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【エッセイ】赤と緑のコントラスト

春の陽気の中、お散歩中に何気ない街路樹の葉が目についた。
鮮やかな赤色と緑色の葉っぱのコントラストが眩しい。

「なんの木なのかな〜」とGoogle Lensで調べてみると
『ベニカナメモチ(紅要黐)』という植物のようだった。
初めて知った・・ちょっと言いにくい名前(笑)
新芽が紅色で色彩鮮やかなので、生垣に利用されるみたいだ。


植物が発する自然の色は本当に鮮やかで美しい。
目の前のベニカナメモチの赤と緑のコントラストをみていると、
すごく不思議な感覚になった。



赤色の葉が成長して緑色に変わるってすごい。
赤と緑は色相環では補色対比だし・・
全く逆の色に自分を変えてしまうのが自然の不思議なところだ。


そういや、紅葉は緑の葉っぱが赤になるからその逆だな〜
とか思うと、何となく納得したような・・でももっと不思議なような(笑)

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「サクラって、この時期になると一斉にピンク色の花だけになるから、よく考えるとすごいよね〜」

この前、相方と花見がてらの散歩をしている時の会話をふと思い出した。
確かにそう言われると、すごく不思議なもんだな〜と思う。

桜の木々がまるで話し合っているかのように、いっせいに満開になる。
1年でたった1回だけなのに、ピッタリと同じ日に、声かけあって花を咲かせる。春の訪れを教えてくれる。

そして、ピンク色の花が散ると、待ってましたとばかりに緑色の葉っぱが元気に出てきて新しい季節を教えてくれる。

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植物は本当に不思議だなとあらためて感じた。
人間みたいに脳みそをつかって、いろいろなことを論理的に考えているわけもないのに、自然と順応して生きている。

色を変えて僕たちを楽しませてくれたり
花を咲かせて僕たちに季節の訪れを教えてくれたりする。

ポール・ナースの『WHAT IS LIFE』の最初のシーンを思い出した。
黄色い蝶々は体中の"細胞"レベルで"意思"をもって花を探して飛んでいる。
ヒラヒラと自然に順応して生きるために意志を持って。


人間も無心になって自然に耳を傾けてみると
素直に自分の色が変えられたり、花を咲かせたり、元気に葉っぱを出したりできるのかもしれない。



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と思ってふりかえってみると、1年前くらいにも同じようなこと考えてたみたいだった(笑)


©️Mahalopine

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