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小説 ムメイの花

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連載小説。 主人公は、感情を忘れたムメイ人 アルファ。 彼は「1本の花」を片手に 「自分の答え」を追い求めていく。 人それぞれ違う、生きる意味。
もし、あなたが聞かれたら何と…
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#スキしてみて

小説「ムメイの花」 #1ムメイの花(目次有り)

空を見上げるとひときわ輝く星がある。 あなたが今、空を見上げて目に留まった明るい星だ。 …

小説「ムメイの花」 #21好奇の花

3、2、1…… こころの中のカウントダウンに従って、 僕は思いっきりカーテンを引っ張った。 …

小説「ムメイの花」 #22感性の花

好奇心を持つには? 好奇心って興味を持つことだよな? 足りないのは好奇心…… 僕の頭の中は…

小説「ムメイの花」 #23零点の花

「バニラは知ってるの?」 僕をちらっと見て 手元の瓶に視線を戻した。 何もなかったかのよう…

小説「ムメイの花」 #24合言葉の花

バニラは「あの言葉」を知らなければ、 僕のことを一生、花1本の”零点”ジェントルマン とま…

小説「ムメイの花」 #25自由の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 今朝から始まる、ぱんぱんありがとう活動。 相…

小説「ムメイの花」 #26時間の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 今日は、ぱんぱんありがとう活動が 始まる前に花に挨拶でもしてみよう。 「おはよう、右手の花」 突然ミラクルが起こって 元気を取り戻す、なんてことはない。 でも、ふにゃふにゃに萎れ下を向く花が 深々と挨拶を返してくれているように感じた。 フェアリーズのメンバーが そろそろ集まって来る頃。 萎れた花の香りを確認してみたり、 支え立たせてみたりしていると 時計おじさんが歩いている姿が見えた。 僕が物心ついたときから ずっ

小説「ムメイの花」 #27適当の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 毎朝起きてすぐに部屋の窓を開け 家の屋根に向…

小説「ムメイの花」 #28手放しの花

僕の名前はブラボー。 今は朝の6時。 僕の家は店を営んでいる。 代々続く本屋だ。 いつも開…

小説「ムメイの花」 #29肯定の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 ぱんぱんありがとう活動を始めてから 僕の毎日…

小説「ムメイの花」 #30理論の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 7時まであと5分というところ。 ムメイの花は…

小説「ムメイの花」 #31価値の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には…… ついにこの日を迎えた。 ひしひしと迫っていた危機…

小説「ムメイの花」 #32本音の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手に花はない。 人通りが少ないムメイの朝。 地球に向かうロケ…

小説「ムメイの花」 #33運命の花

僕たちフェアリーズは 花を探しにミツメ山へ。 『ハイルナ モドレ』の看板を目の前に立ち止まる。 看板が立てられた所には大きな切り株があり、 切り株を中心に4本に道がわかれていた。 ブラボーは僕を見て言った。 「アルファ、この先はどうする?」 「もちろん、行こう」 チャーリーも会話に参加する。 「進むとはいえ、道は4本あるよ。  どうすんのさ?」 しばらくの間、僕は静かに考える。 バニラに出会ったときの成功体験…… 効率良く、時間を短縮できる方法…… 勇気を出して決め