、転職してしまうことに負い目を感じているようだった。


「Yukihiroさんには、本当にいろいろ営業で声がけしていただいて・・・このお話は早くしたいと思ってました。」

「まーまーー、そんなことどうでもいいやん、私も力不足でなかなか成果に貢献できずで、すんませんでした!次のとこでも何でも相談してよ〜、役に立つかわからんけど・・笑」


そんな会話をしながら、私としては営業として当たり前のことをしてきたつもりだったけれど、本人にとっては営業の先輩にあたる私にもっと色々相談したかったのかもしれない・・と感じた。

後半はプライベートな話をお互いにした。
私もアラフィフになって、マンション買っちゃってどうしよう?とか、今後のキャリアアップをどうするか?とか、彼の年齢を初めて聞いてみたりとか・・(笑)

「Yukihiroさん、もう私に敬語使うのやめてくださいよ〜。呼び捨てでいいです。なんか、もう泣いちゃいそうです。」


そう言われて、何か自分の中にもグッと来るものが感じられた。
彼にとっては私は5歳ほど年上の営業の先輩的なキャラなので、少しは頼りにされていたのかもしれない。
そんなことを感じながら「また今度、居酒屋に二人で飲みにいこう!」という話で電話を切った。



ある程度長く働いた会社を辞めること
40半ば、いい歳のおっさんになってから転職すること
今までのキャリアと人生経験がある分、
不安、期待、自信、恐怖、葛藤などが入り混じった感情になるんだろう。

自分ならどんな気持ちになるだろう?

新しいチャレンジ、行動を起こせるひとが成長するんだと思う。
そんな人をみんな応援したくなる。
その点、私よりも彼の方が勇敢に行動を起こした。
素晴らしいことだし尊敬できる。心から力になってあげたいと思った。


新しい会社になったパートナーの彼とまた話がしたい。



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©️Mahalopine


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