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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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#自然

【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

【エッセイ】心安らぐとき

日々の喧騒とした 仕事の時間が始まる前に、 ゆっくりと地面を踏みしめ ぼーっと、無心になって 歩く朝の散歩の時間に幸せを感じる。 ゆとり、余白、合間の時間。 いろんな事に集中して 何かをやり遂げることよりも その合間の時間に 自然体になって、ポカンとして 見えるものから感じ、 いろんな音に耳を傾ける、 空気を思いっきり吸い込んでみる。 そんなときに、 ふと、心が安らいで 自分のありのままが見えてきたり、 生きて行く活力が沸いたり、 他人やまわりの生き物 大切なひとや か

朝の森林浴

連休中もいつもと変わらず朝のお散歩。 早起きして筋トレやラジオ体操のあと ひとの少ない大きな公園を歩くのは この上ない“贅沢”だな、と思う。 都内のど真ん中でも 国立公園の中はまるで別世界 大きな木々の屋根からは 新鮮な朝日がこぼれこちて 虫たちや鳥たちといっしょになって 森の中に足を踏み入れると 難しいことは何も考える必要はないって 自然にそんな気分になる 大きく息を吸い込んで ゆっくりゆっくりとはきだすと からだと心が浄化されてゆく。 インサイトに沁みる空間で

八百万の神 〜環境問題を考える時

八百万の神 (やおよろずのかみ) 環境系の仕事をするようになりセミナーなどでよく聞くようになった言葉。古代からの日本人の思想の土台となるものだ。 世界で多くみられる一神教とは異なり、自然のすべてのものに神が宿っているという考え方、自分もそのような感覚がある。 「私は無宗教なんですよね〜」 小さい頃から僕も当然のようにそんな感じでよく話したりしてきた。 でも、グローバルでこのような発言をすると、場合によっては人間性を疑われ、一目置かれることはないと、京都のお寺のご住職か

【スマホ写真】外苑いちょう並木2022年11月😊

外苑いちょう並木────── 昨日、天気もよかったので昼下がりのお散歩で 少し足を伸ばしてみにいってきました。 いちょう並木に近づくと────── 御観兵榎の公園の中でイベントが催されていました。 露店が沢山でていて、大にぎわいのマルシェ。 いちょう並木はすっかり色づき 半分くらいは落ち葉になっています。 「そろそろいい感じかな~」 と思って行ったのですが、少し遅めだったかも── 人混みの中をゆっくり歩くと 子ども連れの家族や、若い学生、外国人団体、ワンコも── 色づ

宗像の朝

宗像国際環境会議の三日間が終わり、 翌朝の早朝に関係者のホットなメンバーと 宗像の海に禊にでかけた。 昨晩は遅くまで 環境・自然・生命・未来への熱い討論。 そのほとぼりの冷めない心で 清らかな朝の海にでる。 心地よい風の中、 はだしで砂浜を踏みしめて からだ中で自然を感じるとき、 一体感・高揚感・充足感。 あたたかい気持ちになってくる。 海に入ると容赦なく 高く大きな波が次から次にきて、 皆を飲み込まんとばかりにうちつけられる 頭までみずに浸かって 全身を清らかな海

宗像の夜

宗像国際環境会議に参加した。 三日目だけだったけど、 自然との共生 気候変動や自然 資本主義の新しいあり方 “常若” とこわか 生命の源泉。 日頃、仕事でかんがえていることや いろんな本を読み漁っていたことの 何倍も深く考えさせられた一日。 宮大工の小川さんの言葉は 論理的にではなく 直情的に響くものだった 修行とは。 自然と共生するということは 生命として自然に生きること。 宗像大社で日が暮れ、 月がのぼり 星が輝いていた。 明日は朝の海で禊をする。 気持ち

【エッセイ】秋の風

秋の風が好きだ── 歩き出して少しカラダが温まってくると さっきまで肌寒かった感覚がなくなって 少しあったかい季節にもどった感じがする──。 行き交う人びとは 衣替えをしているひともぼちぼちいる 「シャツ一枚じゃ、寒いんじゃない?」 「ぜんぜんあったかいから大丈夫よ」 そんな会話の中で、ここちよい秋の風が流れている。 ──駅前の外濠にかかる陸橋から、 帰省したばかりのカモさんたちを、少し立ち止まってみていると、 元気に動きまわって、チャプンと水の中にもぐったりしてる

ひさしぶりの散歩道

10日ぶりに外にでて歩き出す。 ここ2年くらいは 雨の日も風の日も暑い日も寒い日も歩いてきたから 歩くということを意識していなかったけれど これほど地面の感触をからだ全体で感じたことはなかったな 足の裏の感触、一歩一歩が身に沁みる アキレス腱が少し硬くなっていて 思わず立ち止まってストレッチ 歩くリズムを取り戻すのに少し時間がかかった。 いつもの神社に向かう 急な勾配の石の階段を 一段一段噛みしめながら登る 心地よい負荷と感触 いつもは、しんどいなと感じていた階段も 神

【エッセイ】七夕の夜には

今日は七夕の日。 空は晴れてるから、都内だと天の川は見えないだろうけど、そのあたりの空は見えそうだ。 「織姫と彦星は、こと座のベガとわし座のアルタイルって星なんよ。どっちも一等星やから東京でも見えるかもな」 小学生の頃、天文ファンだった僕は、その頃覚えた星の名前が、いまだにあたまに浮かんでくる。 ──去年の自分の七夕の日の記事を読み返してみた。 ウンチクネタで、お隣の韓国の七夕やルーツを調べて書いている。 去年の今日は、梅雨モード全開で雨だったみたい。 韓国の七夕は雨

【詩】夏が来る

夏の気配 梅雨はあっという間に過ぎ去って 雨の記憶は数えるほど 6月に生まれた僕は 梅雨は嫌じゃないから ちょっと楽しめなかった気分 夏が来る むわっとした空気 自然は活気に満ち溢れて 自然に僕の鼓動も高まって 自然に汗が溢れだす 夏に向けてみんなで準備しているみたい 夏はいろんな思い出を連れてくる 小さい頃 森や小川で虫取りに夢中になった 新しい発見 大人になってからも 無人島に行ってムラサキウニを踏んじゃったり ブーメランパンツで浜辺でビール飲んだり笑 夏は新しい経験

自然のテクノロジー

僕は最近になって気づいた。 地球の自然が、どんなコンピューターのテクノロジーよりも複雑で精巧で美しいものだということ。当たり前のことなのかもしれないけれどあらためて感じたことだった。 僕は社会人になってから仕事がIT業界だったこともあり、テクノロジーといえば、コンピュータやITのことしか考えられなかった。 人間が作り出したテクノロジーやイノベーションは、狩猟民族時代の火を扱うことから始まって、石器などの道具を作ることになる。 産業革命以降は、石炭や石油などの化石燃料を消

【エッセイ】赤と緑のコントラスト

春の陽気の中、お散歩中に何気ない街路樹の葉が目についた。 鮮やかな赤色と緑色の葉っぱのコントラストが眩しい。 「なんの木なのかな〜」とGoogle Lensで調べてみると 『ベニカナメモチ(紅要黐)』という植物のようだった。 初めて知った・・ちょっと言いにくい名前(笑) 新芽が紅色で色彩鮮やかなので、生垣に利用されるみたいだ。 植物が発する自然の色は本当に鮮やかで美しい。 目の前のベニカナメモチの赤と緑のコントラストをみていると、 すごく不思議な感覚になった。 赤色の葉

【エッセイ】新緑の中の「ちっちゃなさくらんぼ」狩り

いつもの朝の通勤路。 ほんの少し前まで桜で満開だった通りは、 すっかり新緑の季節になり、あれよあれよという間に緑道になった。 「桜のピンク色も良かったけど、若葉の元気な緑の方が好きかも・・」 梅雨入りの「あいにくの空模様だ・・」とかいうニュースに耳を傾けずに、 雨が上がったばかりの湿った空気の中 元気な緑の葉っぱをつけた桜の木の緑道をゆっくり歩くと、 自然の匂いがする新鮮な空気がいっぱいで、清々しい気分になる。 ふと、目を止めると、桜の木に小さな実がついていた。