オンライン化で失われたもの 〜社内会議の臨場感・緊張感
先日、同じタイトルで、オンライン化により学校の授業の緊張感・臨場感が失われているという記事を書いた。
授業がWEBベースで効率的になった反面、生徒がよそごとしてさぼったり、先生もPCの前で淡々と説明するだけで早々に短い時間で授業が終わっちゃったりと、悪い点も目立つようになってきているらしい。
このような「オンライン化で失われたもの」は、社内会議でもあるように感じる。
人間の営みは、ただ単に効率化・合理化すればいいというものではないような気がしてならない。
何をしていてもわからない。何をしているのかもわからない。
社内のWEB会議。
特に大人数が参加する会議などでは事務局の司会と発表者以外は、カメラオフ・マイクオフ。
これはマナーなのかもしれないけれど、いつものリアル会議とは違って、異質で異様な雰囲気が流れる。
チャット機能などもあるけど、強制的に会議ルールを作らない限り、バンバン意見が書き込まれることはほぼない。
ニコ動で言えば「ROM専」状態・・・。
こんな会議は多いのではないだろうか?
今までの会議室で行っていた時も、問題はなくはなかった。
ノートPCを持ち込んで、発表者を見ずにモニターに目をおとし、会議を聞いているふりをして別作業(通称内職)をしたり・・・。
自分も、もちろんやったことはある。お客様にメール出したり、資料まとめたり・・・。会議を開いている側にしてみれば迷惑な話だけど、案外作業が集中して捗ったりもするw
営業マネージャーになってからは、主催する営業会議で、その"内職"をする人が多くなり、目に余るようになったので、”会議にノートPC持ち込み禁止”のルールを作ったこともあった。
WEB会議中、別のことやってるひとは何割くらいいるんだろう・・
テレワークでWEB会議になると、完全な自分の空間からにPCの窓を覗き込むスタイルになる。
そこで、カメラオフ・マイクオフにすると、当たり前だけれど臨場感・緊張感はなくなる。
自分の発表もないような場合、自制して会議に集中できている人は実際はどれくらいなのだろう、と思うことがある。
チャットでつぶやいたり、カメラごしに頷いたりすればいいんだろうけど、なかなかその辺の細かいアクションまで強制もできないだろう。
やっぱり、オンライン化で効率化・合理化のメリットを受けられる反面で、臨場感・緊張感が失われているんだと思う。
やっぱり、AIあたりがファシリテーター、モデレーターになるべきかな
このように、社内のWEB会議のような臨場感・緊張感がなくなりがちなものには、AIがボットのように入って、司会進行したり、ランダムに意見を求めたり、アイスブレイクしたりすれば、生産性があがるんじゃないかな〜と、最近考えるようになった。
上司と部下、リーダーとメンバー、先輩と後輩、関係部署の人たち・・・
身近な存在の同じ人間だからこそ、人付き合いを気遣ったり、○ハラを気にしたり、縦割りになったり・・・結果、変に大人な無機質な対応になったりするもんだと思う。
WEB会議のような臨場感・緊張感のないコミュニケーションの中では顕著に出てしまうように感じた。
効率性・合理性ばかり求めて、IT化を進めてしまうと、気づいたら失ってしまっているものは多いんだろうな。
偶発的コミュニケーションによる活性化
ここ数ヶ月、試験的に週2回、雑談部屋というWEB会議を開いているが、案外、そこにふらっといろんな人がきてくれて、フリー雑談するのが、ホットなコミュニケーションだったりする。
人間同士のコミュニケーションは、非合理性をいい感じに入れないと面白みがない無機質なものになってしまうんだろうな〜。
リモートワーク、テレワーク、オンラインほにゃらら・・・
”失われたもの”のキーワードはもっともっと考えないといけない。
また、時間作って考えよう。
©️Mahalopine
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