静かなリーダーシップ📘 〜「ハリネズミと狐」
「静かなリーダーシップ」を読み進める中で、また、ふと目がとまった言葉。
ハリネズミと狐
アイザック・バーリン
トルストイが最も称賛したリーダーは、理解できる事柄と理解できない事柄の間の相互作用、一般的な物事、具体的な状況を理解している人である
「ハリネズミと狐」は政治哲学者のアイザイア・バーリン(同本ではアイザック・バーリンとなっていたが)の著書で、トルストイの「戦争と平和」を論じた本。
「狐はたくさんのことを知っているが、ハリネズミはでかいことを一つだけ知っている」
人間の種類を2つに分けたとして、この相反する2つの局面の中で、
静かに深く、慎重に考え続けられるかどうか。
理解できる事柄と理解できない事柄の間の相互作用、
一般的な物事、具体的な状況を理解している人
トルストイが賞賛したリーダーシップは、
両局面の間をしっかり洞察し、しっかり時間をかけ、
十分な情報を集め、状況を誰よりも理解して、
考え抜いて行動する人なのだろう。
初めてのリーダーシップの苦い想い出
中学生の頃、バスケット部のキャプテンになった時、
リーダーシップとは何かがわからなくなり、
悩み自己嫌悪になったことがある。
最初はヒーロー型のリーダーシップを目指し、
ハードなトレーニングを強制するも、スタメン以外は誰もついてこずに挫折・・・。
一転して、迎合してトレーニングをサボって仲良くなろうとしたが、
「優柔不断」という言葉を全員から投げかけられ、AB型な性格もあって、リーダーシップがわからなくなった。
単純に自分は、「ひとの器」が小さくて、ひとを惹きつける力が小さいんだと、当時は本気で悩んだ記憶がある。
理解できる事柄と理解できない事柄の間の相互作用
現実の世界において、ヒーロー型のリーダーシップのストーリーになることなんて、ほとんど出会したことがない。
やはり、自分から見て、理解できる事柄と理解できない事柄が、世の中には溢れかえっていて、
その間の相互作用をしっかりと捉え、慎重に考えて、いい意味でしたたかに、確実に成功する方向性をみいだすことが、私が求めるリーダーシップ像だな、と感じた。
©️Mahalopine
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